プロパンガスを賢く使う!メリットや料金相場、会社の選び方などを解説

プロパンガスの料金を安くしたい!特徴や節約の方法、ガス会社を変更する際のポイントを解説 イメージ

普段何気なく使用しているプロパンガス、あなたはどこまでご存知ですか? 実は都市ガスと同じぐらい多くのご家庭で使われていて、都市ガスと同じぐらい安全……なんてことも、ご存じない方が多いはず。そこで、ご家庭のプロパンガスについて知ってほしいポイントを解説していきます。

プロパンガス(LPガス)とは?

プロパンガス(LPガス)とは、ご家庭で使用されるガスの1つです。都市ガスのように地中のガス管を通って供給されるのではなく、ガスボンベに詰めた状態でご家庭に運ばれます。

ガスを使用しているご家庭の約半分がプロパンガスを使用していますが、実際にガスの料金設定やメリットについて皆さんはどこまでご存じですか?

プロパンガス料金の計算のしかた

ガス料金の計算方法

プロパンガスの料金は、都市ガスと同じく「基本料金」と「従量料金」の2つで計算されます。

そもそも「基本料金」と「従量単価」とはどういったものなのか、その内訳や具体的な計算方法について解説します。

基本料金について

ガス会社が管理する「供給設備」

基本料金とは、ガスの使用量に関わらず毎月固定でかかる料金のことです。ガス会社が自由に金額の設定をしているため、各ガス会社や地域によって料金に違いがでます。

戸建て住宅の場合は1,500~1,800円が相場となっていて、主に上図の設備の点検・維持等の保安管理費などに充てられています。

従量料金について

従量料金の計算方法

従量料金は、「従量単価」と「ガスの使用量」によって計算されています。従量単価とはプロパンガス1㎥当たりの料金で、ガス会社が自由に設定しているため、同じガス会社でもご家庭ごとに従量単価が異なります。

地域によっても従量単価の相場に違いが出ます。例えば関東エリアの場合、従量単価の平均価格は497円(税別)となっています。一般家庭の平均ガス使用量は8.9㎥となっているので、平均従量料金は4,866円(税込)となります。

※参考1(平均価格):石油情報センター
※参考2(平均ガス使用量):日本生活協同組合連合会「電気ガス料金調査(2019年9月)」

プロパンガス料金の節約方法

プロパンガスはガス代が高くなりがちなので、節約方法を考えたことがある人が多いはずです。

一番に思いつく節約方法はガスの使用量を減らすことですが、ガス会社との交渉やガス会社自体を見直すことでも節約できます。節約のポイントを押さえて効果的な節約を目指しましょう。

プロパンガスの使用量を減らす

ガス代を節約しようとした時、多くの方が「ガスを使いすぎないようにしよう」と思うのではないでしょうか。ガスを使わなければ、もちろんガス代は安くなりますよね。

例えば、ガスコンロでお湯を沸かさずに電気ケトル・調理鍋を活用したり、お風呂場で節水シャワーヘッドを使用したりすることで、ガスの使用量を減らすことができます。具体的な節約方法については下記ページをご覧ください。

ガス会社と料金交渉をする

使用中のガス会社に交渉して安い料金設定にしてもらえれば、なにもせずとも料金の節約ができます。

ただし、消費者自身が交渉しても料金が安くなるケースが少なく、交渉の仕方によってはガス会社との関係が悪くなってしまうこともあるため注意が必要です。

ガス会社の見直しが大幅な節約に

先ほど紹介したように、同じ会社であったとしても料金はご家庭ごとによって違います。まずは、住んでいる地域の料金がどのくらいの相場なのかを調べ、使用しているガス会社の基本料金や従量単価が適正な料金なのかを見直しましょう。

高かった場合は、他の安いガス会社に乗り換えることで大幅な節約につながります。

選ぶ会社によって一人暮らしでも月2,000円以上の差が出る

節約によって、プロパンガス料金を削減できると解説しましたが、実際にどのくらいガス代に差が出ると思いますか?

