安全を守るセキュリティ
プロパンガスは安全に利用できるエネルギーの1つ。昔からの「プロパンガスは危なそう」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるようですが、マイコンメーター等の進歩によってプロパンガスも都市ガス同様、安全に利用できるエネルギーとなりました。
そんなプロパンガスの安全性について、詳しくご紹介していきたいと思います。
都市ガスと同じく「安全」に使えるプロパンガス
プロパンガスは目に見える位置にプロパンガスボンベが設置されているためか、「なんとなく危なそう…」と感じる方もいらっしゃるようです。しかしプロパンガスは都市ガスと同等水準の安全性を備えており、ご不安なくご利用いただくことが可能です。
例えばそのガスボンベも構造から安全対策が取られており、たとえガスボンベが炎の中に取り残された場合でも安全弁が動作し、爆発を回避できるようになっています。
ガスを利用しているご家庭には必ず設置されているガスメーターも、都市ガスと同等のマイコンメーターがほぼ100%普及しているため、ガス漏れや地震の際は自動的にガスが止まるなど、プロパンガスの使い勝手は都市ガスとほぼ同等といえるでしょう。
また、お客様から「ガスボンベが空になったりしないの?」とご質問をいただきますが、よくガス切れしていたのは過去の話。最近はガス会社がガスボンベの残量をコンピューター管理していますので、ガス切れの心配をする必要はありません。
プロパンガスについて皆さんが安全性をご不安に思われるような点は、実はそのほとんどが解消されており、現在では安全かつ快適にプロパンガスをご利用いただけるようになりました。
都市ガスになじみがある方は、プロパンガスと都市ガスの比較も行っておりますので、下記ページをご覧くださいませ。
都県別・年間プロパンガス事故件数(一部抜粋)
ご参考までに、プロパンガスの事故件数についてご紹介します。事故件数についても都市ガスと同等水準であり、安全にご利用いただけることがお分かりいただけるかと存じます。
※経済産業省公表 各都道府県別事故件数(平成27年12月末時点)から抜粋
※速報値のため、変更等があり得ます
安全にプロパンガスを利用するために
安全のための「保安業務」
プロパンガスを安全にお使いいただくために、法律に基づいて定期的に行う周知・点検・調査などを総じて保安業務と呼びます。
ガス会社やガス会社が委託した認定を受けた保安機関が、ガスの供給開始時の点検・調査、供給設備・消費設備の点検・調査などを行います。ガスを使い始める時にガス器具の点火確認などを行い、十四条書面という書類にサインすると思いますが、あれも保安業務のひとつです。
その他、緊急連絡先として24時間365日対応の緊急センターがあり、緊急時連絡・緊急時対応も行います。緊急時は夜間・休日も迅速に無料対応で安心です。
皆さんの安全のためにも、点検などの保安業務も協力して行いましょう。
参考:「LPガス安全委員会 LPガス保安業務」より
24時間365日集中監視システム
当社からご案内するガス会社は各社、セキュリティーセンターを設けており電話回線を利用した24時間365日集中監視システムを無料設置致しております。※1
また、全てのご家庭に高性能なマイコンメーターを設置。さらに集中監視システムを導入する事で、より安全にプロパンガスを使用できる環境を整えております。
電話回線を利用したシステムを導入すると遠隔でのメーター遮断・復旧等も可能。検針等も遠隔で行えることもあり、ガス会社各社が順次導入を進めているようです。
※1 ご家庭に設置されたマイコンメーターとガス会社またはガス会社が委任する監視センターを電話回線で結んで安全を守る先進のセキュリティーシステムです。常時スタッフがお客様宅のプロパンガスの安全を監視しており、異常時にはスタッフからお客様へとご連絡し安全確認を致します。お客様不在時は遠隔操作でプロパンガスを遮断可能。外出してからガスの消し忘れに気づいた時も、供給業者への電話1本で遠隔遮断できます。残量自動通報機能でガス切れの心配もありません。
マイコンメーターの安全機能
上述にも何度か出てきましたが、マイコンメーターはプロパンガスを安全に利用するための重要な設備です。いわゆる「供給設備」というもので、設備の交換も含めてガス会社が責任を持って管理しています。
たとえば、万が一地震やガス漏れが起こった際は、マイコンメーターがガスを自動で遮断。重大な事故を未然に防ぎます。その他にも、お風呂の止め忘れやキッチンのお湯が出しっぱなしの際など、異常を検知した場合もマイコンメーターによって自動的に遮断されます。
ガス配管内のガスの圧力低下も感知しますので、普通に使う分には支障がない程度のガスの微少漏えいがある場合もランプが点灯し異常を知らせるなど、マイコンメーターは安全器具として非常に重要です。
供給設備の「検満期限」とは?
