プロパンガス料金を節約するためには、今の生活でガスを使い過ぎてしまっている場所を見つけて、ガスの使用量を減らしましょう。そうすることで年間数千円～数万円の節約効果が期待できます。

お風呂場や、キッチンなどでできるガスの節約術をご紹介しますので、これならできそう！と思った節約から取り組んでみてくださいね。

まずは本当に節約が必要か今の使用量と平均使用量をチェックしよう

参考：エネ研・石油情報センター「平成18年度プロパンガス消費実態調査」

ガス代が高いなと感じた方は、世帯人数別のプロパンガスの平均使用量と比較して、ガスを使い過ぎているかどうか確認しましょう。

もし使いすぎている場合は、ガスの使用量を減らすことでグッとガス代を安くすることができますので、いかでご紹介する節約をチェックして、これならできそう！と思ったものからチャレンジしてみましょう。

【給湯器】効果を最大化する節約方法3選

• 設定温度を下げる
• 1ℓ以上のお湯を沸かすなら給湯器で
• 給湯器を性能の良いものに変更してみる

まず初めに、給湯器を使う際の節約方法をご紹介していきます。ほとんどのご家庭でご利用されているであろう給湯器での節約は、お風呂やキッチンで行うガス代の節約をより効果的してくれますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。

設定温度を下げる

給湯器の温度を1℃下げると一日で6円節約することができます。少し熱いぐらいで使用している方は、2～3度温度を下げるだけで、年間6000円ほど節約することができます。
また、お風呂とキッチンで温度を変更をすることでより節約することができます。お風呂では40℃前後で利用している方が多いようですが、お皿を洗うときにお風呂と同じ温度では少し熱いと感じることも。そのため、お風呂は38℃まで下げ、キッチンは35℃まで下げるなど、それぞれの場所で適した温度に設定しましょう。

参考：株式会社ノーリツ　ガスの使用量に関する意識調査（2022年11月11日）

1ℓ以上のお湯を沸かすなら給湯器で

大量のお湯を沸かすときはガスコンロではなく給湯器で沸かしましょう。

それぞれ熱効率が異なる（ガスコンロが45％、給湯器が80％）ため、1Lのお湯をガスコンロではなく給湯器で沸かすと約80kcal節約することができます。

給湯器を性能の良いものに変更してみる

エコジョーズはガスの使用量を10～15％節約することができます。

4人家族で毎日お風呂を沸かしている！といったようなご家庭だと、ガスの使用量が多いはず。そんなご家庭でエコジョーズを導入すると、節約できる使用量が多いため節約効果が期待できます。

導入するか悩んでいる方は、エコジョーズを導入して失敗してしまった人や、導入が向いているご家庭についてご紹介していますので確認してみるのが良いでしょう。

【お風呂・シャワー】節約金額が大きい節約方法3選

• 追い焚きの回数を最低限に減らす
• お風呂の湯量を20L減らす
• 節水シャワーヘッドを取り付ける

お風呂場で行うことができるガス代の節約方法はたくさんあります。取り組みやすいものから、節約効果が高いものまで様々ですので自分にあった節約をみつけてくださいね。

追い焚きの回数を最低限に減らす

追い焚きを1回するごとに22.2円掛かります。1回の値段はさほど高くないかもしれませんが、これが毎日行うとすると追い焚きだけで年間8000円以上かかってしまいます！

お湯が冷めてしまう前に連続して入浴をしたり、浴槽に蓋をして冷めないようにして追い焚きの回数を減らしましょう。

お風呂の湯量を20L減らす

浴槽にはる湯量を20L減らすことで、年間4339円の節約になります。浴槽に入るとお湯があふれてしまう場合に最適な節約方法です。

充分暖まることのできる湯量まで減らせる時は良いですが、無理に浴槽の湯量を減らして風邪を引かないように気を付けてくださいね。

節水シャワーヘッドを取り付ける

節水シャワーヘッドは約20～60％の節水が見込めますが、使うお湯の量が減るのでガスの節約にも効果的です。

たとえば4人家族で1人6分間シャワーを使用した場合、通常1ヶ月でおよそ7,000円掛かるところを、1,400円～4,300円ほど節約できる計算です。

ただ節水シャワーヘッドを取り付けると、湯音が低く感じたり水量・使い心地に不満を感じたりすることも。そのせいでシャワー時間が長くなったり給湯温度を上げてしまったりすると逆効果ですので、商品選びが重要になります。

お風呂・シャワーでのNG節約行動

お風呂場で節約しようとしたときに、良かれと思ってNG行動をとってしまう方も多いんです。NG行動は逆効果になってしまったり、体に害がある場合もありますので、安全に節約できるようにしましょう。

