都市ガスとは?料金や種類、プロパンガスとの違いは?メリット・デメリットも紹介!

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都市ガスは「料金の自由化」で小売業者の選択の幅が広がることで注目を集めました。しかし、都市ガスの性質や利用上のメリット・デメリットは意外と知られていません。今回は、都市ガス料金や種類、プロパンガスと比べたメリット・デメリットについて紹介します。

都市ガスとは?

都市ガス ガスホルダー(貯蔵タンク)

都市ガス
主成分 メタン
供給方法 ガス導管による供給
熱量 11,000 Kcal/㎥
※13Aの場合
料金制度 2017年に自由化
以前の規制料金帯からの変動は少なく、ガス会社ごとにも差が小さい

都市ガスとは、天然ガスであるメタンを主成分に利用している液化天然ガス(LNG)のことで、熱量や燃焼速度に応じてグループ(種類)分けされています。その中でも主流となっている「13A」、一部のエリアで「12A」と呼ばれる種類のガスが消費者へ供給されています。

以前は複数の種類のガスが供給されていましたが、経済産業省の指導により熱量の高い13Aへの熱量変更が急速に進められ、かかる背景の中で未だ一部のエリアでは12Aが存在している状況です。

熱量とは、燃焼するときに発生する熱のことを指し、単位にメガジュール(MJ)やキロカロリー(Kcal)を用いて熱量を示しています。ちなみに13Aは約11,000 Kcal/㎥、12Aは約9,800 Kcal/㎥の熱量をもっています。

また都市ガスは、地下埋設の集合配管を通して各戸へガスを供給しています。特徴として、空気より比重が軽く天井付近にガスが滞留するため、ガス警報器が天井付近に設置されていることが挙げられます。

都市ガスの料金自由化とは

これまで料金規制を課していた都市ガス料金は、2017年4月に自由化され、都市ガスもプロパンガス同様にガス会社を自由に選ぶことができるようになりました。

しかしプロパンガスに比べると公共料金としての側面も色濃く残っている点が、都市ガス自由料金制の大きな特徴です。都市ガスは料金の自由化はされたものの、競合他社との競争が起こらなかった場合は、政府がガス会社に対して小売料金規制を課すことで独占企業による不当値上げを防ぐなど、消費者を保護しています。このような制度を経過措置料金規制と呼びます。

こうした背景から、プロパンガスに比べると各社での料金の差はそこまでなく、家庭ごとの料金の違いも少ないのが現状です。

都市ガスの種類

都市ガスの種類一覧

日本で普及している都市ガスは、7グループ13種類に分類されており、種類を数字とアルファベットの組み合わせで表します。13や12などの数字は1㎥あたりでの発熱量(熱量)を表し、アルファベットはA・B・Cの3つの表記があり燃焼速度を表しています。

日本で使用されている都市ガスでは、熱量の高い「13」と燃焼スピードの遅い「A」の組み合わせのガス種13Aが最も普及しています。

また都市ガスをお使いの場合は、ガスの種類に合ったガス機器(ガスコンロなど)を使用する必要があります。ガスの種類と適合しないガス機器を使用すると、不完全燃焼を引き起こす原因となるため注意が必要です。

都市ガスの料金について

都市ガスメーター

都市ガス料金
平均使用量 33.6㎥
平均料金 5,697円

参考:日本生活協同組合連合会「電気ガス料金調査(2019年9月)」

2019年7月に実施されたガス使用量及び料金調査では、都市ガスの平均使用量は33.6㎥、平均料金は5,697円であることが日本生活協同組合連合会より発表されました。

またプロパンガスの平均使用量は8.9㎥、平均料金は6,217円で、一般的に都市ガス料金はプロパンガスよりも安い傾向にあることが分かります。

都市ガスの料金計算式

都市ガスのガス料金の計算式

参考:東京ガス「一般料金の計算方法」

都市ガスの料金は、「基本料金」と「従量料金」を足した上記の計算式で算出されます。

基本料金と従量料金を算出する単位料金は、ガス使用量によって変動します。

ガスの原料費は、為替レートや原油価格の変動によっても増減します。そのため原料費の増減を適切にガス料金へ反映させるための原料費調整制度が設けられており、単位料金(=従量料金)へ反映しています。

