都市ガスから引越してプロパンを使う方必見!手続き・注意点・違い等
都市ガスだった方がプロパンを初めて使うことになって気にするのは、やっぱり毎月のガス料金ではないでしょうか。
そのほかにも開栓の方法や料金設定などはどんな風になっているのか疑問に思う方が多くいらっしゃいます。
都市ガスもプロパンガスも同じ家庭用ガスですが、ガス代の値上げやガス切れなどプロパンガスならではのお悩みがありますので、実際にプロパンガス物件に住む前に確認しておきましょう。
プロパンガスと都市ガスの違いは?
ガス種 | プロパンガス | 都市ガス |
---|---|---|
料金 | 自由料金制で、会社ごとの金額差が大きい | 自由化されたが、会社ごとの金額差は小さい |
供給方法 | ガスボンベを配給 | ガス導管による供給 |
供給エリア | 日本全国 | ガス導管のあるエリアに限る |
熱量 | 約24,000Kcal/㎥ | 約11.000 Kcal/㎥ |
事故率 | 重大事故はどちらもほぼなし |
都市ガスとプロパンガスは、性質や料金設定(料金は大きく異なるため詳しくは後述します)などの違いはありますが、基本的な利用方法は変わりません。
利用に際しての違いは、ガス種によって使用できるガス器具が異なること、プロパンガスは配送員がガスボンベを運んでくることぐらいですので、プロパンガスが初めての方でも安心して利用を開始することができます。
都市ガスとプロパンガスの違いの詳細は、以下の記事にまとめていますので気になる方はぜひチェックしてくださいね。
利用開始前によくいただくご質問
当社にいただいたご相談のうち、今まで都市ガス利用でこれからプロパンガスを使うという方からよく寄せられるご相談内容をご紹介していきます。
プロパンガスの開栓手続きはどうすればいい?
まずはガス会社へ連絡して開栓日を相談しましょう。新生活が始まる3~4月は引っ越しが多くガス会社が繁忙期で忙しいため、1~2週間前には連絡をしておきましょう。
開栓日は、開栓作業は大体30分ほどで完了します。室内にあるガス器具の点検もあるため、必ず立ち合いが必要になりますので立ち合いが可能な日程で組みましょう。
縛り契約とかってあるの?
プロパンガスの供給を受けるだけであれば、縛り契約は基本的に発生しません。
ですが、ガス会社に配管や給湯器などを無償で設置してもらう「無償貸与契約」をガス会社と結ぶと、10年~15年の契約の縛りが発生します。
契約期間内にガス会社を変更しようとすると、残存期間に合わせて違約金が発生しますので契約を検討している方はご注意ください。
契約時に保証金を請求された!これって普通なの?
賃貸物件が主ですが、ガス会社と契約するとおおよそ1万円〜2万円の保証金が必要となる場合があります。
いきなり「2万円も支払って」なんて言われると驚いてしまいますが、あくまで預け金でありガスの解約時に返却されますのでご安心ください。
返却に際しての手続きは、保証金を支払う際に念のため確認しておきましょう。
プロパンガスの料金単価はいくら?
プロパンガスは自由料金制のため、地域やガス会社ごとはもちろん、同じガス会社を利用しているお隣さん同士でも料金設定はバラバラ。
そのため、ご利用されるお住まいのガス料金がいくらなのか確認するためにはガス会社へ連絡する必要があります。
ご利用するガス会社が決まった際に料金表をもらうと良いでしょう。
ガス会社との貸与契約は結ばない方がいい?
絶対にどちらがいいということはなく、ガス料金や契約条件を確認し納得した上で契約の是非を検討する必要があります。特に新築への入居の際に契約する場合、詳しく把握しないうちに契約を結んでしまっていることも多いようですので注意しましょう。
契約期間中のガス会社変更は解約金を支払えば可能ですが、数万円~十数万円の費用が掛かることが多いので、貸与契約期間中にガス料金の不当値上げが無いように料金保証のある仲介サービスを利用するのがオススメです。
また、賃貸物件の場合は通常ガス会社と大家さんが契約を結ぶことが多いので、こちらも注意が必要です。
プロパンガスは料金単価がバラバラ!
上記でもご紹介した通り、ガス代はお客様ごとにガス料金(基本料金・従量単価)が異なります。その差は5%~10%どころか、2倍以上の単価になっていることも珍しくありません。
ガス代をなるべく節約したいと考えている方は、適正料金のガス会社を利用することで、同じようにガスを使ってもガス代を20~30%削減できる可能性があります。
プロパンガスの「適正料金」はいくら?
