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一人暮らしの平均プロパンガス料金は?安くする方法や事例も

一人暮らしのプロパンガス料金相場は?

「一人暮らしなのにガス代の請求金額が8000円もきた!」
「一人暮らしなのに実家とほとんど同じ請求金額なのはなんで?」
そんなプロパンガスについての疑問がネット上やSNSで飛び交っています。

なんだ、同じように思っている人がたくさんいるなら私のプロパンガス代は普通なのか…、なんて諦めてはいけません。平均価格より高いプロパンガス代を支払っている方が非常に多く、簡単にガス代を安くできる可能性があるんです!

自分は平均よりも高いガス代を支払っているのか気になる方のために、一人暮らしのプロパンガス代の平均相場や安くする方法、実際に一人暮らしのプロパンガスユーザーから寄せられたお悩みなどをご紹介します。まずは自分のガス代が高すぎるかチェックしてみましょう。

【1人暮らし】プロパンガス料金の平均相場

地域 ガス代
(5㎥使用時)
基本料金 従量単価
北海道 6,884円 2,227円 931円
東北 6,076円 2,033円 809円
関東甲信越 5,300円 1,908円 678円
中部 5,636円 1,969円 733円
近畿 5,518円 1,988円 706円
中国 6,015円 2,084円 786円
四国 5,549円 2,056円 699円
九州 5,596円 1,928円 734円
沖縄 5,634円 1,874円 752円
全国 5,653円 2,007円 729円

参考:エネ研・石油情報センター「一般小売価格LP(プロパン)ガス確報」令和7年2月分
※金額は全て税込です。

一人暮らしの平均プロパンガス使用量は約5㎥、全国での平均ガス代は5,653円、平均基本料金は2,007円、平均従量単価は729円となります。地域によって平均ガス代が異なるので、自分の地域の平均ガス代を参考にしましょう。

もしガス代が平均より高い場合は、「ガスを使いすぎている」か「料金設定(基本料金・従量単価)が高すぎる」可能性があるので、「ガス使用量」をチェックして確認しましょう。

ガス使用量が平均より多くてガス代も平均より高いなら、ガス代が高い原因は「ガスの使いすぎ」の可能性が高いので、ガス使用量を減らす=ガスを節約することでガス代を安くできます。

ガス使用量は平均より少ないけどガス代は平均より高いなら、ガス代が高い原因は「ガス会社の料金設定(基本料金・従量単価)が高すぎる」ということになります。ガス会社を変更するなど料金設定が安くなればガス代が安くなります。

【一人暮らし】物件種別ごとの平均ガス料金

物件種別の一人暮らし平均価格 グラフ

※一人暮らしの平均使用量である5㎥あたりの平均値を掲載
参考:日本生活協同組合連合会「2017年8月分、わが家の電気・ガス料金しらべ」

一人暮らしの平均プロパンガス料金を物件種別ごとに比較すると、賃貸の集合住宅(アパートやマンション)が最も割高になっています。

賃貸住宅の場合、2024年の法改正以前に結ばれた設備貸与契約などの設備費用がガス料金に上乗せされるなど、もっと高いガス代になっていることもあります。一方で、分譲マンションは賃貸住宅とは異なり設備貸与のあるケースが少ない為、物件別でみると比較的ガス代が低い傾向にあるようです。

詳しくは後述の「1人暮らしのプロパンガス料金が高い原因」で詳しく解説していきます。

【一人暮らし】季節ごとの平均ガス代とガス使用量

ガス使用量 ガス代(税込)
3.0㎥ 4,194円
7.5㎥ 7,474円

※夏と冬のガス使用量は当社提携ガス会社からの情報を元に試算。

ガス使用量は元の水温によって上下するため、水が冷たい冬はガス使用量が増え、水がぬるい夏場はガス使用量が減ります。そのため、同じように生活していても夏はガス代が安く、冬はガス代が高くなりやすいので注意しましょう。

