ガス給湯器のしくみ、相場、選び方、すべてを紹介!
ガス給湯器を利用していると、故障してしまったときにどうすれば良いかわからなかったり、どのガス給湯器を買ったらよいのか分からなかったりして困ってしまうことはありませんか?
そんな方のために、ガス給湯器の種類や相場、ガス給湯器の故障事例など、ガス給湯器についての様々な情報をすべて1つの記事にまとめてみました。
ガス給湯器を購入できる業者もメリットデメリットや、トラブルが起こった際の対処法などご紹介していますので、ガス給湯器を利用していて困ってしまったり、ガス給湯器について知りたいときの参考にしてください。
目次
- 1 ガス給湯器とは
- 2 ガス給湯器の種類
- 3 ガス給湯器はどこで買うのがいいの?
- 4 ガス給湯器の相場はどのぐらい?
- 5 ガス給湯器を最安で買う方法は、ガス会社変更!?
- 6 どのガス給湯器にするか悩んだらここをチェック!
- 7 「オートタイプ」と「フルオートタイプ」どちらを選ぶべき?
- 8 エコジョーズと従来型ガス給湯器の違い?
- 9 ガス給湯器が壊れたら、修理と交換どっちが良い?
- 10 ガス給湯器が故障かなと思ったら、まずどこへ連絡する?
- 11 実際にあった給湯器についての質問
- 12 ガスについてのご相談はぜひ「ガス屋の窓口」へ!
ガス給湯器とは
ガス給湯器とはその名のとおり、ガスを利用して水をお湯に温めて供給する住宅設備です。ガス以外にも電気・灯油等の給湯設備もあり、皆さんが普段から利用しているお湯は、いずれかの給湯器でお水を温めたものです。
ガス給湯器も本体を動かすには電気を使用しており、ガス給湯器本体にはガス管・水道管・電源線・追焚菅などが接続されます。電源が入っていれば、水の通水がスイッチとなりお湯の温めが開始されます。
水はガス給湯器内部でガスを利用した「熱交換器」で温められてお湯になり、給湯管や追焚管を通ってお風呂やキッチンに給湯されます。
ちなみに、ガス給湯器でも器械自体は電気で動いている為、停電の際はガス給湯器を使用できませんので注意しましょう。
ガス給湯器の種類
- ガス給湯器(給湯専用)
- ガスふろ給湯器(追焚機能付)
- ガス給湯暖房熱源機
ガス給湯器はプロパンガス用と都市ガス用に分かれていますが、そこから上記の3種類に分かれます。
機能的には、ガス給湯器は給湯専用タイプで追い焚きはできませんが、お湯の使用やお風呂の自動湯はり等が可能で、単機能・落とし込みとも呼ばれます。
また、ガス給湯器には高温水供給式タイプというものがあり、約80℃の高温のお湯を供給でき、追い焚きのような感じでお風呂の温度調整ができます。
ガスふろ給湯器はガス給湯器に追い焚き機能が付いたもの、給湯暖房熱源機は浴室暖房や床暖房機能が付いたもの、というイメージです。メーカー・機種によって機能が異なり、最近ではガスではなく水素でお湯を沸かす給湯器も出てきています。
リモコンにも種類がある
様々な機能が搭載されているのは、ガス給湯器本体だけではありません。リモコンにも、インターホン機能やスマートフォンでの遠隔操作など様々な機能があります。
最新機種では無線LAN対応や停電モードを搭載した商品もありますが、高機能なリモコンは価格も高い傾向に。通常はガス給湯器とリモコンをセットで購入・設置することが多いですが、故障などでリモコンの交換・購入を考える際は使用中のガス給湯器に対応したリモコンから、欲しい機能と価格を見比べながら検討しましょう。
ガス給湯器はどこで買うのがいいの?