プロパンガス会社は全国約16000社以上あり、どの会社がどんな料金単価なのか調べることは難しいと思いますので、当社で目安となるガス料金を表にまとめました。
以下の表では、当社へのご相談が多い神奈川県での料金を、プロパンガスの「平均料金」と「適正料金」、そして「都市ガスの料金」をご紹介しておりますのでご参考くださいませ。
プロパンガス/平均料金 | プロパンガス/適正料金 | 都市ガス料金 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 1,885円 | 1,650円 | 1,056円 |
従量単価 | 657円 | 330円 | 314円※1 |
10㎥使用時のガス代 | 8,453円 | 4,950円 | 4,196円 |
※プロパンガスの平均料金はエネ研・石油情報センター2023年4月公表の一般小売価格 プロパン(LP)ガス確報、適正料金は当社の案内料金を参照。
※1:都市ガス料金の従量単価は、都市ガスの熱量がプロパンガスと同等だった場合の単価を疑似的に算出した金額となります(東京ガス発表の原料費調整制度に基づく2023年7月検針分のガス料金(東京地区等)×24,000÷11,000で計算)
都市ガスとガス代がどのくらい違うのかもご確認いただけますし、プロパンガスの中だけでもどのくらい料金に差があるのかお分かりいただけるのではないでしょうか。
もしご利用するガス会社が適正料金よりお高いようでしたら、当社の無料料金診断をお試しください。
プロパンガスは「料金保証」も大切!
プロパンガスの特徴としてまず挙げられるのが「不当な値上げ」。最初だけ安い料金設定で、契約後に値上げが続いて気づけば平均より高い割高な料金設定となるケースが多いのです。
当社ではそのような「不当な値上げ」を止めることができる料金保証があります。
ご紹介したガス会社をご利用いただいている間に、万が一不当な値上げの通知が来た場合、弊社へご連絡いただければその値上げを止めさせることが可能です。
さらに、変更後の1年間はどのような理由の値上げであっても、値上げ差額を当社からお客様にご返金する「返金保証」もございますので、安心してご利用いただけます。
プロパンガス「よくあるご質問」
ここからはプロパンガスを利用している方からのよくある質問にお答えしていきます。
これからプロパンガスを利用していく中で同じお悩みが出てくるかもしれませんので、チェックしておくと良いかもしれませんね。
値上げがされたらどうすればいいの?
プロパンガスの値上げは必ず事前にガス会社から通知があります。ご自身でガス会社へ値下げ交渉をすることは可能ですが、値下げに応じてもらえない可能性も。
もし、値上げされてガス代が高くなってしまったら、今より安いガス会社への乗り換えを一度検討してみましょう。
プロパンガスは安全に利用できるの?
プロパンガスはガスボンベの設置基準がで決まっていたり、四年に一度以上の定期点検をしたりなど安全に利用できるための様々な法律があります。
ガス器具を正しく利用して入れば安全性は都市ガスと同等レベルですので、使い方や注意事項をしっかりと読んでから利用しましょう。
都市ガスの器具はそのまま使えるの?
ガス器具は都市ガス用とプロパンガス用に分かれています。都市ガス用のガス器具をそのままプロパンガス物件に持って行っても利用することはできませんので、プロパンガス用のガス器具を用意するのがベストです。
ガスがなくなって急に使えなくなったりしない?
プロパンガスは通常ボンベを2本以上設置し、1本のガスを使い切っても、もう一本のガスを利用している間にガス会社が交換に来てくれるため、ガス切れが起こることは稀です。
とはいえ、急な来客などでいつも以上にたくさんガスを利用した場合は、ガス切れが起こる可能性があります。その際は事前にガス会社へ連絡しておけば、ガスボンベ交換などの対応をしてくれますので、早めに連絡しておきましょう。
安いところだとガスの質が悪くならない?
プロパンガスの品質は液化石油ガス法という法律で定められているため、どのガス会社と契約しても品質は変わりません。
そのため、ガス料金の安い・高いでガスの質は変わりませんのでご安心ください。
プロパンガスの特徴を理解して、安全に利用しよう!
プロパンガスも都市ガスも、使い勝手に大きな差はありません。都市ガスからプロパンガス物件へ引っ越す方などは、プロパンガスの料金や都市ガスとの違いを理解してから開栓手続きを進めると良いでしょう。
また、同じガス会社でも料金が異なりますので、料金設定を確認して高かった方は、ガス料金の見直しを検討するのもいいですね。
ご自身の料金設定が高いか確認したい方は、無料でできるwebの自動料金診断をしてみましょう。
月間差額・年間差額や年間の料金シミュレーションも見ることができるため、自分の支払っている料金について詳しく知ることができます。