冬場にガス代が高くなったと感じた人は、暖かい季節に比べて使用量が増えているはずなので、検針票や請求明細を確認してみると良いかもしれません。

一人暮らしの都市ガス・プロパンガスの平均ガス代比較

一人暮らしのガス代
プロパンガス
一人暮らしのガス代
都市ガス
5,300円 2,744円

※関東エリアの平均プロパンガス代と東京ガス2025年5月検針分のガス代での比較。都市ガスの使用量はプロパンガス5㎥を熱量換算して11㎥として計算。

平均プロパンガス料金はかなり割高で、都市ガスと比較すると約2倍のガス代になります。一人暮らしのプロパンガスユーザーは集合住宅にお住まいの方が多く、適正なプロパンガス料金と比べて割高になってしまうことも平均プロパンガス代が高くなる要因の一つ。平均ガス代で比べると都市ガスの方が圧倒的に安いです。

一人暮らしのプロパンガス料金が高い原因

  1. ガス会社の料金設定が高い
  2. 物件に設備貸与契約があり、設備費用を負担している
  3. ガスを使いすぎている

①ガス会社の料金設定が高い

まず前提として、プロパンガスは自由料金制のため、料金はガス会社が自由に設定できます。

一人暮らしだとガス使用量が少なくなる為、単身者向けのワンルームなどは基本料金・単価が割高になる傾向にあります。さらに、気付かないうちに値上げをされることもあり、いつの間にかガス料金がさらに高くなってしまうことも。

適切に大家様や管理会社へ相談する為にも、定期的に自分のガス料金をチェックしておきましょう。

②物件に設備貸与契約があり、設備費用を負担している

設備貸与契約(貸付貸与契約、有償貸与契約)とは、消費設備*を消費者の費用負担なしで設置する代わりに、毎月のガス代にその設備費用を上乗せする契約のことです。

*消費設備とは……ガスメーターよりも内側(物件側)にあるガスの配管、ガス器具(給湯器、コンロ、暖房器具等)など、消費者様に所有権がある設備のこと

2024年公布の法改正によって、賃貸物件で新たに設備貸与契約を結ぶことはできなくなりましたが、法改正前に大家様(または管理会社等)がガス会社と貸与契約を交わしている場合は、現状も設備費用が含まれた高い料金設定になっており、その分ガス代も高くなってしまいます。

また、その法改正によって三部料金制が導入されてガス代の内訳も透明化が進んでいますし、入居者様から料金設定を確認した際はガス会社も確認に応じることが義務付けられました。これからガスを利用し始める方は事前にガス会社へ料金などを確認すると良いでしょう。

③ガスを使いすぎている

料金設定が適正だとしても、ガス使用量が多ければ当然ガス代も高くなりますよね。

ガスはガスコンロではなくお風呂・シャワーで多く消費します。お風呂によく入って追い焚きもしている方やガスファンヒーター等を使用する方は、ガス使用量が多くなりガス代が高くなりやすいので注意しましょう。ちなみに、ガスコンロは毎日料理しても2~3㎥ほどの使用量なので、お湯や暖房で節約する方が効果的です。

お風呂のガス代の節約方法はこちらでご確認くださいませ。

一人暮らしのプロパンガス料金を安くする方法3選

一人暮らしのプロパンガス料金を安くするなら イメージ

  1. ガス会社を変更する
  2. 値下げ交渉をする
  3. 節約してガス使用量を削減

プロパンガスは自由化していますので消費者がガス会社を選べますが、料金設定の安いガス会社を選ぶだけで毎月のガス代を大幅にお安くできる為、ガス代を安くしたいならガス会社の変更がオススメ。戸建はもちろん、集合住宅の場合も大家様や管理会社様の了承のもと一棟全体のガス会社を変更することでガス代を安くできます。