- ガス会社
- 給湯器メーカー
- 給湯器販売業者
ガス給湯器は「ガス会社」「給湯器メーカー」「給湯器販売業者」から購入する方が多いようです。ただし、以下でご紹介している通り、各業者によってメリットデメリットがありますので自分に合った業者から購入しましょう。
直接店舗に赴くのではなく、ネットなど自分で商品を選んで購入する場合は、問題なく設置できるか事前確認をしてから商品を選ぶ必要があります。買い替えであれば利用中のガス給湯器の型番を伝えて、同じように設置して使用できることを確認しましょう。
①ガス会社で買うメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・利用中のガス会社に依頼ができる ・アフターサービスやリフォーム等も対応可 ・ガス会社変更とあわせて購入すると安くなる |
・そのガス会社が扱っているメーカーの製品しか買えない ・会社によって費用の書き方が異なり相見積もりがしづらい ・ネットで購入するより高くなる場合も |
ガス会社から購入する場合、連絡先は請求書などを確認すれば分かりますし、何よりいつもガスを供給してくれている会社にお願いできるので安心です。
もしご利用中のガス会社のガス料金がお高いようでしたら、ガス会社変更と併せて購入すると通常よりも安く給湯器を購入可能。アフターサービスやリフォームなども対応してもらうこともできます。
ただし、ガス会社によって見積もり項目の書き方が異なるため相見積もりがしづらかったり、会社によってはガス器具の販売に意欲的ではなく高くなってしまう場合も。また、そのガス会社が扱っているメーカーの製品しか購入できないため、メーカーにこだわりがある方だと思い通り購入を進められないかもしれません。
②給湯器メーカーで買うメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
部品調達が早い トラブル全般の問合せが可能 給湯機を作っている会社から買えるので安心感がある |
工事費等を含めた総額が高くなりやすい そのメーカーの製品しか選べない |
給湯器メーカーは、そもそもガス給湯器を作っている会社で、利用する上での信頼感の高さが特徴です。トラブルの際にも相談できたり、部品調達が早かったりと、問い合わせ時の応対品質にも信頼がおけます。このメーカーのガス給湯器がいい!と明確な希望がある方に適した購入先と言えますね。
ただし、工事費用を含めた総額が高くなりやすい点には注意。また、施工の際には給湯器メーカーではなく業務委託先での対応となる場合もありますので覚えておきましょう。内容によっては、他の購入先と比べて手配や納品までに時間が掛かってしまうこともあるようです。
③ガス会社で買うメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
費用や保証などの独自サービスがある 比較的安価で購入しやすい 24時間365日受付対応可能な業者もある 取り扱いメーカーが豊富 |
見積もりに設置・撤去費などが含まれていないことも 業者が多く信頼できる会社かわからない 業者によってサービス内容にばらつきがある |
給湯器業者から購入する最大のメリットは「価格の安さ」です。販売業者の数が多くサービス競争が激しい為、価格の安さはもちろん、保証などの独自サービスを行っている意欲的な業者も多いようですね。
取り扱いメーカーが豊富だったり、24時間365日受付対応可能な業者が多かったりと、利便性の高さも特徴といえます。
反面、業者が多すぎて「信頼できる業者か分からない」、「業者によって保証が付いていない」など、業者選びに悩むユーザーもいらっしゃいます。
サービス内容にばらつきがあり、見積もりに設置・撤去費などが含まれていないこともあるので、価格やサービス内容と合わせて、何の費用が見積もりに含まれているかもしっかり確認しましょう。
給湯器の在庫がどこのお店もない?
2021年の夏ごろから世界情勢の影響で給湯器は品薄状態が続いています。執筆時点(2022年5月)ではようやく品薄状態が改善して来ましたが、年末年始は交換できるまでに2〜6か月かかってしまい、止むにやまれず銭湯に通たり、いちいちコンロで水を温めてから顔を洗ったりと、大変な思いをされた方も実際にいらっしゃいました。
情勢や在庫状況は予測できるものではありませんが、給湯器の調子が悪いけど使えているしいいか、と思って修理・交換を先延ばしにしている方は、万が一に備えて在庫があるうちに見積もりを取ってはいかがでしょうか。
時間が掛かる場合は、ガス給湯器を仮設置してくれることも
今はガス給湯器も問題なく使えるけど、もし壊れたら当分お湯が使えなくなるの……?とご不安な方、ご安心ください。
ガス会社等からガス給湯器を購入する場合、新品在庫がなくても、納品までの期間中に仮設用のガス給湯器を設置してくれる会社もあります。
必ず借りられるわけではありませんが、現状を憂慮したガス会社も、できる限りユーザーが不便なくガスを利用できるよう協力してくれるようです。設置までにどのぐらいかかるか、長期間かかるのならガス給湯器を仮設してもらえるのかを購入前に確認しましょう。
ガス給湯器の相場はどのぐらい?
