都市ガスとプロパンガスどっちがいい?料金や違い、デメリットで検証
都市ガスの方が安いからとプロパンガスから変更しようか検討している方はちょっと待って!
プロパンガス⇒都市ガス・都市ガス⇒プロパンガスへの変更を検討している方は、ガスの特徴や料金の違いについて確認してはいかがでしょうか。
この記事では都市ガスとプロパンガスの違いから、どちらのガスを使うのが良いかなどをご紹介していますので、ガス種を変更する前にチェックしておきましょう。
目次
都市ガスとプロパンガスの違い
- 配送方法
- 供給可能エリア
- ガス器具
- 導入費用
- 災害時の復旧速度
- 毎月のガス代
都市ガスとプロパンガスで異なる主な点は上記のとおりです。ガス種を変更しようか検討している方のために、詳しく説明していきたいと思います。
お住まいの都市ガスとプロパンガスの見分け方はこちらのページをご覧ください
①配送方法
プロパンガス | 都市ガス | |
---|---|---|
供給方法 | ガスボンベを配給 | ガス導管による供給 |
都市ガスは地下に引かれた導管から各家庭へ供給され、プロパンガスはガスボンベに詰めた状態でガス会社が各家庭へ運びます。
そのため、プロパンガスを利用しているご家庭は定期的にガスボンベの交換がありますが、立ち合い等は必要ありませんので、利用する上で変わることは特にないといえるでしょう。
②供給可能エリア
プロパンガス | 都市ガス | |
---|---|---|
供給可能エリア | 全国 | 都市部 |
都市ガスは地下に導管を引いて供給するため、都市部の限られた地域でしか使用することができません。ただし、プロパンガスは直接ガスボンベを運ぶため、全国どこでもプロパンガスを利用することができます。
もし、引っ越し先では都市ガスを利用したいと考えている方は、必ず都市ガスが使える地域なのか確認することを忘れずに!
③ガス器具
ガスコンロや給湯器など、ガス器具には都市ガス用とプロパンガス用があります。
都市ガスとプロパンガスで異なる熱量を調節してどちらを利用しても火力が変わらないようにしてるため、必ず利用しているガス種に対応している器具を使わなければ、事故や故障の原因となりますので購入する際は注意が必要です。
④災害時の復旧速度
都市ガス復旧まで | プロパンガス復旧まで | |
---|---|---|
宮城県沖地震 | 31日 | 3日 |
釧路沖地震 | 23日 | 1日 |
阪神・淡路大震災 | 85日 | 14日 |
新潟県中越地震 | 53日 | 18日 |
プロパンガスはガスボンベで個別に供給されているため、自宅の安全点検ができ次第、順次利用することができます。そのため、1~2週間程度で復旧が完了します。
都市ガスは導管が地下で繋がっているので、一定範囲全ての点検が終わり次第の一斉復旧となるため、復旧まで1~2ヶ月程度かかることが多いようです。
⑤導入費用
プロパンガス | 都市ガス | |
---|---|---|
配管費用 | 9~11万円 | 12~15万円※1 |
コンロ・給湯器費用 | 15~20万円 | 15~20万円 |
※金額は全て戸建住宅の場合の試算となります
※1:導管が物件の前まで敷かれている場合
プロパンガスも都市ガスも、導入費用は配管の長さや設置するガス器具等によって異なります。ガス器具に大きな金額差はありませんが、配管費用はプロパンガスの方が数万円程度安い傾向にあります。
ただし、プロパンガスは「無償貸与契約」をガス会社と結べば初期費用を掛けずに導入可能です。また都市ガスは、導管が近くまで来ていないと数十万~数百万円単位でかかることもあるので、必ず事前に見積もり確認をしましょう。
➅料金設定
プロパンガス | 都市ガス | |
---|---|---|
1ヶ月のガス代(税込) | 8,667円※1 | 5,652円※2 |
※1「エネ研・石油情報センター」一般小売価格LPガス確報2023年6月の東京都のガス料金と、「日本生活協同組合連合会」2016年7月公表の「わが家の電気・ガス料金しらべ」の平均ガス使用量から試算したガス代
※2「東京ガス株式会社」2023年6月検針分 B表料金と、ホームページにある平均ガス使用量から試算したガス代
2023年6月の都市ガスとプロパンガスの平均料金を比較してみると、都市ガスは補助金が適用されていることもありますが、月のガス代に約3,000円の差があります。
プロパンガスは会社による価格差が大きい為、適正料金のプロパンガス会社を利用すれば、都市ガスと同水準のガス代で利用可能です。
