夏のガス代が下がる理由は?平均使用量や適正価格を検証

夏のガス代が下がるイメージ

夏はガスを使うタイミングが減るため、ガス代の請求額やガス料金の値上げへの意識が下がりやすい季節です。でも、じつは夏こそガス代を意識しておかなければ、冬になったときにガス代が驚くほど高くなり、払わなくていいはずの高額なガス代を払うことになってしまいます。

夏の間でも平均ガス使用量と自分のガス使用量を比較したり、ガス料金の設定を安くしたりと、しっかり対策をして冬のガス代に備えましょう!

【世帯人数別】夏の平均ガス代

世帯人数 夏の平均ガス代 夏の平均ガス使用量
1人暮らし・2人暮らし 2,850円 4.5㎥
3人暮らし 3,330円 6.1㎥
4人暮らし 3,840円 7.8㎥
5人暮らし 3,900円 8.0㎥
6人暮らし 3,960円 8.2㎥

※上記は、エネ研・石油情報センター「プロパンガス消費実態調査」の世帯人数別の平均ガス使用量と、当社提携ガス会社のガス需要家の月別平均ガス使用量から試算したガス使用量と、関東エリアの当社ご案内ガス料金から算出したガス代となります。

夏は多くのご家庭でプロパンガス代が安くなります。ガス会社が値下げしたのではなく、単純にガス使用量がグッと減るためで、冬に比べて半分くらいのガス代になります。

使用量は平均くらいなのにガス代が平均より高い場合、ご利用中のガス会社の料金設定も高くなっていると思われます。上記の平均と比較して、ガスを使いすぎていないか、料金設定が高くなっていないかを確認してみましょう。

夏のガス使用量がぐっと減る理由は?

夏にガス使用量が減る理由を気にする女性

ガス代が安くなるのは請求金額でわかりますが、どうしてガス使用量が減ったのかまで調べる方はあまりいないのではないでしょうか?夏にガス使用量が減るのには、以下のような理由があります。

①お湯を使わなくなるため

プロパンガスを最も使うのはお湯を使う時ですが、夏になるとお風呂(お湯はりや追い焚き)の回数が減ったり、お皿洗いや手を洗う時も水を使うことが増えるため、自然とガス使用量が減ります。

例えば、毎日お湯はり+1回追い焚きするとガス代は月5,855円ですが、週3回お湯はり+追い焚き無しにするとガス代は月2,000円となり、1ヶ月で3,854円分のガスが減る計算になります。

②水温が上がるため

例えば湯船にお湯はりをする場合、夏は冬の半分以下のガス使用量でお湯はりができます。その理由は水温の違いにあり、真冬には8℃しかない平均水温が、真夏には27℃まで温かくなっているんです。

この水温の差によって、同じように生活したとしてもガス使用量は夏の方が大幅に少なくなり、その結果ガス代も大幅に安くなります。

夏なのにガス代が思ったより安くないなら、値上げされている可能性大!

夏のガス代について注意マークを出す男性

ガス使用量が減る夏は、ほとんどのご家庭でガス代が下がるはず。もし、ガス代が下がっていないなら、気づかないうちに値上げされてしまった可能性があります。検針票や請求書が残っている場合は、以前と比較して「従量単価」や「基本料金」が値上げしていないか確認しましょう。

もし、検針票を保管しておらず比較することができない場合は、以下の料金シミュレーションで自分のガス代が高いかどうか確認できますよ。

夏こそ値上げ通知をしっかりチェック!

夏場はガス代が下がるので、値上げ通知があっても「ガス代が安いからまあいいか…」と、特に対応もせずそのままにする方が多いのですが、夏の値上げこそ要注意。

そのままガス使用量が増える冬を迎えると、びっくりするくらいガス代が高くなるんです!ちょっと面倒でもそのままにせず、夏の内にガス会社・ガス料金の見直しを考えるのがベストです。

値上げは検針票やアプリで確認!

ガス会社によって値上げ通知の仕方は、検針票の備考欄に記載されたり、アプリ内で通知されたりと様々です。

値上げの通知を見逃さないように、契約しているガス会社はどこで通知をしているのかを確認して値上げの通知がどこに来るのかを分かるようにしておきましょう。

夏はガス代の値上げが多い?

夏のガス代を計算している女性

値上げしてもガス代が安い夏は、実はガス会社が値上げをすることが多い季節です。従量単価が30円上がっても、夏のガス代では100~200円程度しか変わらないので、とりあえずそのままでいいかとスルーするお客様も多いんです。
ただでさえ気づきにくい値上げが、ガス代を意識しない夏に行われることで、より気づきにくくもなります。値上げ通知がどう来るのか、平均ガス使用量と比べて自分はガスを使いすぎていないかなど、しっかり把握して対策していきましょう。

逆に、夏に値下げする大手ガス会社もありますが、その場合は値下げ前5-6月か、値下げ後の10-11月に値上げするそうなので、夏に値下げがあったら春秋の値上げに気を付けましょう。

夏のガス使用量を下げるポイント

夏のガス代対策のポイントは?

ガス使用量が平均より多かったり、ガス代が高くなってしまっている方のために、効果的にガス使用量を減らすポイントをお教えします。

【お風呂編】給湯温度とお湯の使用量を下げる

  • 給湯温度を下げる
  • 追い焚きしないようにする
  • シャワー時間を減らす

ご家庭の中で一番ガスを使用するのは、ずばり「お風呂場」で、お湯はり回数や追い焚き回数、シャワー時間を減らすと効果的にガス代を安くできます。

お風呂の入り方を変えたくない時は給湯の設定温度を1℃下げるだけでも5%ほどガス使用量を減らせますよ。追い焚きや足し湯、シャワーでどのくらいガス代を使っているかは、以下のページでまとめているので参考にしてみてください。

【キッチン編】お湯を使わないのがポイント

  • 水で食器を洗う・すすぐ
  • 手を洗う時も水を出す

ついつい冬と同じようにお湯でお皿洗いをしていませんか?夏のお皿洗いはなるべく水で行うとガス使用量が減らしやすいです。また、ちょっと手を洗う時、レバーがお湯のところを向いていませんか?そうすると、お湯が出てこなくても給湯器ではガスを消費してしまい、ガス使用量のロスに繋がります。

ガスコンロでも節約できますが、もしお湯を使っているようならお湯の使い方を見直す方が効率的にガス使用量が減らせますよ。

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夏の間にガス料金を安くして、冬に備えよう

夏のガス代のイメージ

夏はお湯の使用頻度が減り暖房器具も利用しないため、冬の半分ほどのガス使用量となるご家庭がほとんど。そのため、値上げされても高いと感じにくく、値上が起こってもそのままにしてしまいがちです。

ですが、冬は夏の倍以上のガス代となるので、値上げされた料金設定のまま冬を迎えると、驚くほど高いガス代を払うことになってしまうかも…!

夏でもガス代の値上げをチェックして、もし夏の平均ガス代よりも高かったらガス屋の窓口へご相談ください。ガス使用量を減らした方がいいのか、適正料金のガス会社に変更したほうがいいのか、その場で診断できますのでお気軽にご相談ください!

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