ただ、集合住宅は1部屋だけガス会社を変えることができないため、大家様の了承が得られずガス会社の変更が難しい場合は、節約でガス使用量を減らすことでもガス代削減が可能。節約もこれ以上無理だよという場合は、大家様や管理会社様からガス会社に値下げ交渉をしてもらえることもあるので、状況によって最適な方法でガス料金を安くしていきましょう。

ガス代を安くできる効果的な節約方法

見直したいポイントは主に3つ。節約術として最大のポイントはお風呂やシャワーなど「使うお湯の量を減らす」ことです。具体的なお湯の節約方法としては以下の3つがあります。

  1. 給湯器の設定温度を下げる
  2. 節水シャワーヘッドをつけ、出しっぱなしにしない
  3. 追い焚き・足し湯はなるべくしない

キッチンでは、調理や加温に電子レンジを活用するのも効果的です。その他、ガスファンヒーターはエアコンとの併用、ガスコンロは火力の適切な調整が節約に繋がります。

平均相場から計算すると、ガスの使用量を減らすことで1㎥あたり700円程度の節約となります。ガスの使用量が多い方であれば、毎月2,000円〜3,000円の節約できる可能性も。生活に無理のない範囲でガスの使い過ぎが無いように節約してみましょう。詳しいプロパンガスの節約術はこちらをご覧ください。

シャワーのみにしても節約できない?

弊社へのご相談で「シャワーしか使っていないのにガス代が高い」というご意見が多いのですが、シャワーのみ使用=節約というわけではありません。

シャワーは1分間に約12ℓのお湯が出ますが、浴槽のお湯の量は160ℓ~200ℓほどですから、シャワーを約15分間使用するとお湯張りをしたのと同じガス使用量となります。シャワー時間が長めだったりシャンプー等の際もシャワーを出したままだったりすると、お湯張りをするよりもシャワーのみの方がガス代が高くなる可能性があるんです。

もしシャワーのみで節約を試みるのであれば、節水ヘッドや止水ボタン付きヘッドを使用するなど、使用量を抑えるために対策することが大切です。ただ、料金設定が高いとどんなに節約してもガス代は思ったより安くなりませんので、ガス会社変更などでできる限り料金設定を安くしましょう。

参考:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

一人暮らしのプロパンガスでよくある質問

一人暮らしのお悩み イメージ

  1. 急にプロパンガスが使えなくなってしまったけどなぜ?
  2. 一人暮らしでガス代が8000円超えたんだけど、おかしくない?
  3. 一人暮らしのお風呂のガス代の目安はいくら?
  4. プロパンから都市ガスに変更できる?
  5. ガスと電気をセットにするとほんとに良いの?

一人暮らしだと契約や立会い、緊急時の対応などすべて一人で行わないといけません。初めて一人暮らしをする方は慣れないことばかりで大変ですし、慣れてる方もガス漏れやガス止めが起こるとどうすればいいか分からなくて困ってしまいますよね。

ここからは、プロパンガスが使えなくなった!ガス代が高すぎる!などといった、一人暮らしのプロパンガス利用者が実際に困ってしまったご相談を紹介していきます。

①急にプロパンガスが使えなくなってしまったけどなぜ?

ガスメーターは、地震の揺れやガス漏れを検知すると自動でガスを止める機能が付いています。他にも、ガスの使いっぱなし(お湯の止め忘れ等)やメーターに物がぶつかった際もガスが止まることがあるので、ガスが使えない時はガスメーターのエラー表示もチェックしましょう。ガスメーターを自分でエラーから復旧することもできますので、気になる方は事前にチェックしてみてください。また、ガス代がうまく引き落とされていない場合などもガスが止まることがあります。ガスが止まった理由が分からない時は、まずガス会社に連絡して状況を説明して判断を仰ぎましょう。

②一人暮らしでガス代が8000円超えたんだけど、おかしくない?

