プロパンガスの検針票の見方と保管のポイント
検針票とは、毎月のガス代とその計算根拠となるガス使用量や従量単価が書いてあるもので、請求明細のようなものです。
請求金額だけを見て捨ててしまう方も多いようですが、実はガス料金の値上げ通知なども検針票に記載されていますので、必要項目を押さえてざっと目を通すことをオススメします。
また、請求金額が急に高くなった時も検針票が活躍。使用量を過去分と照らし合わせることで、ガス料金が値上げされたのか、自分がガスを使いすぎたのかもすぐに判別できます。
検針票の見るべき項目や保管のポイントをまとめましたので、是非ご参考ください。
検針票とは?
皆さんご存じだと思いますが、検針票とはガスメーターの検針内容に基づいて、メーター指針やガス使用量などが記載された明細票のことです。
請求金額も合わせて記載されることが多く、「ご使用量のお知らせ」「LPガス検針・請求書」「検針のお知らせ兼請求書」など色々な呼ばれ方がありますが、基本的にはすべて同様の内容です。
何が記載されているのか、実際の検針票を参考に確認してみましょう。
プロパンガスの検針票の記載内容
皆さんのガス使用量や従量単価、基本料金、値上げ通知などが記載されます。記載される項目や詳細は以下のとおりとなります。
①請求月
何年何月分の請求なのかが記載されます。使用した月ではなく請求した月となりますのでご注意ください。
②お客様情報
お客様の氏名・住所が記載されます。個人情報保護のためか、詳細住所の記載がない場合もあるようです。
③供給地点特定番号
ガスの使用場所を特定する為の番号です。類似するものとして、お客様番号・料金番号などがあります。
④ガスご使用量
前回検針時から今回の検針までのガス使用量です。会社によっては前年同月、または前月のガス使用量が併記されることもあります。
このガス使用量と従量単価を掛けたものが「従量料金」となります。
⑤検針日・使用期間
今回の検針日と使用期間の詳細が記載され、使用日数が併記されることもあります。
使用期間は原則「前回の検針日の翌日」から「当月の検針日」までとなっています。
⑥今回指針・前回指針
指針とはガスメーターにあるカウンターの数字のことで、ガス使用量をカウントしています。
今回の指針から前回の指針を引いた差分が今回請求分のガス使用量になります。
⑦請求予定金額・内訳
請求予定金額はその名のとおりで、いわゆる「ガス代」のことです。支払い方法によって請求予定金額・請求金額と表記が分かれ、税込金額と消費税相当額が併記されます。
内訳が記載される場合は、基本料金、従量料金、原料費調整、設備代金、警報機リース代などが記載されます。
⑧基本料金・従量単価
請求金額を算出するための「基本料金」と「従量単価」が記載されますが、検針票に記載していない会社もあるようです。
ガス料金の値上げは「従量単価」に対して行われることが多いので、金額は毎月確認しましょう。会社によっては、翌月の従量単価も記載されます
また、ガス使用量によって従量単価が変動する料金プラン場合は、使用量ごとの基本料金・従量単価が記載されます。
⑨お知らせ
ガス会社からのキャンペーンや新年のご挨拶など、様々な内容が記載されます。
「ガス料金の値上げの通知」もここに記載されることが多いので、お知らせには必ず目を通すと良いでしょう。
⑩お問い合わせ先
ガス会社名、管轄支店名、連絡先などが記載されます。
お問い合わせの際は本社ではなく、記載されている管轄支店・連絡先に問い合わせるとスムーズです。
プロパンガスの検針方法は2種類
プロパンガスの検針は実際に家に来て行う「訪問検針」が主流でしたが、ここ最近は通信回線等を利用して遠隔で検針する「遠隔検針(自動検針)」が増えてきています。
検針方法を気にする方は少ないと思いますが、ガス会社によって検針方法は異なりますので、気になる方は契約時に確認してみてもよいかもしれませんね。
検針票・明細をスマホでチェックする会社が増えている
