プロパンガスのメリット・デメリット!新築、賃貸別にガス会社変更方法も紹介!
料理やお風呂、ファンヒーターなど生活に密接に関わっているガス。プロパンガスと都市ガスどちらを使用するか悩んでいる方も多いのでは?今回はプロパンガスのメリット・デメリットを都市ガスとの比較から紐解きます。ぜひ参考にしてみてください。
プロパンガスを使用する3つのメリット
- 利用可能なエリアが広い
- 災害に強い
- 火力が強い
プロパンガスのメリットは主に上記3つです。それぞれ詳しくみていきましょう。
利用可能なエリアが広い
参考:資源エネルギー庁「日本のガス導管マップ」
使用可能なエリアが広いのはプロパンガスの大きな強みです。プロパンガスはボンベやガス管、ガスメーターが設置できれば、全国どこでも供給できる分散型エネルギーです。そのためガス導管のないエリアへは供給できない都市ガスに比べると、プロパンガスの利用可能エリアは広く、使い勝手が良いといえるでしょう。
災害に強い
都市ガス復旧まで | プロパンガス復旧までに | |
---|---|---|
宮城県沖地震 | 31日 | 3日 |
釧路沖地震 | 23日 | 1日 |
阪神・淡路大震災 | 85日 | 14日 |
新潟県中越地震 | 53日 | 18日 |
参考:経済産業省「LPガスを安全に使うために、LPガスの基礎知識」
分散型エネルギーであるプロパンガスは災害に強いインフラであると言われています。上記の表では、都市ガスとプロパンガスの大まかな復旧日数を表しています。このようにプロパンガスは都市ガスに比べると災害時には迅速に使用できるようになります。
50Kgのガスボンベ1本でおおよそ1か月の使用量が賄えるプロパンガスは、品質の劣化などにも強く、半永久的な保存と使用が可能なのも災害に強いと言われる理由の1つです。
火力が強い
プロパンガス | 都市ガス |
---|---|
約24,000Kcal/㎥ | 約11.000 Kcal/㎥ |
都市ガスと比較すると、プロパンガスの火力は約2.2倍あります。そのため金属溶接を行う工場や飲食店でも好んで使われています。
また料金比較をする場合には、こうした熱量の違いを考慮し、都市ガスの値段を2.2倍し比較してみることが重要です。
プロパンガスの3つのデメリット
- 設置に場所をとってしまう
- 料金が高い
- 料金が不透明
では次にプロパンガスを使用する場合のデメリットをみていきましょう。デメリットは主に上記3つを挙げることができます。
設置に場所をとってしまう
ボンベを各家庭に設置する必要があるプロパンガスは、管理・設置に場所をとってしまいます。また設置については条件も決められているため、どこにでもボンベを置けるわけではないので、注意しましょう。
設置の条件
- 容器は風通しの良い屋外に設置されていること。
- 車庫、物置及び屋外階段の下等の場合、風通しが良いこと。
- 車両等の損傷を受けない場所に設置する。損傷のおそれがある場合は、堅固な防護を施す。
料金が高い
ボンベの配送や人件費がかかるため、プロパンガスの料金は都市ガスに比べ高くなる傾向にあります。また都市ガスに比べ、ガス会社や家庭ごとにも料金に大きな開きがあるのもプロパンガスの特徴の1つ。
しかし料金に差があるということは、ガス会社を変更するだけでも大きく金額を抑えられる可能性があるともいえます。もし料金が高いと感じたら、契約変更も検討してみましょう。
料金が不透明
プロパンガスは自由料金制であり、ガス会社が自由に価格設定を行えます。それだけに、価格が不明瞭なことも多々あります。中にはいつの間にか値上げされていたということも。2017年にはガイドラインが見直され、価格を明確に示すように変更されました。もし価格について気になる場合は、一度ガス会社へ問い合わせてみることをおすすめします。
プロパンガスのデメリットである料金を安くするには?
プロパンガスのデメリットである料金を安くするには、適正価格を確認してみることが重要です。
価格が不透明な中で自由料金制をとっているプロパンガスは、平均価格と実際に運営できる金額である適正価格との間に大きな差が生まれてしまっているのも事実です。
そのため、プロパンガス会社を変更すると、都市ガスに比べ大きく金額が変わることがあり得ます。
しかしガス会社を見直す際には注意すべき点があります。物件別に、プロパンガス会社を変更する際の注意点について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
持ち家の場合
持ち家物件の場合、プロパンガス契約を結んでからどの程度の年数が経っているかが重要です。
もし無償貸与契約を結んでいる場合、途中でガス会社を変更してしまうと残りの金額(残存価格)を払わなければならないこともあります。
無償貸与契約は基本的に10~15年で結ばれることが多いため、もし10年以上が経っている場合は、ガス会社変更を検討してみることをおすすめします。この無償貸与契約が切れていない場合でも、ご利用状況によっては残り金額(残存価格)を負担することなくガス会社を変更できる場合もあります。まずは相談してみましょう。
新築の場合
新築物件の場合は、ガス会社を事前に選定する必要があります。しかし、ガス会社は多く、どれを選べばよいか検討するのは非常に骨が折れる作業です。
また新築の場合は、慣れないことが立て込むこともあり、自分1人で全てを決定しようとするのはあまりおすすめできません。
時間がない中でガス会社を選定することは、割高な価格で後悔することにもつながりかねません。まずはガス会社の無料相談を強くおすすめします。
賃貸物件の場合
賃貸物件の場合は、大家様や物件オーナー様にガス会社変更の権限があります。そのため自分だけの意志でガス会社を変更することができないので注意が必要です。また集合住宅か戸建かでも事情は異なります。それぞれのガス会社変更についても確認しておきましょう。
集合住宅の賃貸物件
アパートやマンションなど集合住宅の賃貸物件の場合、一棟につき1つのガス会社契約が原則です。そのため一部屋だけ契約を変更することはできないので留意しておきましょう。
まずは他の住民や、物件オーナー様か管理会社の意見を聞くことが重要です。
戸建の賃貸物件(借家)
戸建の賃貸物件(借家)についても無断でガスを変更することはできません。まずは物件オーナー様へ相談する必要があります。戸建の賃貸物件では、物件オーナー様の了承を比較的得やすい傾向にあります。そのため、プロパンガス料金が高いと感じたら一度相談してみることをおすすめします。
プロパンガスのメリットを知って、ガスの利用をお得に
プロパンガスは供給エリアに縛られることなく使用できるのが大きなメリットです。しかし自由料金制が導入され歴史が長い分、ガス会社によって金額が大きく異なるのには注意が必要です。
もしプロパンガス会社を少しでも安く利用したいという方は、優良ガス会社への相談がおすすめです。今よりもお得にプロパンガスを利用できるかもしれません。
「ガス屋の窓口」では優良なプロパンガス会社を厳選しご提案いたします。気になる方は、まずは気軽にご相談ください。