なんと、適正なガス会社を選ぶだけで、一人暮らしでも月2,000円以上もの料金を削減した事例がたくさんあります。少しでもガス代が高いと感じている人はぜひ見直しを検討してみてください。

プロパンガスと都市ガス、使うならどっち?

プロパンガスのメリット・特徴 イメージ

プロパンガスと都市ガスは、それぞれにメリットとデメリットがあります。都市ガスと比較してプロパンガスはどんなメリットとデメリットがあるのかを知り、ご使用状況に合わせた適切なガスを選択しましょう。

プロパンガスを選ぶメリット

まずは、プロパンガスのメリットをご紹介します。ガス自体の性質・特徴をお伝えしてもメリットを感じにくい思いますので、都市ガスと比較するかたちでご紹介していきます。

  1. 日本全国どこでも利用可能
  2. 災害からの復旧の早さ
  3. 設置・初期費用を抑えられる

①日本全国どこでも利用可能

ガス会社から20Km以内もしくは車で30分圏内の地域であれば、誰でもプロパンガスを使用することができます。

なぜなら、プロパンガスはガスボンベに入れてご家庭まで運ばれるため、都市ガスのようにガス管が地中に通っていなくても、近くにガス会社さえあればどこでも使用可能です。

②災害からの復旧の早さ

プロパンガスはガス業者に来てもらえれば、点検が終わり次第すぐに復旧することができます。

都市ガスの場合は、地中のガス管が広い範囲で繋がっているため、復旧するためには繋がっている全てのガス管を点検しなければならず、復旧までに時間がかかってしまいます。

プロパンガスはご家庭ごとに配管が独立しているので、そのご家庭の配管の安全確認が取れた時点で復旧することができます。

③設置・初期費用を抑えられる

プロパンガスの特徴のひとつに「貸付貸与契約」というものがあります。利用者とガス会社が10~15年程度の長期契約を結ぶと、給湯器などガス機器の設置・初期費用がゼロになります。

ただし、「貸付貸与契約」には注意すべきポイントが3つあります。1つ目はガスの料金設定が割高になること。2つ目は契約期間中に解約する場合は残り期間に応じた費用が掛かること。3つ目は契約期間中にも料金の不当値上げをされる可能性があることです。

都市ガスは公共料金だから設備費を上乗せできない

都市ガスは公共料金のため、ガス会社が自由に料金を設定することはできません。

プロパンガス会社との「貸付貸与契約」は、ガス料金に設備費用を上乗せされていますが、都市ガスはガス料金に設備費用を上乗せできないため、通常は貸付貸与契約ができないのです。そのため新たにガス管の引き込みをする際などは、消費者が費用を負担しなければなりません。

プロパンガスの契約については下記ページで詳しく説明していますので、新築やガス設備購入の費用を抑えたい方はぜひご確認ください。

プロパンガスを選ぶデメリット

ここまでプロパンガスのメリットを紹介しましたが、プロパンガスを利用する際に注意すべきポイントもあります。

  1. ガス会社によっては「料金の不当値上げ」がある
  2. プロパンガスより都市ガスの方が安い
  3. 集合住宅はガス会社の個別変更ができない

①ガス会社によっては「料金の不当値上げ」がある

プロパンガス料金の値上げはよくある話かもしれませんが、値上げの多くは値上げする必要のない「不当値上げ」であることをご存知でしょうか?

値上げの理由としては「原油価格高騰のため」等もっともらしい説明をしていても、実は他のガス会社は値上げしておらず、その会社が独自に行っている不当値上げである可能性が高いのです。

また、契約時に安い料金設定を提示してきたガス会社でも、契約後に少しずつガス料金を不当値上げをする可能性があります。気づかないうちにガス代を払いすぎてしまっている人も多いので、ガス会社を選ぶときは専門家に相談した方が安心です。

②プロパンガスより都市ガスの方が安い

そもそも、プロパンガスは都市ガスよりも高い料金設定になっています。なぜなら、ガスボンベでご家庭ごとに運ばれているため、都市ガスではかからない配送費や人件費などが反映されることによって、料金が高くなってしまうからです。

②集合住宅はガス会社の個別変更ができない

プロパンガスは通常の集合住宅の場合、1棟につき1つのガス会社となってしまうため、一世帯だけ別のガス会社にすることはできません。

集合住宅のガス会社を変更する場合は、1棟全体でガス会社を変更することになります。賃貸住宅ではオーナー様の了承、分譲住宅では総会での決定が必要となりますので注意しましょう。

都市ガス同様、プロパンガスも自由化されている?