節約のためにとシャワーだけにする

「節約のためにお風呂はシャワーだけにしてるよ」というお客様が結構多いのですが、実はNGなケースが多いんです。

シャワーは18分間使うとお風呂一杯分の湯量になるので、ご家族の人数によっては節約どころか使用量が増えてしまうことになります。

夏場など短いシャワー時間で済ませられる時期はシャワーだけにする、こまめにお湯を止められるように止水ボタン付きシャワーヘッドを利用するなど、効果的に節約できるようあ工夫が必要です。

前日の残り湯を入れ替えずに追い焚きする

「お風呂のお湯を入れ替えるより、追い焚きした方がガス代がお得」という情報を見た方で、お湯を入れ替えずに追い焚きをしていた方がいらっしゃいましたが、これも実はNG。入浴後の残り湯は一晩で細菌が数千倍にも増加します！

節約は大切ですが、安全に入浴できる範囲で節約することをオススメします。

【キッチン・コンロ】節約金額が大きい節約方法3選

• 給湯器の設定温度を一番低くする（水で食器を洗う）
• 電子レンジで下ごしらえをしてから調理する
• 沸騰したらすぐ止める

キッチンでできる節約は、毎日コツコツと積み重ねて行うことが大切です。料理やお皿洗いは毎日複数回行う日も多いので、節約を実感できるように取り組んでみましょう。

給湯器の設定温度を一番低くする（水で食器を洗う）

食器は水で洗うのが節約になるとよく聞きますが、給湯器の設定温度を一番低くしておくだけでも効果的です。

水が冷たくて我慢できない！という時は、100円ショップにあるゴム手袋を使って洗うと良いですよ。ちなみに水で洗うと、ガス代が掛からないだけでなく手荒れ防止も期待できます。

電子レンジで下ごしらえをしてから調理する

参考：経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版家庭用」

火が通りにくい野菜を料理する際は、電子レンジで下ごしらえをして調理することでガスを節約することができます。

ガスの節約だけでなく火の通りが均一になりますので、炒めたり煮込んだりする前に電子レンジで下ごしらえをしてみましょう。

沸騰したらすぐ止める

ガスコンロで煮物を作る時は、落しぶたを使用するとガス代を節約でき、なおかつ調理時間を短縮できます。お湯を沸かす・茹でる時はふたをすることで熱効率が上がり、熱を逃がしにくくなるためガス利用を抑えられるでしょう。

キッチン・コンロでのNG節約行動

節約金額が少ないキッチンでは、ちょっとした無駄でもせっかくの節約が台無しなってしまうことも。最大限節約できるように正しい節約方法を行えるようにしましょう。

お湯を出しっぱなしにしながらお皿をすすぐ

すすぐ時は間を空けずにすすいでいくから、お湯が出しっぱなしでも大丈夫！と思っていても、食器を重ねる時に手間取ったりしちゃうことありますよね。

キッチンで一番ガスを使いやすいのも実はお湯ですので、こまめにお湯を止めながら少しでも無駄を無くしてお湯を使う時間を減らしましょう。

四角い玉子焼き器に丸いガラスの蓋を使う

餃子を焼いたり、レトルトのカレーやパスタソースを温めたりする時などに、四角い玉子焼き器を利用していませんか？その時にもし「丸いガラスの蓋」を使っている方は要注意です。

蓋のはみ出た所に直火が当たったりして割れてしまう場合もあるようなので、アルミホイルで落し蓋を作るなど、代用して調理するかフライパンと蓋は同じ形のものを利用して安全に調理しましょう。

【暖房器具】節約金額が大きい節約方法3選

• プロパンガスファンヒーターとエアコンの併用
• サーキュレーターを使用する
• 早めにスイッチを切る

暖房器具は寒い期間しか利用しないかもしれませんが、かなりガスを使用しますので、少しでもガスを節約できるように冬に向けて暖房器具の節約を先取りしておきましょう！

プロパンガスファンヒーターとエアコンの併用

ファンヒーターは短時間で空間を暖めてくれますが、長時間使用するとガス使用量がかなり多くなります。ですので寒い時は、最初だけガスファンヒーターで部屋を温め、その後エアコンに切り替えることで室内の温度を保ちながらも節約することができます。

サーキュレーターを併用する

ガスストーブなどは器具周辺を暖める暖房器具なので、部屋全体が暖かく感じるまで時間がかかりガスをたくさん消費してしまいます。

その場合はサーキュレーターを併用して、温かくなった空気を循環させることで効率よく部屋全体を温めましょう。

家を出る15分にスイッチを切る

家を出る直前ではなく15分前を目安に暖房器具の電源をOFFにすることで省エネに繋がります。

また、就寝時も眠りにつく15分前を目安に自動でOFFにするように設定をしておくのも良いでしょう。

暖房器具でのNG節約行動

暖房器具は正しく利用しないと浪費につながるだけでなく、身の危険も伴うこともあります。正しい使い方をした上で節約できるようにしましょう。

部屋が寒くならないように、換気せず使用し続ける

暖かい空気が逃げてしまうともったいないから、暖房を使っている時は窓やドアは閉めておこう、と思ってもそれはNG。安全に暖房器具を使用するには1時間に一回は1～2分程の換気行う必要があります。

