プロパンガス会社を選ぼう!会社選び方や手順、注意点を紹介
プロパンガス会社は全国にたくさんあり、会社によって契約内容や料金プランが様々です。どこの会社が良いのかや、そもそもガス会社はどうやって選んだら優良なガス会社なガス会社と契約できるのか分からないといった方が多いはず。そこで、ガス会社を選ぶ手順や選ぶ際の注意点を解説していきます。
プロパンガス会社の選び方
プロパンガス会社を選ぼうと思い立ったけれど、なにから始めたら良いか分からずあきらめてしまったということはありませんか?
どうやって優良なガス会社を探していいのかわからなかったり、ガス会社を選ぶのは難しくて大変そうだと思っている方がたくさんいらっしゃいます。
ガス会社をどう選べば良いかわからないという方は、下記の「ガス会社を比較するための3つの基準」をもとに選んでみましょう。基準をしっかりと抑えることで適正価格の会社やガス以外のサービスが充実している会社を見つけることができます。
- ガス料金が適正か
- ガス会社までの距離
- 保安体制の充実性
プロパンガス会社を選ぶ手順
上記で紹介した3つの基準だけではなく、ガス会社を選ぶ手順も知っておかなければ自分の求める条件に近いガス会社をスムーズに選ぶことが大変になってしまいます。
とはいえ、ガス会社を選ぶ際には手間暇かけず楽に終えたいですよね。そのため、スムーズにガス会社を選ぶことができる手順を詳しくご紹介します。
検針票・請求書を用意する
ガス会社を探す前に、まずは契約しているガス会社からの検針票・請求書を用意しましょう。
検針票・請求書には、ガスの使用量・請求金額・料金プランなどが記載されています。そのため、検針票・請求書を事前に用意しておくと、新しいガス会社に料金プランを提示された際に差額がどのくらい生じるのか確認ができるため、どのガス会社だと安くなるのかが分かりやすくなります。
ガス会社を探す
手元に検針票・請求書が用意できたら、実際にガス会社を探してみましょう。
ガス会社は全国にたくさんありますが、タウンページやGoogleMapなどで気軽に検索することができます。インターネットを利用すると、より自分が求める条件に合ったガス会社を探すことができるので、まずは、住んでいる地域やガスを利用する地域のガス会社を調べてみましょう。
比較・検討
候補に挙がったガス会社に連絡をして、ガス料金はいくらになるのか聞いてみましょう。比較をしっかりとするため、1社だけではなく必ずいくつかのガス会社に料金を聞いてみてくださいね。
料金を聞くことができたら、適正価格を提示している会社やサポートが充実している会社のみに絞り込んでみましょう。その中から、自分の求める条件に1番近いガス会社はどれなのかを検討してみてください。
ガス会社変更申し込み
利用したいガス会社を1社に絞り込めたら、そのガス会社にお申し込みをします。
お申し込みの際は、提示された料金と申し込み書に記載されている内容に違いがないかもう一度しっかりと確認してください。疑問点があれば質問をするなど、契約書に記載された内容に納得をしてから契約に進みましょう。
変更完了・供給開始
申し込みが完了したら、ガス会社にガスボンベやメーターの交換をしてもらいます。交換作業に立ち会う必要はありませんが、交換後に問題なくガスが使えるかの点検を行う際は、ガスコンロなど室内にあるガス機器の確認も行うため立ち会いが必要です。
そのため、工事日は立ち合いができる日にしておいた方がスムーズにガスの供給が開始できます。ちなみに、立ち合いは契約名義の本人ではなくご家族や同居人でも可能です。