都市ガスは2017年に自由化していますが、プロパンガスは都市ガスよりも早い1997年に自由化しています。

都市ガスが自由化したことによりすべてのガスが自由化したため、消費者がガス会社を自由に選べるようになりましたが、まだまだガス会社を変えられることをご存じない方も多いのが実情です。

プロパンガス会社を選ぶときに注意したいこと

ガス会社を自由に選べるようになっても、選び方がわからずどのガス会社にするか迷ってしまうといった方も多いはず。そんなときは、今から紹介する4つのポイントに気を付けながら選んでみてください。

  1. 料金設定の「確認と比較」をする
  2. 監視システムの充実性
  3. 保安業務・法定点検への取り組み
  4. ガス料金の不当な値上げがない

①料金設定の「確認と比較」をする

まずは、ガス会社に連絡して料金設定(基本料金・従量単価)を確認しましょう。利用しているガス会社と、検討したいガス会社の料金を比較して、変更したらガス代がどれくらい安くなるのかしっかりと確認することが大切です。

可能であれば、新しい契約先の候補に上がっているガス会社の価格が、お住いの地域の相場価格を安い「適正価格」であるかをチェックしてください。適正だった中から一番安いガス会社を選ぶことによって、より良いガス料金の会社を選ぶことができます。

とはいえ全てを自分で確認するのは大変なので、プロパンガス会社見直しのサービス会社に相談をしてみてください。

②監視システムの充実性

ガス会社には、プロパンガスでトラブルが起きた際にすぐ連絡ができる24時間の緊急センターが必ずありますが、それとは別に「集中監視システム」を導入しているガス会社があります。

プロパンガスを安全に使用できるように24時間365日オンラインで監視して、ユーザーの安心を支えてくれるシステムといえるので、選ぶ際の一つのポイントになります。

③保安業務・法定点検への取り組み

平時のガス機器・供給設備の点検も重要なポイントです。プロパンガスでは保安業務として、設備の法定点検を行う必要があります。

具体的には、ガス会社は原則として4年に1度以上保安状況を確認しなければなりません。ですが、ガスメーターなどの交換期限(検満期間)が過ぎても交換してくれない会社や、期間が記載されているタグを捨ててしまう会社もあるそうです。そのため、保安業務の頻度や安全基準なども可能な範囲で確認したほうが良いでしょう。

また、ガスボンベは一本で約50kgもあります。災害時などに倒れてしまったりすると大変危険なため、くくっているチェーンがさびていないかなどもしっかりと確認してみてください。

④ガス料金の不当な値上げがない

最も消費者を悩ませるのが、「ガス料金の不当値上げ」です。契約しようとしているガス会社には料金保証があるかなど、契約する前にしっかり確認する必要があります。

これを確認しないと、ガス料金の安い会社に乗り換えても不当値上げに気づけず、知らないうちに不当な高い料金を支払うことになる可能性が高くなります。

プロパンガスを安心して利用するために

プロパンガスを安心して利用するために イメージ

プロパンガスは多くのご家庭で使われているガスですが、ガス自体の性質や料金設定、利用方法などをよく知らずに使用している方も多いようです。ガス管が引かれていない地域でも使用可能であったり災害後の復旧が早かったりなどのメリットを活用して、プロパンガスのメリットを活用してプロパンガスライフをより良くしてください。

プロパンガスを利用している方で、よくわからないことや料金相場の確認などをしたい方は以下よりご確認いただけます。

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