20号・リモコン付き・大手メーカーの商品を購入・設置する場合の、目安となる相場価格をまとめましたのでご参考ください。
※ガス給湯暖房熱源機は20号の設定が無い為、24号の価格となっております。
ガス給湯器 | ガスふろ給湯器 | ガス給湯暖房熱源機 | |
---|---|---|---|
在来型 | 6万円~8万円 | 10万円~13万円 | 15万円~21万 |
エコジョーズ | 10万円~17万円 | 13万円~18万円 | 23万円~33万円 |
ガス給湯器は「ガス給湯器の種類」「号数」「エコジョーズ」で値段が変わります。メーカーではあまり料金に差が出ることはありませんが、上記の値段は、ガス給湯器販売業者の相場のため、各々が値引きを行っており、値段に差が出ています。
また、上記の値段には工事費用も加わっていますが、業者によっては工事費用を含まない金額で掲載している所もありますので、必ず見積もりを取ってから依頼しましょう。
ガス給湯器を安く買いたい!でもどうやって探せばいいの?
少しでも安くガス給湯器を購入したいと思っている方は相見積もりがオススメ。どこが一番安く売っているか、ポイント等の還元率はどのぐらいかをしっかりと比較して、一番条件の良い販売業者から購入すると良いでしょう。
比較をする際は、先程も紹介した「ガス会社」「給湯器メーカー」「給湯器販売業者」など様々な業者からの見積もりが必須となります。また、見積もりの際には施工・撤去も含んだ費用であることを確認しましょう。
もし撤去が含まれない場合、不要になった給湯器を自分で処分しなければいけませんが、粗大ごみとして捨てられない自治体も多いようですので、手間も時間も掛かってしまいます。
ただし、安さだけでなく購入後のサポート面も重要です。保証やアフターサポート、納期がいつ頃になるのか等、金額以外も比較した上で購入先を決定しましょう。
安く済ませたくても、設置・施工は業者に依頼しよう
ガス給湯器の交換は有資格者が行わなければならない作業が含まれます。DIY得意だから自分で交換できるのでは?と思っても、まずは専門業者に相談しましょう。
施工内容は設置タイプによって異なります。主にガスや水道の配管の接続、屋内の場合は排気筒の設置などを行いますが、例えばプロパンガス給湯器を設置してガスを繋ぐ場合は「液化石油ガス設備士」等の免許が必要となります。
また、DIYだと施工保証もなく、トラブル発生時も自身で再施工しなければなりません。故障や事故を避けるためにも専門業者に依頼すると良いでしょう。
ガス給湯器を最安で買う方法は、ガス会社変更!?
実は、ガス会社の変更と併せてガス給湯器を購入すると、通常よりもお安く買える可能性大!できるだけ安くガス給湯器を買い替えたいと考えている方は、ガス会社変更も一緒に検討してはいかがでしょうか。
また、ガス会社と「貸与契約」を結ぶことで初期費用を0円にすることもできます。ただし、貸与契約を結ぶと10年前後の長期契約が発生してガス料金も割高になるため、見積もりを取った際に契約内容を確認して、購入と貸与契約のどちらが自分に合っているのかしっかり検討しましょう。
ガス会社見直しサービスを活用して、ガス給湯器購入もガス代も安く済ませちゃおう!
とはいえ、たくさんのガス会社からいっぱい見積もりを取って、どこがいいか比較して…。とすべて自分でやるのは大変ですよね。
そんな時は、ガス会社見直しサービスがオススメ。お客様に代わり、今よりもガス代も安くなりガス給湯器も安く購入できて、かつ安心して利用できるガス会社を紹介してくれます。電話一本で簡単に納得できるガス会社が選べるので、忙しくてまとまった時間が取れない方はぜひ試してみてください。
どのガス給湯器にするか悩んだらここをチェック!
