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プロパンガスの質量販売・充填販売

プロパンガスの質量販売・充填販売とは?

屋台やキャンピングカーなど、ガスメーター・配管を使わずにプロパンガスを利用しているシーンを見たことはありませんか?そういった方はレンタルか、所有しているガスボンベにガスを充てんしてもらって費用を払う「質量販売」でガスを購入しています。ただ、昨今は規制も厳しく、充填販売を行っていないガス会社も増えています。そこで、実際に充填販売を利用するために必要な情報やよくあるご質問、規制の内容についてまとめてご紹介いたします。

プロパンガスの質量販売・充填販売とは

プロパンガスの質量販売とは、所有しているガスボンベにガスを充填する販売方式です。キロ売り、充填販売、といった言い方もありますが、基本的には質量販売と同じ販売方式を指します。短期間のガス利用も可能で、設置が簡単で手軽にガスを使用できるため屋台やイベント、キャンピングカーなど利用され、配管やガスメーターの設置が不要なのも特徴です。

ガスメーター・配管は不要ですが、ガスボンベの購入・レンタルが必要でガスの価格も通常より割高になるため、ご家庭向けのガスよりもガス代は高くなります。

質量販売でのガス使用にかかる費用

質量販売でガスを使うには「ガスボンベの購入費用」と「ガス自体の費用」がかかり、通常はガスの費用に充填費用も含まれます。

ガスボンベの購入はサイズ(2kg~8kg)によって12,000円~20,000円程度、ガス自体の費用は1kgあたり1,000円~1,800円程度が目安。通常のガス代よりは高くなりますが、利便性高くガスを利用できるメリットを考えると価値がありますよね。

プロパンガスは1kg=何㎥?

プロパンガスは1kg=約0.5㎥です。2kgボンベであれば約1㎥、10kgボンベであれば約5㎥のガスが入る計算となります。一般家庭でキッチンのガスコンロで毎日調理すると約2~3㎥程度のガス使用量となりますので、8kgボンベでもある程度の期間利用できるでしょう。

なぜ充填販売を行うガス会社は少ないの?

主には保安面での懸念から、ガス会社が対応しないケースが多いです。たとえ質量販売のガスであっても、ガス会社は利用や保管が適切に行われているか責任を持たなければならず、安全管理を徹底するため質量販売には慎重にならざるを得ません。とはいえ器具とセットでレンタルしているガス会社や、継続して充填販売を行っているガス会社もありますので、地域のガス会社に問い合わせれば対応してくれるガス会社が見つかる可能性も高いです。

質量販売に関連する規制について

主な規制としては、「ガスボンベのサイズ」と「ガス会社による接続義務」の2点が挙げられ、屋内・屋外のどちらで使用するかによっても規制が異なります。

ガスボンベのサイズについては、屋内であれば8kg以下、屋外であれば10kg以下のガスボンベが通常使用可能です。ガス会社による接続義務については、屋内でガスボンベをガス器具に接続する際は基本的にガス会社が接続する必要があり、屋外であれば接続義務はありません。また、屋内でのガスボンベの接続についても、カップリング付容器で必要な機器を設置した場合は、ユーザー自身での接続も可能となります。詳しくは質量販売を受けてくれるガス会社に相談しましょう。

購入後も定期的に検査が必要

ガスボンベには充填期限があり、定められた期間ごとに検査が必要となります。2kg~10kgのガスボンベの場合、製造から20年未満のボンベは6年ごと、製造から20年以上経過したボンベは2年ごとに検査が必要となります。保管に際しては充填期限にも注意しておきましょう。

プロパンガスの質量販売についてよくある質問

プロパンガスボンベの保管方法は?

  • 火気から2m以上離す
  • 直射日光の当たらない40℃以下の風通しの良い場所

容器の保管場所は上記のように定められております。また、車中での保管はできませんのでご注意ください。

ボンベが不要になったらどうすればいい?

ガスボンベは、「高圧ガス保安法」により、廃棄方法が定められております。ガスボンベの側面等にガス会社名・連絡先の記載がある場合はそのガス会社へ、ない場合は近隣のガス販売事業者やLPガス協会に相談してみましょう。ちなみに、個人が勝手に処分することは禁止されており、処罰対象となる場合がありますので注意が必要です。

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まとめ

プロパンガスの質量販売は、屋外で短期間使用するのに便利な方法ですが、ガス会社と協力して安全に使用できるよう注意する必要があります。ガスの使用状況確認や定期検査を受けるなど、適切な管理を行いながら利用していきましょう。

質量販売を行わないガス会社も多く、当社がご案内するガス会社も基本的には対応しておりませんが、関東の一部地域でのみ対応可能なガス会社もございます。仮設の工事現場なども含め、気になる内容があればお気軽にご相談くださいませ。

      監修者:
プロパンガス事業 統括本部長
斎藤 行雄
新卒で大手プロパンガス会社へ入社。液化石油ガス設備士などの資格を取得し、充填・配送・設備工事・営業を一通り行う。その後、プロパンガス自由化に伴い独立し、業界初のWEB状でのプロパンガス会社変更サービスを立ち上げ。
2014年に法人化しガス屋の窓口を展開。プロパンガスに約30年携わった知識とノウハウを活かして、催事やガス会社向けのセミナーなどを手掛け、現在は複数のガス会社の顧問も務めている。
執筆者 神八 徹
プロパンガスのマーケティング・セールスに10年以上携わった経験を活かして、ガス屋の窓口の記事ライティングを担当。マーケット調査や執筆・編集を行っている。
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