プロパンガスと比べた都市ガスのメリット

  • 月々の料金が安い
  • 場所を取らない

都市ガスを利用するメリットは大きく2つあります。

月々の料金が安い

都市ガスは、一般的にプロパンガスを利用するよりも料金が安い傾向にあります。ガスの充てんやボンベの配送にかかる人件費が発生しないことが安さの主な理由として挙げられるでしょう。

しかし毎月のガス料金とは別に、ガス導管をご自宅へ引き込む工事などの初期費用にお金がかかってしまうことがあります。

またプロパンガスと都市ガスのガス料金を比較するときは、熱量が異なるため下記の式で算出した数値の差を比較します。

プロパンガス消費量(㎥)=都市ガス消費量(㎥)÷約2.2

例)都市ガスの消費量が10㎥の場合
都市ガスの消費量はプロパンガス消費量の約0.45倍の消費量に相当するため、プロパンガスの消費量=10÷2.2≒4.5㎥の料金と比較します。

場所を取らない

都市ガスは、地下のガス導管を通してご家庭へガスを供給しているため、プロパンガスのようにボンベの設置を必要とせず場所を取らないメリットがあります。その他、建物の美観を損なうことがありません。

しかし都市ガスの引き込みは、本管がご自宅付近まで通っていることが条件となるため、供給範囲が限定的です。

プロパンガスと比べた都市ガスのデメリット

  • 都市ガスが利用できる地域が限られている
  • 工事費用がかかることも

都市ガスは主に2つのデメリットが挙げられます。

都市ガスの使用できる地域が限られている

都市ガスは、本管を通してガスが供給されるため、ご自宅付近に本管が通っていない場合は、配管の引き込みができず都市ガスの利用はできません。日本全国で都市ガス導管の敷設の割合は、国土面積の約6%であり、限られた範囲での供給であることが分かります。

一般的に住宅が密集している地域はガスの導管工事が可能な場合が多く、都市ガスの利用可否の一つの目安とすることができます。

都市ガス供給区域例

img

参考:資源エネルギー庁「日本のガス導管マップ」

都市ガスの供給量が多い主な区域

  1. 東京ガス・・・東京23区、八王子市、立川市などの関東エリア1都6県
  2. 大阪ガス・・・大阪府などの関西エリア2府4県
  3. 東邦ガス・・・愛知県を中心とする東海エリア3県

工事費用がかかることも

主な工事費用

  • 敷地内のガス工事費用
  • ガス器具の購入・交換
  • 本支管工事負担金

都市ガスを利用するためには、ガス導管を引き込むための費用やガス機器の購入費用などが必要です。

都市ガスの導管は大きく「本管」「取出管」「敷地内配管」の3つに分かれ、「本管」と「取出管」以外で主に工事費用がかかります。敷地内配管は、ご自宅の敷地内となるため工事費用を全額負担します。もしご自宅の前面道路側に本管がない場合は、本管延長工事として地域によって負担金(本支管工事負担金)が発生する場合があります。

また工事費用は、お住まいの場所によっても大きく費用が異なるため注意が必要です。

例として、東京ガスのモデルケースでは、新築の場合の工事費は配管関係のみの費用で約14~15万円ほどかかります。

ライフスタイルに合わせたガスの利用を

都市ガスは料金が安い一方で、利用地域が限定されていることが分かりました。都市ガスの利用を検討する場合は、お住いの地域で使用できるか否かチェックしてみましょう。

万が一都市ガスを利用できない場合は、より安く、安心・安全なプロパンガス会社を利用することをおすすめします。もしどのプロパンガス会社を選べば良いかわからない場合は、ぜひ当サイトにご相談ください。

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