なるべく暖かいまま換気をしたい場合は、部屋の窓やドアから異なる2ヶ所を少しだけ開けて空気を通り抜けやすくすると、比較的部屋の温度を下げずに換気することができますので参考にしてみてくださいね。

乾燥対策をしない

暖房器具を利用していると部屋が乾燥してしまいますよね。乾燥していると、風邪を引きやすくなったりしますし、湿度が高い方が体感温度があがったりするので、暖房を使う時は加湿をオススメします。

加湿器が無い場合は、室内に濡れたタオルをかけておくだけでも加湿効果が得られますよ。

ガス代の支払い方法を考えてもっとお得に！

ガス代の支払い方法はガス会社によって様々ありますが、ポイントが貯まるカード払い・QR決済で支払うとちょっとお得になります。

毎月一定の金額がかかるプロパンガスですから、支払い方法を見直すのもおすすめです。

よくある節約についての質問

しっかり節約しようと取り組んでいると、みんながどう節約してるか気になりますよね。

当社のお客様から節約についてよく質問される内容を一部ご紹介します。

エコキュートにした方が光熱費は安くなるの？

給湯器具を交換するタイミングと仮定して、プロパンガス給湯器・エコキュートを比較してみましょう。

光熱費だけを見ればもちろんエコキュートにした方が安いです。しかし、設備の購入費用も含めて考えるとガス給湯器の方がお得になるケースもあります。

また、最近ではエコキュートを導入してオール電化にしたけどガスに戻したい、という相談も多いので、目的・導入費用・デメリットも理解した上で導入するか検討する必要があるのではないでしょうか。

ガスと電気どっちが効果的に節約できるの？

オール電化ではない一般家庭でガス・電気を節約した場合の節約金額は、電気代で年間16,548円、ガス代で年間38,295円、ですのでガスの方が節約できると言えます。

生活スタイルによって向いている節約・向いていない節約もありますので、具体的な節約方法を確認してから、これならできるかも！と思ったものから取り組んでいくと節約しやすいですね。

一番ガス使用量を減らせる節約方法は？

ずばり、お風呂場での節約が一番ガス使用量を減らすことができます！

一般家庭では、お湯を沸かすときに一番ガスを使います。そのためガス使用量の大半は、入浴・シャワーなどでお湯を大量に利用する「お風呂」での使用が占めています。

上述したように、湯船の湯量を減らしたり給湯温度を下げたりして節約することで、ガス使用量を減らして、ガス代もグッと安くすることができます。

【世帯人数別】効果の出やすい節約方法

ご家族の人数によってどの節約が効果的かが異なります。どの節約から取り組むのが一番節約できるのかがをご紹介しますので、この節約なら取り組めそうというものの中から一番効果的な節約から取り組みましょう。

1～2人暮らしのご家庭にオススメの節約

1～2人暮らしでは、キッチンでの節約が取り組みやすくてオススメ！

料理を温めなおすときは電子レンジを使ったり、洗面所やキッチンではなるべく水を使用するなどを心がけましょう。

3～4人暮らし以上のご家庭にオススメの節約

使用量が多くなる3～4人暮らしのご家庭はお風呂場での節約に心がけましょう。

追い焚きの回数を減らしたり一人ひとりシャワーの時間を短くするなど、お風呂場でお湯をあまり利用しないようにする節約を行うことで、ガスの使用量を減らすことができるでしょう。

最もガス料金を節約できるのは「ガス会社変更」

様々なガスの節約方法をご紹介しましたが、一番簡単で効果の出る方法は、ずばり「ガス会社を変更」することです。

プロパンガスは、自由料金制のため、ガス会社が自由に料金単価を設定することができます。そのため、今よりも安い料金設定のガス会社に乗り換えるだけで、月々のガス代が8000円安くなった方もいらっしゃいます。

この記事でご紹介した節約＋ガス会社を変更して安くすればグッとガス代を安くすることができますので、まずはいくら安くなるのかガス屋の窓口へご相談ください！

プロパンガスの節約方法を理解して、ガス代を浮かせよう

ガスの節約では、給湯の約75％を占めるお風呂でのお湯の使い方を見直すことが効果的です。ガスを使用する場面での主な節約ポイントをおさらいしておきましょう。

• お風呂で使うお湯の量を減らす
• 熱効率の良い調理器具の見直しを図る
• 暖房器具はこまめに電源を切る
• ガス会社を変更してしまう

こうした節約効果は長期的にみるとバカにできない金額になります。

効率的にガス代を安くしたいと思う方は、ガス会社の変更も視野に入れてみましょう。使用量が少ない・節約して使用量が減った、でもガス代が安くならないなぁ……という方は、プロパンガス会社の変更を検討してみてくださいね。


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