どのガス給湯器を購入しようか悩んでいる方は、「サポート面」「給湯器の号数」「設置場所」「機能」をチェックしましょう。
購入後も安心して利用できるサポートや便利な機能が付いているのか、生活に必要な量のお湯を十分に沸かすことができるのか、家に設置できるタイプのガス給湯器かなどを確認することで自分に合ったタイプのガス給湯器を購入することができます。
①保証・アフターサポート
ガス給湯器には、保証の期間内に故障したら無償で交換してもらえたり、24時間いつでも電話対応してくれたりなどのサービスがありますが、内容はメーカー・購入先によって異なります。必ず購入前に内容を確認して、一番良いと思えたところから購入するようにしましょう。
②使用状況に合ったガス給湯器の号数
ガス給湯器の号数は、水温+25℃のお湯が1分間に出る量(L)を表していて、家庭用としては主に16号・20号・24号が利用されています。一人暮らしなら16号、2~3人家族なら20号、4人家族以上なら24号が目安となります。
号数が大きいほどお湯を同時に使える箇所が増えますので、子供がお風呂に入っているうちに洗い物を済ませたいなど、日頃どのぐらい同時に複数個所でお湯を使用しているかも考慮して決めましょう。
③ガス給湯器の設置場所
ガス給湯器は、壁掛けタイプや据置タイプなど設置場所によって商品が分かれています。室内設置の商品もありますが、基本的には現状と同じ設置場所に同タイプの給湯器を設置すると施工費が抑えられます。
マンションの場合は、設置できる給湯器の寸法や色が定められていることも。規約を確認するか、確認しても分からなかった場合は管理会社に問い合わせてしてみましょう。
④どんな機能を利用したいか
先程も紹介した通り、ガス給湯器の種類によって追い炊き機能や自動足し湯など、ガス給湯器には様々な機能がついています。
「一人暮らしで、追い炊き機能のついていないシンプルなガス給湯器でいいや!」
「ガス式の床暖房も使いたいなぁ」
「共働きだから、出先からお湯はりできたら嬉しい」
など、必要とする機能はそれぞれ異なりますよね。この機能がついていたら生活が楽になる!と思える機能が備わっているガス給湯器を選びましょう。
「オートタイプ」と「フルオートタイプ」どちらを選ぶべき?
ガス給湯器は「オートタイプ」と「フルオートタイプ」に分けることができます。
オートタイプは、スイッチを押すだけで「お湯はり」「追い焚き」「保温」を自動で行います。設定した温度と水位でお湯はりをして、湯温が設定温度よりも下がると自動で追い炊きをしてくれるなど、快適に利用できる機能を搭載。ご自宅についている給湯器がオートタイプだというご家庭の方が多いのではないでしょうか。
フルオートタイプはオートタイプに加えて、水位を一定に保ってくれる足し湯、追い焚き配管の自動洗浄、入浴検知による焚き上げなども自動で行えます。多機能な分、比較的にガスの使用量が増えやすいタイプですので、ガス給湯器の価格やガスの使用量を考えてどちらを利用するか選びましょう。
今と同じ機能を利用したい方はガス給湯器の種類をチェック!
別に今のに不満はないから同じ種類のガス給湯器でいいけど、買ったのかなり前だから今は売ってないかも…。と悩んでいる方は、まずガス給湯器に貼ってあるシールで型番を確認しましょう。
型番が分かれば「種類」「号数」「オートタイプかフルオートタイプか」など機能もすべて分かりますので、購入先に型番を伝えれば同等機種を選定してくれます。メーカーごとに型番が異なりますので、違うメーカーの型番で比較しないように気をつけましょう。
「都市ガス用給湯器」「電気給湯器」「石油給湯器」との間違いに注意
給湯器には、プロパンガスだけでなく都市ガス屋電気、石油を燃料とする給湯器もあります。
プロパンガスと都市ガスの給湯器は見た目もよく似ており、間違えて購入してしまう方も多いようです。自身で購入する際は間違えないよう、ガス種を必ず確認しましょう。
エコジョーズと従来型ガス給湯器の違い?