最近では紙の検針票ではなく専用のアプリやWEBページで通知するガス会社が増えています。
紙の検針票のままにすることも可能な会社もありますが、検針票の発行には別途料金がかかることがほとんどです。
アプリから確認できない方など紙の検針票を希望する方は、事前に料金が発生するのか確認した方が良いでしょう。
検針票が届かない場合
検針票は通常毎月届きますが、ガス契約後の初回請求は、契約のタイミングによって契約初回・次回の検針をまとめて請求することもあります。
ガスを契約してから1か月経ったけど請求が来ない…という時は、初回の請求のタイミングを確認すると良いでしょう。
継続して利用しているガス会社からの検針票が届かない場合は、万が一トラブルになっても困りますので、気づいたタイミングで一度問い合わせると良いでしょう。
払い忘れの防止にはクレカ払いか口座引き落としがオススメ
そんな場合はクレジットカード払いや口座引き落とし等の支払い方法にすると、払い忘れを減らすことができます。口座残高やカードの支払い上限にさえ気を付ければ、わざわざ郵便局やコンビニに支払いに出向く必要もありません。忙しくてつい支払いが遅れがちで……という方は、支払い方法を見直すのも良いでしょう。
ちなみに、支払いを忘れるとガスが止められて利用できなくなってしまいます。利用者による理由で閉栓した場合、再度開栓してもらうにはお金がかかることがありますし、延滞利息が別途かかることもありますので、ご自身に合った支払い方法をえらんで支払い忘れを防ぎましょう。
検針票、25か月間保管のすゝめ
検針票を保管しておくと従量単価や使用量を比較することができます。前月の検針票でももちろん比較することはできますが、ガスの使用量は季節によって大きく異なります。ガス代が高いなと感じたときに、従量単価が値上げしているのか、それとも自分がガスを使いすぎたのか判断するためには、前年・前々年の検針票と比較できるとベスト。そのため、25ヶ月分の検針票を保管しておくのがオススメです。
25ヶ月分ともなるとちょっと枚数がおおいので、100円ショップなどでも販売されているようなファイリングできるグッズを活用して、きれいに整理しておくとすぐに見返せて便利です。そこまでするのはちょっと手間だな……という時は、トレイや引き出しにまとめておくだけでも十分です。
もし、万が一の誤請求等のトラブルに備えるのであれば、プロパンガス料金の請求の時効期間に合わせて、5年間分の検針票を保管しておくのもよいでしょう。
保管期間を過ぎた検針票はしっかりと処分しよう!
検針票には住所や氏名など個人情報が記載されていますよね。そのため、捨てる際はシュレッダーにかけるなど個人情報の流出に気を付けて処分しましょう。
また、名前や住所以外にもお客様番号や供給特定番号なども記載されているため、これらの情報を不正利用してガスや電気を他社に切り替えようとする業者トラブルに巻き込まれる危険性も。もしガス会社や電力会社の訪問営業が来ても、会社変更を検討しないのであれば検針票も見せない方が無難です。
検針票についてまとめ
- 検針票ってなに?
ガス使用量が書かれた紙で、請求書と一体のことが多い - 検針票で確認すべきポイント
まずは単価・お知らせ欄を見て値上げがないかをチェック - 値上げされていたら?
ガス会社の乗り換えを検討しよう
検針票はガス会社へ連絡する際や、ガス料金の見直しをする際に必要です。しっかりと保管をしておいて検針票を活用しましょう。従量単価やお知らせ欄でガス料金の値上げがないかチェックしたり、できれば検針期間や宛先が間違いないかも確認しておきたいですね。
値上げが多いガス会社はガス料金が相場よりもお高いことが多いので注意が必要です。もしガス料金の値上げがあったら、まずは料金診断でガス料金が適正か診断しましょう。
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