ガス乾燥機のガス代はいくら？メリット・デメリットも解説

家事の負担を減らしたいご家庭などで人気のガス乾燥機。ドラム式洗濯乾燥機と比べて仕上がりが良いと評判で、オール電化のご家庭でもガス乾燥機が利用されていますが、具体的にどこがいいのでしょうか？

ガス乾燥機のことが気になっているアナタの為に、ガス乾燥機のメリットと、実際に使うとガス代がいくらかかるのかご紹介しますので、是非ご参考くださいませ。

1 ガス乾燥機のガス代はいくら？
2 ガス乾燥機を導入するメリット
3 ガス乾燥機を導入する際の注意点
4 ガス乾燥機と電気乾燥機、どっちが安い？
- 4.1 プロパンガスの場合、適正料金でないとガス代が高くなる
5 ガス乾燥機を導入するのがオススメなご家庭
6 ガス乾燥機を安く利用したいならガス会社を変更しておこう

ガス乾燥機のガス代はいくら？

	都市ガス	プロパンガス
ガス料金	53円	54円

プロパンガスは「ガス屋の窓口」の東京都の適正従量単価、都市ガスは東京ガス2024年9月検針分一般契約料金 B表の単位料金からガス代を試算。いずれも税込となります。
※機種によりガス代は異なります。

ガス乾燥機のガス代は一回50～60円程度。毎日乾燥機を回しても毎月のガス代が＋1,500円～1,800円ほどとなる計算です。洗濯物を干しているご家庭ではコストアップになりますが、ドラム式洗濯乾燥機などで乾燥を利用しているご家庭であれば、光熱費は＋800円前後になる計算です。

梅雨時や子供衣類の急な洗濯時にも重宝しますし、洗濯物の仕上がりも良く生乾きの臭いも消えるという評判を考えると、コストパフォーマンスは悪くないのではないでしょうか。

ガス乾燥機を導入するメリット

ガス乾燥機は好きなタイミングで洗濯から乾燥までできて、花粉やダニ、生乾きの臭い対策までできます。ガス乾燥機の主なメリットを6つ紹介しますので、これいいじゃん！と思うものは覚えておくと検討時は参考になりますよ。

必ずその日中に乾く

ガス乾燥機は5～6㎏の洗濯物であれば約60分以内で乾かすことができます。ドラム式洗濯乾燥機の乾燥時間と比べると約1/3！1日2回洗濯してもその日中に洗濯物が乾きます。

また、学生の子どもがいるご家庭では、急に明日体操着が必要！となっても、急いで洗って乾燥機にかければ間に合いますよ。

天気を気にせず洗濯できる

雨でも雪でも洗濯物が乾くので、天気を気にせず洗濯できるのもガス乾燥機のメリットの1つですね。冬だと日中ずっと干していたけど洗濯物が乾いていない気がする……なんてこともありますが、ガス乾燥機だったらそんな事態も避けられます。

タオルがふわふわになる

ガス乾燥機で乾かすと、高温の温風で繊維一本一本が立ち上がって乾燥するため、タオルもふわふわに仕上がります。

天日干しだと、実は繊維が寝た状態で乾くためふわり感は少なくなりがち。天日干しも気持ち良いですが、ふんわり柔らかに仕上げるならガス乾燥機がオススメです。

ペットの毛がきれいに取れる

繊維を立ち上がらせて乾かすガス乾燥機は、タオルなどをふわふわに仕上げられるだけでなく、パワフルな温風とファン式のフィルターの効果でタオルについたペットの毛もキレイに取れるんです。

