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プロパンガス設備点検って必要?法定点検・保安業務の詳細を解説

保安業務・法令点検の作業員 イメージ

プロパンガスをご利用していると、ガス会社から点検のお知らせが来ますよね。この点検は必ず受けなければいけないの?と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

プロパンガスの点検は、ガス器具を安全に利用する為に必要な点検で、受けないとガスの供給が止まってしまうこともあるぐらい大切な点検です。

この記事では点検はなぜ必要なのか、どんな点検をするのかをご紹介しています。正直受けたくないなと思っている方も、初めて点検を受けるけれどいまいち何をするのかわからないという方も、ぜひ一度読んでみてくださいね。

プロパンガスは点検を受けなければいけない

保安業務・法令点検 イメージ

プロパンガスは、正しく利用しなければ一酸化炭素中毒や爆発などの危険性があるため、もしガス器具が故障してしまっていると何か大きな事故につながってしまうことも。

安全確認できないとガス会社にガスを止められてしまうこともあるので、何かしらの理由で点検を受けたくない人もなるべく受けるのがおすすめです。

プロパンガスの点検は自分ではできない!

ガス会社または委託先の保安機関は、プロパンガス設備の点検を4年以内に1回行わなければならないと法律で定められています。

ガス会社等に課せられた義務ですので消費者が自分で点検して代替とすることはできません。

「定期供給設備点検」はガスメーターから外側(ガス会社が責任を持つ)の配管・設備、「定期消費設備調査」はガスメーターより家側(消費者が責任を持つ)の配管・設備を点検します。

プロパンガスを安全に利用するためにも、通知が来たらしっかりと点検をしてもらいましょう。

点検は立ち合いが必要

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点検は家の外にある給湯機以外に、家の中で利用しているガス器具も点検します。業者が家の中に入って点検することになるので、必ず立ち合いが必要です。

立ち合いは実際に契約名義人以外でも可なので、もし点検日に立ち合いができない場合はご家族などに対応をお願いしましょう。

点検は20分もかからない!

家で利用しているガス器具の数にもよりますが、おおよそ点検は15〜20分ほどで終了します。特に長く点検するわけではないので、午後や午前に予定があるといった日でも点検を受けやすいと思うので、なるべく点検を受けましょう。

基本的にガス会社から事前に通知が来る

設備点検のお知らせ

基本的には事前にはがきなどでO月O日に点検に向かいますという連絡がきます。

もし、事前に連絡がなく点検に来た際は要注意!ガスの点検に扮した強盗などの事件も実際にあります。

アポなしで来た場合は、今日は無理だと一度断りその後ガス会社に連絡をして確認しましょう。

その場でいつならいいか聞いてくる可能性もありますが、その際は「こちらからガス会社に連絡します」と伝えてガス会社に確認すると良いでしょう。

ガス会社が点検をするタイミング

保安業務・法令点検を行うタイミング:入居時

  • 入居時(利用開始時)
  • 利用中の法定点検

プロパンガスは法律によって4年以内に1回の定期点検が義務付けられています。その他にも入居時や災害時などにも点検を行い、安全にプロパンガスを利用できるように努めています。

ガス会社によってその頻度は異なりますので、次回の点検がいつごろか気になる方は、ガス会社に聞いてみてもよいかもしれませんね。

法定点検にお金はかからない!

保安業務・法令点検は無料でできる イメージ

法定点検を受けるのにはお金は掛かりません。ただし、法定点検のタイミング以外の利用者が希望して点検した場合は、別途お金がかかることがありますので気を付けてくださいね。

ガス会社の7つの保安業務

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  • 供給開始時点検調査
  • 容器交換時等供給設備点検
  • 定期供給設備点検
  • 定期消費設備点検
  • 周知
  • 緊急対応
  • 緊急時連絡

ガス会社の保安業務は上記に記載した7つで、どれもプロパンガスを安全に利用するために必要な業務です。

これらは、プロパンガスを安全に利用できるように法律で決められた業務なので、どのガス会社と契約してもしっかりと行ってくれます。

家の中で行う点検は「消費設備点検」

実際にお家の中に入って確認する「定期消費設備点検」では、ガスコンロ・給湯器などのガス器具(=消費設備)等を点検します。

ガス器具が不完全燃焼を起こしていないかや、排気等が法定基準を満たしているかなどをチェックし、正常に利用できているかなどを確認する大切な業務です。

消費設備点検ではどこを点検する?

保安業務・法令点検の点検項目確認 イメージ

  • お風呂(ガス給湯器など)
  • キッチン(ガスコンロ・ガス給湯器・警報機など)
  • リビング、寝室(ガスストーブなど)
  • ガス配管

家の中での点検は上記のようなガス器具を点検します。

これら以外でも、利用しているガス器具があると点検をするので、点検前に家で使ってるガス器具はいくつあるか確認しておきましょう。

点検までには部屋を片づけた方がいいの?

ガスコンロやガスストーブなどは、お家の中にあるので点検するなら家の中に点検の方が入って来ることになります。

とはいえ、わざわざ点検に合わせて部屋を片付けなくても大丈夫。たくさんの家を点検しているので、散らかっていても特に何も思いませんし点検箇所以外をじろじろ見る方はほとんどいません。

とはいえ点検する場所がごちゃごちゃしていると、点検に支障をきたしてしまうのでガス器具周りだけは片付けておくと良いでしょう。

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まとめ

法定点検はプロパンガスを安全に利用する上で欠かせない点検で、点検を受けないとガスを止められてしまいます。

4年に1度ぐらいの頻度で行われる短時間の点検ですので、ガス会社と協力してなるべく手間の無いかたちで済ませましょう。

      監修者:
プロパンガス事業 統括本部長
斎藤 行雄
新卒で大手プロパンガス会社へ入社。液化石油ガス設備士などの資格を取得し、充填・配送・設備工事・営業を一通り行う。その後、プロパンガス自由化に伴い独立し、業界初のWEB状でのプロパンガス会社変更サービスを立ち上げ。
2014年に法人化しガス屋の窓口を展開。プロパンガスに約30年携わった知識とノウハウを活かして、催事やガス会社向けのセミナーなどを手掛け、現在は複数のガス会社の顧問も務めている。
執筆者 神八 徹
プロパンガスのマーケティング・セールスに10年以上携わった経験を活かして、ガス屋の窓口の記事ライティングを担当。マーケット調査や執筆・編集を行っている。
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