安全に使用することが確認できたら、ガス会社から渡される「十四条書面」にサインをして契約が完了します。申し込みをした際に指定した供給開始予定日からガスを使うことができるので、忘れないようにメモをしておきましょう。
ガス会社を変更することで生まれるメリットもあるため、少しでも変更したいと考えている人は1度検討してみてください。
ガス会社見直しサービスを活用する方法も
ここまで紹介したガス会社を選ぶ基準・手順を参考にすれば一人でガス会社を選ぶこともできますが、正直大変ですしできればやりたくないですよね。
手間なく簡単にガス会社を選びたい、という方はガス会社見直しサービスを利用すれば、面倒な作業を全てプロにお任せできます。プロパンガス会社見直しのサービス会社は、ガスコンロだけを利用していたり、ガス給湯器が不調であったりなどの利用状況に応じて、お客様の希望に合ったガス会社をご紹介してもらうことができます。
「家から近い方が良い」「有名な会社が良い」「クレジットカード払いができる会社が良い」などのご希望がある場合は、ぜひプロパンガス会社見直しのサービス会社を利用してみるのもおすすめです。
ガス会社を自分で選べないケース
ここまでガス会社の選び方をご紹介しましたが、自分でプロパンガス会社を選ぶことができない場合もあります。賃貸物件や集合住宅に住んでいる場合は、自分の判断でガス会社を選ぶことはできません。
どういった場合だとガス会社を自分で選べないのか、具体的な理由と合わせて解説したいと思います。
賃貸物件で大家さんの許可が得られない
賃貸物件の場合、「ガス会社を選ぶ権利」というのは物件の所有者である大家様にあります。そのため、ガス会社を変更したい場合は、大家様に変更して良いか許可を取ってからガス会社を変更しましょう。
また、大家様にガス会社を選びたいと相談する際には、契約書に連絡先が書いてあったとしても、大家様と面識がある場合を除いてはまず管理会社様に相談をしましょう。大家様によっては管理会社様にすべて任せている場合もあり、急に連絡すると大家様のご迷惑になることもあるので配慮したほうが無難です。
集合住宅の入居者様
集合住宅の場合は一部屋のみの個別変更ができず、ガス会社を変更する際には一棟全体で一斉変更することになります。ガス会社を変更するためには、分譲マンションの場合は組合総会での了承、賃貸の場合は大家様・オーナー様の許可が必要です。
大家様と交渉する場合は、ガス料金が安くなるだけでなく、大家様向けに設備の無償修理・設置などのサービスが受けられる旨を伝え、まずは検討自体が可能か確認してみましょう。また、集合住宅の大家様はガス会社となんらかの契約をしていることが多く、解約に費用がかかるような契約書になっていますが、大家様の費用負担なくガス会社変更を進めることもできますので、費用負担がない提案を受けれる旨も伝えると良いでしょう。
ガス会社を選ぶ際の注意点
ガス会社を選ぶ際には、トラブルが起こらずなるべく最短で自分の希望する条件に合ったガス会社と契約を結びたいですよね。
プロパンガス会社を選ぶ際に気を付けて欲しいポイントを、手順別にまとめました。これらの注意点に参考にプロパンガス会社を選びましょう。
新たなガス会社を探す際の注意点
プロパンガスの場合、全てのガス会社が使えるわけではありません。せっかく条件に合うガス会社を見つけられたのに、利用できないガス会社だったら悲しいですよね。
そのようなことが起こらないように、今からご紹介する注意点を読んでみてからガス会社を探してみましょう。
全てのガス会社が使えるわけではない
全国にたくさんあるプロパンガス会社ですが、離れているガス会社とは契約することができないことを知っていますか?