花粉対策

外に干さないので花粉が洗濯物に付着しづらいのはもちろんですが、メーカーによっては衣類についた花粉中のアレル物質も除去できると謳っているものもあるんです。

生乾き臭がなくなる

ガス乾燥機は80℃以上の温風で乾燥するので、生乾きの原因になるモラクセラ菌を除去。外で干して太陽の光をしっかり当てても除去できないニオイも取り除けるんです。

ガス乾燥機を導入する際の注意点

ガス乾燥機は良い商品ですが、導入する際には理解しておいてほしいことを3つ紹介します。この注意点をしっかり理解した上で検討してくださいね。

初期費用とランニングコストがかかる

ガス乾燥機の導入には、おおよそ20万ほどの費用がかかります。設置場所の状況や機種によって少し費用を抑えられたとしても、導入費用が掛かることは認識しておきましょう。

住まいによっては設置できないことも

ガス乾燥機を設置するためには、湿った空気を屋外に排出するための「排湿管」を取り付ける必要があるのですが、賃貸マンション・アパートの場合は壁へ穴をあけての設置は通常NG。乾燥機をベランダへの屋外設置するならどうかというと、ベランダは共用部で避難経路になっていることがほとんどなので、それをふさぐように設置してしまうのはもちろんNGです。
設置できても、設置には大家さんや管理組合の許可が必要ですから少々ハードルが高いですよね。設置できても単純に脱衣所が狭くて圧迫感がすごい、なんてこともあるので、乾燥機の設置についてはよく確認しておきましょう。

布団・デリケート衣類等は乾燥できない

ガス乾燥機は高温の温風で乾かすため、熱で縮んでしまうウールや麻の生地を利用した衣服を乾かすことができません。また、接着剤でワッペンを止めている衣服も外れてしまう場合があるので注意しましょう。

布団は大きすぎることもありますが、フィルター目詰まりと同様の故障原因となることもあり乾燥できません。また、布団の綿は火災の原因にもなるので注意しましょう。

ガス乾燥機と電気乾燥機、どっちが安い？

	光熱費（ガス代・電気代）
ガス乾燥機（都市ガス）	53円
ガス乾燥機（プロパン）	54円
ドラム式洗濯乾燥機	26円
電気乾燥機（独立型）	51円

プロパンガスは「ガス屋の窓口」の東京都の適正従量単価、都市ガスは東京ガス2024年9月検針分一般契約料金 B表の単位料金、電気は東京電力のスタンダードSプランから光熱費を試算。いずれも税込となります。
※機種により光熱費は異なります。

洗濯・乾燥のコストをなるべく抑えたい方は、1回の乾燥にかかる光熱費が一番安いドラム式洗濯乾燥機がオススメです。ガス乾燥機よりも乾燥に時間は掛かりますが、コスパもよく洗濯物を乾燥機に移し替える手間も無くて楽ちんです。

一方で、早く乾かしたい、より清潔に乾かしたい、といった方はガス乾燥機がオススメです。乾燥一回のコストは少し高くなりますが、ガス乾燥機は電気乾燥機よりも高温で乾燥させるため、より早く乾燥できて、生乾き臭の原因となる菌やダニをより確実になくせます。

プロパンガスの場合、適正料金でないとガス代が高くなる

	乾燥1回のガス代
都市ガス	53円
適正価格のプロパンガス	54円
平均価格のプロパンガス	102円

都市ガスは東京ガス2024年9月検針分一般契約料金 B表の単位料金、適正価格のプロパンガスは「ガス屋の窓口」の東京都の適正従量単価、平均価格のプロパンガスは「エネ研・石油情報センター」公表の2024年4月確報の東京都の従量単価からガス代を試算。いずれも税込となります。
※機種により光熱費は異なります。

プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社ごとはもちろん、同じガス会社を利用しているお客様ごとにも料金設定が大きく異なります。ガスの質はまったく変わらないのに、従量単価が300円の方もいれば、1000円オーバーの方もいて、お客様によってガス代の差も倍以上になってしまうんです。

そのため、プロパンガスの中でも高い料金設定のガス会社と契約していると高いガス代になって、ガス乾燥機のガス代もかなり高く感じますし、適正価格のガス料金であれば都市ガスと同じようにお得に利用することができます。