供給設備には法的に定められた検満(検定有効期間の満了)というものがあり、自動車の車検と同じように、期限内に新しい供給設備に交換しなければなりません。その場合の交換はすべてガス会社が管理・負担して行います。
もちろんマイコンメーターにも10年という検満期間が定められており、遵守しない場合には罰則も設けられています。2020年頃からは上記写真のように基準適合証印と検満期限が合わせて記載されていますので、もし万が一ご自宅のガスメーター(マイコンメーター)の検満切れとなっている場合は、すぐに当社までご相談ください。保安・安全にきちんと取り組んでいる優良なガス会社をご紹介いたします。
ガスメーター以外にも、圧力調整器や高圧ホースなどにも検満があるので、合わせて確認しましょう。プロパンガスは重要なライフラインですから、しっかりと保安対応を行って安全に利用できるようにしたいですね。
通常は有効期限が記載されたタグ、ステッカー等が付いていますが、なかには期限の記載がない物や記載されたタグが取れている供給設備もあるようです。検満期限がわからない設備も指導対象ですので、そういったものがついていた場合も当社へとご相談ください。
認定液化石油ガス販売事業者
液石法に基づいて、お客様の安全を確保するために集中監視システム等を導入し、プロパンガスの保安高度化に積極的に取り組んでいると認定を受けたガス会社を「認定液化石油ガス販売事業者」と言います。また、保安確保機器の設置及び管理方法に応じて、
「ゴールド保安認定事業者(第一号認定LPガス販売事業者)」と「保安認定事業者(第二号LPガス販売事業者)」が存在します。
認定事業者でなくても安全にプロパンガスを利用できますが、認定事業者はメーターの遠隔操作等ができる集中監視システム導入に意欲的な会社ですので、どうしてもこだわりたいお客様にとっては会社選びの目安になりますね。
生活の中で考える「安全」なプロパンガス
ここまででご紹介したように、プロパンガスは安全に利用できるような仕組みで供給されていますが、それと併せてご家庭でも安全のためにできることがあります。より安全なプロパンガスライフのために一例をご紹介いたします。
万が一に備える「警報機」
法規制によって2008年10月以降、家庭用のガスコンロには全口センサー搭載が義務化され、「調理油過熱防止装置」「立ち消え安全装置」が標準で搭載されたため、キッチンへの警報機設置は必須ではなくなりました。
ですが警報機にはガスだけでなく、不完全燃焼で発生して一酸化炭素中毒を引き起こす「CO」を感知するタイプもあり、万が一に備えて警報機を設置することで、より安全にプロパンガスをご利用いただけます。
ちなみに、プロパンガスは空気より重たいので警報機は足元に、都市ガスは空気より軽いので警報機を天井付近に設置します。プロパンガス用の警報機を高い位置に設置してもガスを感知できませんので、警報機の設置位置には注意しましょう。
ガス器具を安全に使うポイント
給湯器を安全に使うために
お風呂でお湯を出している時に、給湯器本体から異音がする・湯温が安定しない、なんてことがあったらどうしていますか?
お湯は出てるし、とりあえず使えているから大丈夫、と思って不調を放っておくと、給湯器が故障してしまったり不完全燃焼などから大事故に繋がる可能性もあります。
もし給湯器を使用する中で違和感を感じたら、すぐにガス会社や給湯器メーカーに問い合わせて見ましょう。大事になる前に対処することで安全に給湯器を利用できます。その他、給湯器については以下ページに詳しくまとめまていますので、ご参考くださいませ。
ガスコンロを安全に使うために
ガスコンロの炎の色を気にしたことはありますか?青い炎が正常であり、赤い炎の場合は不完全燃焼を起こしている可能性があります。
また、バナー部や点火プラグ、センサー部などに汚れが溜まると正常に動作しなくなったり、故障の原因となることも。当たり前のことおかもしれませんが、普段からお掃除などのメンテナンスを行い、安全に使用できる状態を保ちましょう。
ガスコンロについても以下ページに詳しくまとめまていますので、合わせてご参考ください。
不安があったらすぐに相談しよう
ガスは重要かつ安全に利用可能なエネルギーインフラです。それでも事故の可能性はゼロにはなりません。
安全にプロパンガスを利用する為にも、ガスを普段利用している中で不調な点やご不安があればすぐにガス会社等に相談するようにしましょう。
今のガス会社の対応にご不安がある場合は、当社から新しい優良ガス会社をご紹介できますので、何かあればお気軽にご相談くださいませ。