プロパンガスは、物件からガス会社の拠点までの距離が20km以内、または緊急時に30分で駆けつけることができる範囲のみ供給することができます。
緊急時対応など保安の確保については液化石油ガス法で定められており、安全にガスを利用できる環境が整っている代わりに、契約できるガス会社と物件までの距離に制限がかかっている状況です。
そのため、問題なく契約できる範囲に拠点のあるガス会社を選ぶ必要があるのです。
ガス会社は全国にたくさんある
実際にガス会社がどのくらいあるのかご存じですか? 日本には約18,000社とたくさんのプロパンガス会社があります。
先ほどご紹介したとおり、プロパンガスは供給範囲が決まっています。自由化以前はガス会社を選べず、日本全国でプロパンガスを利用できるようにするには多くのガス会社が必要だった為、今でも全国にガス会社がたくさんあります。
中にはホームページがなく、検索しても連絡先が出てこないガス会社もあるなど、約18,000社もあるガス会社の中から契約先を選ぶことはとても大変な作業です。手間をかけたくない時は、プロパンガス会社見直しのサービスを利用するのも良いでしょう。
ガス会社を比較する際の注意点
契約をするなら自分が希望する条件に一番近いガス会社と契約をしたいですよね。ただし、条件に合っているだけではなく、優良なガス会社なのかどうかの判断も必要です。
自分が希望する条件に一番近いガス会社を選ぶために、いくつかのガス会社を正しく比較しましょう。
不透明な料金メニューではないか
ガス会社によっては、料金メニューを公表していないガス会社もあります。 料金メニューを公表していない不透明な状態だと、提示された料金が適正価格なのか判断ができないため、高い料金のガス会社と契約してしまうといったことが起こってしまいます。
また、利用しているガス会社が適正価格なのかを知るためにも、ガス料金の内訳が分からない状態の方は、ガス会社に確認をして基本料金と従量料金がいくらなのかを理解しておきましょう。
契約時の料金がいつまで保証されるのか
契約した際の値段のままずっと利用できるわけではなく、徐々に値上げされていく可能性が高いことはご存知でしょうか?
プロパンガスは自由料金のため簡単に値上げできてしまいますが、中でも契約時に安すぎる料金を提示してくる会社は契約後に値上げする可能性が非常に高くなります。ガス会社を比較する際は、ガス料金が安いだけでなく適正価格で継続して供給してもらえるかを確認しましょう。
申し込み時の注意点
プロパンガス会社を変更するにあたって、一般的には知られていないプロパンガス特有のルールや慣習があります。注意しても避けられないポイントもありますが、しっかり理解した上でスムーズにガス会社変更を行いましょう。
「一週間ルール」がある
プロパンガスの法律である液化石油ガス法に基づき、消費者の要求があった場合には原則一週間以内に供給設備を撤去することとなっています。プロパンガス会社を変更する際は、通常最短で撤去することはせず、期限のリミットである一週間後に撤去=変更工事を行うのが慣習となっています。
つまり、ガス会社の変更は最短でも中一週間かかるので、これを「一週間ルール」と呼んでいます。このルールのため、ガス会社変更の申し込みをしてもすぐに新しいガス会社の利用開始はできません。
とくに、引っ越しなどの際には開栓が間に合わないと不便ですよね。そのため、新しいガス会社への申し込みは入居の2週間前には済ませておきましょう。
現業者が引き留めの営業に来る
ガス会社の変更を申し込むと、新しいガス会社が現業者へ解約通知を送ります。そうすると解約されたくない現業者が家に来て「契約を続けてほしい」と引き留めの営業をしてくるケースがあります。
その際には「新しいガス会社と同じ条件にします」と一時的に安い料金にする場合もあるそうです。
でも、「高いガス料金にしていたが、解約されそうだから他社と同じ条件にする」というガス会社を信頼して契約する、というのはなかなか難しいですよね。
しかも、一時的に値下げされた料金も値上げされてしまう可能性が高いので、引き留めが来てた場合はよっぽどのことがない限りお断りしたほうが良いでしょう。
契約時に確認すべき点
プロパンガスの供給を開始する際には「十四条書面」という、契約ガス会社やガス設備、支払いについてなどが記載されている書類にサインします。お申し込み時に認識していた内容と相違が無いか、特に以下3点は確認した上でサインしましょう。
- 実際にガスを供給するのは誰か
- 法定保安業務(設備の定期点検・調査など)は誰が行うのか
- 解約条件で消費者が不利になる点はないか
自分の契約しようと思っているガス会社が十四条書面に書いてあるか、知らない解約条件が記載されていないかなど、サインをする前に確認しておきましょう。
