初めてプロパンガスを利用する/プロパンガス会社を変更する方へ

初めてガス会社を変更する方へ

皆さんはプロパンガスについてどのぐらい知っていますか?調べてみても、プロパンガスについて様々なことがネット上に書いてあってよくわからないですよね。

この記事では、ガスが止まってしまう原因と対処法などプロパンガスを利用していく上で知っておくべき情報をご紹介しています。プロパンガスを初めて利用する方が困ってしまうポイントを解決できますので、ぜひ読んでみてください。

また現在都市ガスをご利用中の方は、都市ガスから引っ越してプロパンガスを利用する方向けの内容まとめがございますので、ぜひこちらもご覧くださいませ。

そもそもプロパンガスとは?

ガスコンロを使用する写真

プロパンガスとは、LPガスとも呼ばれる家庭で利用されるガスの種類のひとつで、ガスボンベに液体にしたガスを詰めて配送されます。

生活の中での使い勝手は都市ガスと大きく変わりませんが、ガス機器は専用のものが必要になり、ガス料金は都市ガスよりも高くご家庭ごとに料金設定がことなるなど、初めてプロパンガスを利用すると色々とわかりづらい部分があり困ってしまう方も多いようです。

そんな方のために物件のガス種の見分け方や会社選びのポイントなど、「プロパンガス」について知っておいて欲しい内容をまとめましたので、ご参考ください。

プロパンガス物件の見分け方

プロパンガス物件を見分ける6つのポイント

  • ガスボンベ

    ガスボンベが敷地内にあったら間違いなくプロパンガス物件です。敷地外やボンベ庫など見えないかたちでガスボンベが設置されている場合もあるため、ガスボンベが無かったら都市ガスというわけではないので注意しましょう。

  • ガスメーター

    上図の上段真ん中のように、ガスメーターに液晶画面がついていたらプロパンガスです。なにかエラーがあれば液晶画面に表示されます。※メーカー等によって異なる場合もあります。

  • 検針票/請求書

    検針票/請求書が縦長の場合はプロパンガスの可能性が高いです。また、会社によっては検針票/請求書に「LPガス」という表記があるので、そちらも参考にできます。

  • ガスホース

    ガスコンロ等を繋ぐガスホースが「オレンジ色」だったらプロパンガスです。ちなみに都市ガス用のガスホースは白色(ベージュ色)です。

  • ガス機器

    ガス給湯器などに貼付されているラベルシールなどにガス種が記載されており、LPガスと記載されていたらプロパンガスです。都市ガスの場合は13A/12A等と記載されます。

  • 警報機

    プロパンガスと都市ガスでは、警報機を設置する場所が異なります。プロパンガスは空気よりも重いため警報機は足元に、都市ガスは空気よりも軽いため警報機を天井付近に設置します。

ガス機器はガス種にあったものを選ぼう

基本的には、都市ガス用のガス機器は都市ガスで、プロパンガス用のガス機器はプロパンガスで使うために作られています。異なるガスでガス機器を使用するには部品交換等が必要で余計に費用が掛かってしまいます。

対応していないガス機器でも使えることがあるようですが、火が安定しなかったり不完全燃焼となる可能性があったりと危険です。ガス機器の購入を考えている方は、ガス種に合うガス機器を選びましょう。

プロパンガスは高い?

プロパンガス代は高い!とよく聞きますよね。確かにプロパンガスは、都市ガスに比べるとガス代が高く、だいたい1.2倍~2倍ほど割高になっているようです。

プロパンガスが高くなってしまう理由の一つに、配送方法の違いがあげられます。都市ガスは、ガスの供給施設から各家庭につながっている地中埋没管を通してガスが供給されるため、配送費や人件費がかかりません。

一方で、プロパンガスはガスを詰めたガスボンベを各家庭に配送するため、配送費・人件費などのコストかかる分、ガス代が割高になりやすいのです。

同じガス会社を利用していても料金設定が異なる

プロパンガスは地域やガス会社によって料金設定が異なりますが、同じガス会社を利用していてもお客様によって料金設定が異なります。そのため、自分はこのぐらいなのに同じガス会社を利用しているはずのお隣さんはもっと安い料金だった!なんてことが起こるのです。

また、契約時は安い料金を提示して、契約後に徐々に値上げをするガス会社もありますので利用しているガス会社は適正な料金設定なのかを定期的に確認しましょう。

確認する際は、以下の記事でご紹介している適正価格と比較をしてみてください。

ガス会社は自由に選べる

ご家庭ごとに料金が異なるプロパンガス。どうせなら安く使えるガス会社と契約したいですよね。

プロパンガスは平成9年から自由化しており、自由にガス会社を選ぶことが可能です。ガス料金が安く信頼できるガス会社へと乗り換えることで、ガス代を大幅に安くすることができます。

ただし、物件種別によってはガス会社を自由に選べないことも。戸建て住宅と集合住宅、どちらに住んでいるかによってガス会社を変更する方法も変わってきますので、以下で説明していきたいと思います。

戸建住宅に住んでいる場合

戸建住宅の写真

戸建住宅に住んでいる場合は、契約したいガス会社を自由に選ぶことができます。

プロパンガス料金を安くしたい、今よりも自分の希望が叶うガス会社にしたい、と思っている方は、条件の合うガス会社を探して乗り換えることで解決できるかもしれません。

尚、戸建住宅でも賃貸住宅に住んでいる場合は、ガス会社の変更に「大家様の了承」が必要となりますので、事前に管理会社様・大家様へと確認しましょう。

集合住宅に住んでいる場合

集合住宅の写真

集合住宅の場合、通常は1部屋だけ違うガス会社に変更することはできず、一入居者が独断でガス会社を変えることはできません。

ガス会社を変更する場合は一棟全体のガス会社を変更する必要があり、必ず管理会社(または管理組合・大家様)の了承が必要ですので、まずはガス会社を変更できないかとご相談をしてみましょう。