ガス使用量が5㎥前後でガス代が8,000円を超えたとしたら、ガス料金設定が高すぎますので、大家様・管理会社様にガス会社変更の相談をしましょう。また、想像よりもガス代が高いと口座から上手く引き落としがされなかったり、コンビニ払いを支払い忘れたりで、ガス代が未納扱いとなりガスを止められてしまう可能性も。少しでも安全かつお得にガス代を支払えるように、ポイントの溜まるカード払いなどガス代の支払方法を見直すのも良いでしょう

③一人暮らしのお風呂のガス代の目安はいくら?

一人暮らしの平均ガス料金から計算すると、お湯張り1回で約240円、シャワー1分で約14円かかります。毎日シャワーを6分、週に1回湯船に入るとしたら、お風呂のガス代は一か月で約3,500円前後となります。これに基本料金とお風呂以外のガス代(ガスコンロや食器洗いなど)を足すとガス代となります。追い焚きや足し湯などお風呂のガス代を詳しく見る場合はこちらでご確認いただけます。

④プロパンから都市ガスに変更できる?

都市ガスの導管が近くにあれば、都市ガスへの変更は可能です。ただし、ガス配管・ガス器具は基本的に買い替え・新設となるため数十万円~の費用がかかります。また、集合住宅の場合は一世帯だけ都市ガスにすることは基本的にできず一棟全体での変更になる上、大家様・管理会社様の費用負担が数百万円になることもある為、集合住宅でプロパンガスから都市ガスにするケースは少ないです。

⑤ガスと電気をセットにするとほんとに良いの?

ガスと電気をセットにすると安くなる!なんてよく聞きますよね。セットにすると100円〜300円ほど安くなりますが、プロパンガスはプロパンガス、電気は電気でそれぞれ最安の会社を探した方がお得なことが多いです。電気は電気使用量によってどのぐらい安くなるのかが変わる為、電気の乗り換えが本当にお得になるかしっかり確認する必要があります。その他、ガスと電気の支払いをまとめたいなど、選んだ会社が自分の希望する内容を満たせるかも確認しましょう。

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プロパンガス料金で悩んだらガス屋の窓口にご相談ください

一人暮らしの相談 イメージ

プロパンガスを使っていると、色々な悩み事や困りごとがでてきますが、分からないことがあったとき一人暮らしだと誰にも聞けなくて不安になってしまいますよね。

地震・火災や器具の破損など緊急の際はもちろん、お湯が出ない・コンロの火が付かないなどガスを使用する中で困ったことがあったら、ガス会社へ連絡しましょう。緊急時はガス会社が設けている24時間対応の緊急センターにすぐ電話するなど、不安・悩みを抱えこまないように気を付けたいところです。

ガス料金が高くて悩んでいたら、当社へとご相談ください。大家様や管理会社さんに安いガス会社に変更してもらえないか相談し、もし了承いただけたら当社にてガス会社変更をご提案いたします。相談からガス会社変更まで一切無料でサポートし、ガス料金を安くした上で大家様へのメリットもある提案をしております。

ガスは一歩間違えれば大事故に繋がります。ガス漏れなど異変を感じたらすぐに相談できるように連絡先をまとめたり、安心してプロパンガスを使える環境を作りたいですね。

      監修者:
プロパンガス事業 統括本部長
斎藤 行雄
新卒で大手プロパンガス会社へ入社。液化石油ガス設備士などの資格を取得し、充填・配送・設備工事・営業を一通り行う。その後、プロパンガス自由化に伴い独立し、業界初のWEB状でのプロパンガス会社変更サービスを立ち上げ。
2014年に法人化しガス屋の窓口を展開。プロパンガスに約30年携わった知識とノウハウを活かして、催事やガス会社向けのセミナーなどを手掛け、現在は複数のガス会社の顧問も務めている。
執筆者 神八 徹
プロパンガスのマーケティング・セールスに10年以上携わった経験を活かして、ガス屋の窓口の記事ライティングを担当。マーケット調査や執筆・編集を行っている。
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