また、ガスボンベ・メーターなどガス会社の所有物である「供給設備」の費用が消費者負担となる契約もあるそうです。もし何も説明を受けていないのにそういった記載がある時は、必ずガス会社へ質問・確認し、納得した上でプロパンガスの供給を開始するようにしましょう。
供給開始後の問題点について
無事に契約が完了してガスの供給が始まったとしても、プロパンガスを利用している間は注意しなければならない点があります。それはガス料金や請求、貸与契約についてです。
通知なく値上げされている
プロパンガスの値上げ通知は、前月の検針のタイミングで利用者に届くことが多いようです。ただし、プロパンガスは利用者の同意を得ずに値上げができてしまうため、利用者に値上げの通知をしない、または非常にわかりづらく通知しているガス会社もあるようです。
そのため、値上げに気づかないまま契約時よりも高い料金設定となり、本来支払わなくていいガス代を支払っているご家庭が多くなっています。
使用量は変わっていないのに請求額が高くなった…、と感じたらガス料金が値上げされているかもしれません。気になる方はまず料金診断をしてみても良いかもしれません。
原油価格高騰による値上げは、不当値上げの可能性も
ガス会社からの値上げ通知は「原油価格高騰につき」といった、一般消費者であれば「仕方ないか…」と思ってしまう理由が書いてありますが、実はガス会社都合の不当値上げの場合も数多くあります。
原油価格は毎月変動していて、価格が上がることもあればもちろん下がることもあります。しかし、ガス料金は値上げすることはあっても値下げすることは少なく、多くのご家庭のガス料金設定は不当に高くなってしまっているようです。
原油価格が高騰しているのかは、「石油情報センター」というサイトで調べることができるので、原油価格高騰が理由の値上げ通知が来たら一度確認してみましょう。
ガス料金の算定の中身が不明瞭で、正しい料金か確認できない
支払っているガスや電気などといった光熱費が、どんな料金設定になっているか分からずに利用するのはとても不安に感じますよね。そもそも料金設定が分からないなんてことがあるのか、と思うかもしれませんが、ガス会社によっては基本料金や重量単価が提示されていないケースがあるのです。
ガス料金は、基本料金と従量単価によって計算されますが、この2つが分からないとガス料金が不明瞭になってしまうため、適正な料金で利用できるガス会社か判断できません。そのため、基本料金と従量単価が分からない場合はガス会社に確認をしましょう。
身に覚えのない「無償貸与契約」に注意
「無償貸与契約」は、給湯器などの機器をガス会社が無償で設置する代わりに、消費者は一定年数の間そのガス会社を利用する、といった契約です。無償設置した機器の費用は毎月のガス代に上乗せされているため、無償貸与契約が無い場合と比べてガス代が割高になります。
また、契約期間内に解約すると違約金として、残りの契約期間に応じた無償設置した器具の費用の一部を支払う必要があります。
本来は契約期間や解約時の支払い条件などをガス会社が消費者に説明する義務がありますが、「うちがタダで設置しますから大丈夫ですよ」と細かく説明せず契約書控えも渡さないガス会社もあるようで、騙されたと感じている消費者も多いようです。何かを無料で設置する、と言われたら「無償貸与契約」になると考えて注意しましょう。
プロパンガス利用者に人気なガス会社は?
ご相談いただいたお客様のご意見をまとめると、やはり「ガス料金が安い会社」が一番人気です。続いて「クレジットカード払いができる会社」「ガス器具の見積もりが一番安い会社」「近い会社」が人気でしたが、いずれもガス料金が安いことが前提となっていました。
プロパンガス会社見直しのサービス会社では、希望に合ったガス会社やお住まいの地域の安いガス会社を紹介してくれますのでぜひ気軽に相談してみてください。
プロパンガスはそのガス会社が供給できる範囲が決まっていますが、住んでいる地域を伝えればその地域で人気のガス会社を教えてもらえると思います。
安心&お得に利用できるプロパンガス会社を選ぼう!
プロパンガス会社は日本全国にたくさんありますので、まずはどんな条件のガス会社と契約したいかを決めてから、ガス会社の比較・選定をした方がスムーズに進められます。
実際にガス会社を選ぶ際には、適正料金であり安心して利用できるガス会社かなど、自分が希望する条件に一番合っている会社を探しましょう。自分で探すのは大変だしそんな時間もない…という方は、ガス会社見直しサービスを利用して希望に近いガス会社を探してもらっても良いかもしれません。
また、専門スタッフと直接相談したい方は、チャットや以下メールからお気軽にご相談ください。