エコキュートはやめるべき?給湯器に戻す費用や光熱費を比較
エコキュートは百万円近くの導入費用が掛かるので、皆さんしっかり検討して設置されています。
ですが最近、交換・修理費用が高い!思った以上に光熱費が安くならなかった!湯切れを気にするのがストレス!などの理由から給湯器へ戻している方が増えているんです。
ガス給湯器へ戻そうかなと思っている方はもちろん、これからエコキュートを導入しようか悩んでいる方のために、ガス給湯器へ戻すメリットや戻した理由などについてまとめました。
ぜひエコキュートを使うかガス給湯器にするかの検討の参考にしてみてくださいね。
エコキュートからガス給湯器に戻す人が増えている
上図はエコキュートの販売台数の推移グラフですが、2010年に販売台数のピークがあります。
エコキュートの寿命は約10~15年ですので、販売台数のピークから10年後の2020年以降から買い換え需要が増えて販売台数もぐっと伸びる……はずなのですが、上図のとおり2020年の販売台数はそこまで増えていません。
実はエコキュートの修理・買い替えを機に、エコキュートからガス給湯器に戻す(または導入する)方が多いのです。
弊社にもそういったご相談をいただいているのですが、どのような理由でエコキュートからガス給湯器に変更するのでしょうか。
エコキュートからガス給湯器に戻した3つの理由
- 光熱費が思ったよりも安くならなかった
- 修理・買い替え費用が高すぎた
- オール電化をやめた
エコキュートを導入する目的は主に「節約」ですが、夜間に沸かした分ではお湯が足りなくなる場合は節約度合いが下がってしまいます。
また修理・メンテナンスにも費用が掛かり、寿命による買い替えでは数十万円の出費が発生するため、結果的にお得に感じなかった方も多いようです。
その他には「お湯切れを気にするのがストレス」や「運転音が気になる」などのご意見も。エコキュートにするかガス給湯器にするかお悩みの方は、ぜひ参考にご検討してみてはいかがでしょうか。
10年で買い替える場合「エコキュート」と「ガス給湯器」はどちらがお得か
エコキュート (370L) |
プロパンガス給湯器 (20号) |
|
---|---|---|
買い替え費用 | 40万円~50万円 | 10万円〜13万円 |
光熱費 | 月2,400円 | 月5,550円 |
10年でかかる費用※1 | 738,000円 | 786,000円 |
※1:10年ごとに買い替えると想定した、買い替え費用+10年分の光熱費の合計金額(税別)
※光熱費の算出方法:エコキュートは毎日夜間に370Lの給湯に必要なお湯を沸かした場合、ガス給湯器は熱効率80%の場合で、冬季の使用を想定した光熱費
※料金単価:プロパンガスは関東エリア当社案内料金(税別300円)、電気は東京電力エナジーパートナー様のスマートライフプランの場合の料金
※光熱費の計算式:ガス給湯器⇒(40℃−8℃)×370L÷(80%×24.000kcal)×300円、エコキュート⇒1.5w×3h×17.78円
10年でかかる費用(買い替え費用+10年分の光熱費)を比較すると、エコキュートの方が約5万円、単純に割り戻すと月500円ほどお得になる計算です。買い替えの頻度や利用方法によって差額は変動しますが、エコキュートの買い替え費用と比べてお得になる光熱費が少ないと感じる人も多そうです。
また、ガス給湯器の場合はガスの料金設定によって光熱費が大きく変動しますので、適正料金のガス会社を選ぶ必要があります。
ガス給湯器に戻すメリット
実際にエコキュートからガス給湯器へ変更するとどのようなメリットがあるのかご存知でしょうか?
以下でご紹介しているメリットが良いなと感じたら、給湯器へ変更した方が良い可能性が高いので、ぜひ変更するか決める一つのポイントにしてみてくださいね。
買い替え費用が安い
エコキュート (370L) |
ガス給湯器 (20号) |
|
---|---|---|
買い替え費用 | 40万円~50万円 | 10万円〜13万円 |
給湯器の買い替え費用の安さは大きなメリットです。ガス給湯器を初めて導入する場合は配管費用がかかる場合もありますが、それを含めても20万円以上安くすることができるのです。
プロパンガスは高いと言われますが、それは高い料金設定でガス会社と契約しているから。適正料金でガス会社と契約すれば光熱費も抑えることができます。
湯切れがない
エコキュートのデメリットとして挙がるのが湯切れ。エコキュートは夜間の電気代が安い時間にお湯を沸かしておくことで節約するのですが、貯湯量以上のお湯を利用すると湯切れを起こしてしまいます。
湯切れ防止機能もありますが、日中にお湯を沸かすと電気代が節約できなくなるため、エコキュートを利用していると湯切れが気になってしまうようですね。
ガス給湯器は使う時にお湯を沸かす瞬間型の構造上、湯切れが起こることはありません。
エコキュート特有のトラブルを避けられる
エコキュートは夜間にお湯を沸かすため、深夜帯に音の影響が出やすくなります。場合によっては騒音でのご近所トラブルや音が気になって眠れない、なんてことが起きてしまう可能性も。
さらには、低周波による共振で家が揺れているように感じることもあるようです。また、エコキュートは排気が冷風となるため隣家に影響が出ることもあるなど、様々なトラブルの可能性があります。
ガス給湯器は必要なときに必要な量のお湯を沸かすため、お湯の使用中にしか運転音はしませんし、トラブルになるリスクを抑えられます。
エコキュートからガス給湯器に戻す時はどこに依頼する?
エコキュートからガス給湯器に戻す場合は、ガス会社に相談しましょう。今後ガスの供給を受ける前提であれば、ガス会社がエコキュートの撤去からガス給湯器の設置まで対応してくれます。
また、エコキュートからガス給湯器に戻す前に給湯器設置の見積もりを取る必要がありますので、いずれにしてもまずガス会社へ連絡すると良いでしょう。
その際は「適正料金」のガス会社を選ぶと、ガス代が都市ガス水準のお安い金額にできます。
ガス給湯器のままでもガス代を削減できる!
光熱費を削減するためにエコキュートを検討する方は多いですが、ガス給湯器のままでもガス代を大幅に削減できます。それは適正料金のプロパンガス会社へ乗り換えることです。
プロパンガスは、ガス会社ごとはもちろん同じガス会社を利用しているお隣同士でも単価は異なります。そのため、今より安いガス会社へ変更することで、ガス代をグッと抑えることができるのです!
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