ガス会社変更の流れ

  1. ガス会社を選ぶ
  2. お申し込み
  3. 器具交換・変更完了

ガス会社変更の流れは、上記のとおり非常にシンプルです。

お申し込みをいただいてから変更完了までは最短で中7日。解約手続きも代行いたしますので手間なく簡単にガス会社を変更できます。

ガス会社を変更する具体的な手順や注意点が知りたい方は、下記にて詳細をご覧くださいませ。

ガス会社を変更するときの注意点

新たにプロパンガスを利用する場合でも、ガスメーターがついている物件の場合は手続きは変更の扱いになります。

変更の手続きは、完了するまでに最短で中7日かかります。ガスを使えない期間が生まれないよう、自分が使い始めたい日から逆算をして、余裕を持って2週間ほど前にはガス会社へ申し込みの連絡をしましょう。

また、ガス会社にガスボンベやメーターを交換して貰ったあと、問題なくガスが使えるかの点検をしてもらいます。交換作業には立ち合いはいりませんが、点検ではガスコンロなど室内にあるガス機器の点検もするため立ち合いが必要です。立ち合いは契約名義の本人ではなくご家族や同居人でも可能ですので、工事日は立ち合いができる日を選びましょう。

ガス会社を選ぶポイントは?

  • ガス料金が適正か
  • ガス会社までの距離
  • 保安体制の充実性

ガス会社を選ぶ際には上記のポイント3つを基準に選んでみましょう。

また、その他に希望する条件がある方は、その条件を満たしているかも確認が必要です。「家から近い方が良い」「有名な会社が良い」「クレジットカード払いができる会社が良い」など、自分の希望をしっかり伝えて対応できる会社を選びましょう。ガス会社の選び方については以下ページにて詳しくご紹介しております。

ガス会社見直しサービスを活用する

とはいえ約18,000社あるといわれているプロパンガス会社の中から、自分の条件に合ったガス会社を探すのは、時間がかかるし大変ですよね。

そんな方はガス会社見直しサービスを利用してみてはいかがでしょうか?ご希望の条件に合ったガス会社をご紹介することができるので、お気軽にお問い合わせください。

ガスが止まってしまう原因3つを確認!

なぜ?イメージ

今まで普通に使えていたガスが使えなくなってしまったら焦るし困ってしまいますよね。急に使えなくなることなんてあるの?と思うかもしれませんが、異変を感じるとガスメーターが自動で供給をストップすることがあります。

「お湯が出ない」「火がつかない」などの場合はガスが止まってしまっていることがあるので、今から紹介するよくあるガスが止まってしまう原因に当てはまっていないかチェックしてみてください。

①ガス漏れ

ガス漏れを感知するとガスメーターが自動でガスの供給を遮断し、ガスが使えなくなります。

また、ガスの臭いがした場合は扉を開けるなど換気を行い、器具栓やガスの元栓を閉めてからガス会社に連絡しましょう。ガス会社の受付時間外の場合は、ガスメーターに記載されているか、契約時にガス会社から教えてもらった緊急連絡先に電話をしてください。

ガス漏れの危険がある時は火気厳禁であることはもちろん、火花が飛ぶ可能性のある換気扇・電灯などのスイッチやコンセントに手を触れてはいけません。換気するために換気扇を付けてしまうと、その火花がガスに引火して大事故を引き起こす可能性があります。

②ガスコンロの安全装置が作動した

コンロを使用中に火が突然消えた場合、ガスコンロの安全装置が作動したのかもしれません。機種によりますが、「火の消し忘れ」「加熱のし過ぎ」「煮こぼれや風で火が消えてしまったとき」などは、安全装置が作動して自動でコンロの火が消えます。

安全装置が作動したということは、使用時になんらかの危険があったということですので、器具の使用方法や安全装置が作動した原因をチェックしてみましょう。

③つけっぱなしなど長時間の使用

ガスメーターは一定以上の時間ガスを使用すると自動でガスを遮断するため、うっかりお湯を出しっぱなしにしてしまった時もガスが止まり安全です。

ガスが止まった際は自分で復旧することもできますので、ガス会社に確認を取って復旧すると良いでしょう。ただし、極端に小さな「とろ火」でご使用の際などはガスが止まらないので注意が必要です。

ガスメーターの復旧方法

ガスメーター復帰の手順1
ガスメーター復帰の手順2

  1. ガス栓を閉める
  2. 復帰ボタンを押す
  3. ランプの点滅終了を待つ
  4. 復帰完了

上図の手順でガスメーターを復旧できます。ただし、ガス漏れがある場合などは何度やってもメーターが遮断されてしまうので、復旧の前にガス会社に相談すると良いでしょう。

安心して利用するために、プロパンガスについてしっかりと理解しよう

プロパンガスを初めて使う方は、判断がつかずに困ってしまうこともありますよね。プロパンガスは間違った使い方をしてしまうと、爆発や一酸化炭素中毒などの大事故につながります。事故の原因や対処法を知ることで、事故を防ぐとともに万が一の時にも迅速に対応できるようにしておきましょう。

また、同じガス会社でも料金が異なったり、物件によっては契約するガス会社が決まっていたりなどもするため、自分の料金設定が高い方はガス料金の見直しを検討するのもいいですね。

料金設定が高いか確認したい方は、無料でできるwebの自動料金診断をしてみましょう。

月間差額・年間差額や年間の料金シミュレーションも見ることができるため、自分の支払っている料金について詳しく知ることができます。

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