都市ガスよりプロパンガスの料金の方が高い理由
プロパンガスが高い理由は大きく分けて2つありますので、それぞれご紹介していきます。
価格が不透明
- 検針票に単価が記載されていない
- 料金設定が各家庭でバラバラ
プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社が自由に料金単価を決めることができ、同じガス会社を利用しているお隣さん同士でもガス料金が違うことが多々あります。
さらに、検針票に基本料金などの単価が記載されていないなど、消費者がガス料金がいくらなのか、分かりづらくなってしまうことがあるため、今のガス代が高いのかどうかの比較がしずらくなってしまうのです。
配送コスト・人件費がかかる
都市ガスは、地下に引いた導管を使って各家庭に供給しますが、プロパンガスはガスボンベを各家庭に配送するため、人件費や配送コストがかかってしまいます。
そのため、都市ガスよりも配送コスト・人件費が上乗せされるプロパンガス代の方が高くなってしまうのです。
都市ガスのメリット
①料金が安い
都市ガスの一番のメリットはやはりプロパンガスに比べて料金が安いことでしょう。
同じように生活しても都市ガスの方がガス代が安くなることがほとんどで、不透明な値上げもありませんので、月々のガス代を安く済ませられるのは都市ガスと言えるでしょう。
都市ガスのデメリット
①災害時の復旧に時間がかかる
都市ガスは地下に引かれている導管の安全が確認でき次第一斉に復旧します。
そのため、各家庭で安全が確認できれば個別にガスを利用再開できるプロパンガスに比べると復旧が遅く、プロパンは1週間以内に復旧しているのに対し、都市ガスは1ヶ月以上かかったようなケースもあります。
②供給エリアが限られている
都市ガスは地下に引かれた導管からガスが供給されます。そのため、人の多い都市部にしか導管が敷かれておらず、導管が敷かれていない地域では利用することができません。
もし都市ガスを利用したい方は、お住まいの地域・引っ越し先の地域が都市ガスエリアなのか確認してみましょう。
プロパンガスのメリット
①災害に強い
プロパンガスは各家庭ごとにガスボンベを供給しているため、自宅のガス器具・配管の安全が確認でき次第すぐに利用を再開でき、被災時も都市ガスより短い期間で復旧することができます。
また、ガス会社によるボンベ配送が困難な場合でも、設置されているガスボンベ内にガスが残っていればそのまま一定期間は使用できます。
②全国どこでも利用できる
都市ガスだとは異なり、ガスボンベさえ運べればプロパンガスはどこでも利用できます。
ガス会社から供給を受ける時も、一定距離内にガス会社や配送拠点があれば利用可能で、離島などでもプロパンガスが利用されています。
プロパンガスのデメリット
①料金が高い
プロパンガスの平均料金は都市ガスの2倍近く高く、当然ガス代も高くなってしまいます。
ただし、プロパンガスは自由料金制でガス会社によって料金設定が異なります。例えば関東エリアのプロパンガス適正料金は、都市ガスと同水準なんです。
プロパンガス料金が高くて都市ガスに変えようか検討中の方は、まずは「ガス料金無料診断」で、プロパンガスのままでいくらガス代が安くできるかチェックてみてはいかがでしょうか。
都市ガスとプロパンガス、使うならどっちがいいの?
都市ガスとプロパンガスの違いを知っても、どっちの方がいいのか良く分からない!とお悩みの方は、これから紹介する「利用するなら都市ガスがいい人」「プロパンガスがいい人」を参考に、どちらが自分により当てはまるかチェックしてみましょう!
都市ガスを選んだほうがいい人
- 毎月のガス代を安く利用したい
- 都市ガスが利用できるエリアに自宅がある
都市ガスを利用できるエリアなら、プロパンガスよりも単価が安いので都市ガスを選ぶ方が良いでしょう。
さらに、ガスボンベを設置する場所も必要ありませんので、都市部で敷地に限りがある方は特におすすめです。
プロパンガスがいい人
- 初期費用を抑えたい
- 災害に備えたい
プロパンガスは「無償貸与契約」を結ぶと、縛りが発生する代わりに給湯器や配管などの設置費用を負担してくれることがあるので、初期費用を抑えたい方はプロパンガスがおすすめです。
また、災害時に復旧が早かったり、ガスボンベの中にガスがまだ残っていた場合、その分は災害直後から利用することができますので、災害対策に力を入れたい方もプロパンガスの方が良いでしょう。
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