ガス給湯器には、「エコジョーズ」というタイプがあります。従来型のガス給湯器ではただ捨てていた「排気熱」を利用して、少ないガスでお湯を沸かすことができる高効率な給湯器です。エコジョーズは従来型よりもガス使用量が少なくなり、ガス代も節約に。お財布にも地球にもやさしいエコタイプのガス給湯器なのです。
本体価格はガス給湯器よりも少し高いですが、自治体によってはエコジョーズの設置に補助金制度を設けているところもあり、補助金が受けてお得に購入できるケースも。各地域によって制度の実施状況は異なりますので、お住いの市区町村の自治体に確認してみましょう。
給湯器と瞬間湯沸かし器の違い
瞬間湯沸かし器と給湯器は、お湯を沸かす仕組みは同じです。ただし、「本体を設置する場所」と「沸かせるお湯の量」が違うため、この二つは同じお湯を沸かす器械ですが使い方が異なります。
給湯器は基本的に屋外に設置されています。また、沸かせるお湯の量が多いので、お風呂にお湯をためたり、給湯器1つで複数個所にお湯を供給したりすることができます。
瞬間湯沸かし器は屋内に設置され、通常は設置場所=使用場所となります。また、給湯器よりも沸かせるお湯の量が少ないため、給湯器とは異なり一か所のみの使用となり、主にキッチンや洗面台などで利用されます。
ひとくくりに「湯沸かし器」と呼ばれることも多い給湯器と瞬間湯沸かし器ですが、用途が異なるので買い替え・購入を検討する場合は利用シーンに見合う商品を選びましょう。
ガス給湯器が壊れたら、修理と交換どっちが良い?
ガス給湯器を利用してまだ数年以下であれば修理、10年以上使っていたなら交換をおすすめします。
ガス給湯器の寿命はおよそ10年と言われているため、10年以上使っているガス給湯器を修理しても、またすぐに他の箇所が壊れてしまう可能性が高いのです。
繰り返し修理をするともちろん費用がかさみますし、結果的に交換した方が安く済んだ、なんてことも。修理費用や修理箇所を考慮して、修理ではなく交換を検討しても良いかもしれません。
また、業者によっては保証が付いていて無償で修理・交換をしてくれることもありますので、悩んだら一度購入先に相談してみましょう。
ガス給湯器が壊れる合図を見逃さないで!
- 異音がする
- 変形している
- 周辺が不自然に濡れている
- ガス臭い
- 設定温度どおりのお湯が出ない
- 湯音が安定しない
- 黒煙が出る
ガス給湯器を利用していて、本体から異音がしたり、湯温が安定しないなんてことありませんか?上記のような症状があれば、ガス給湯器が壊れる合図かもしれません。
場合によっては不完全燃焼を起こしている可能性もあり、大事故につながる危険もあります。まずはガス会社やガス給湯器メーカーへ問い合わせるか、賃貸物件にお住まいの方は管理会社もしくは大家様へ相談しましょう。
エラーコードの内容を確認して正しく対処しよう
ガス給湯器に不具合が起こると、内容によって「エラーコード」がリモコンに表示されます。
長時間お湯を出しっぱなしにしてしまった場合など、機器の故障以外でもエラーコードが表示されるため、エラーコードが出た=修理・交換が必要というわけではありませんが、どんな内容のエラーコードが表示されているかを確認して、ガス会社やメーカー、管理会社などに自分で復旧してよいのか、修理・交換しなければいけないのか確認しましょう。
また、エラーコードはメーカーによって表記が異なりますので、内容を確認する際はメーカーを確認するように気をつけましょう。
凍結による故障も
寒い時期になると給湯器の配管が凍結してしまい、水が出なくなることがあるのはご存じですか?
寒いときに水が流れていない(=水を出していない)と凍結し、最悪は水道管がパンクしてお湯もお水も使えなくなることも。
突発的な寒波に襲われた際は関東エリアでも凍結してしまうケースがあるので、雪国以外の地域に住んでいる方も凍結対策を意識しておく必要があります。
もし凍結してしまっても、自分で湯を使えるようにすることもできますので、焦らずに対処しましょう。
凍結への対処と予防法
凍結してしまったときは給湯器のスイッチを切り、温度が上がって自然解凍されるのを待つのがオススメ。
どうしてもすぐにお湯が使いたい場合は、タオルを給水元栓に巻き30°C〜40℃のぬるま湯をタオルにゆっくりかけることで解凍できますが、ガス管や電源プラグにお湯がかかったり、熱湯をかけてしまったりすると故障してしまう恐れがあります。できれば自然解凍されるまで待つか、もし可能であれば凍結しないよう事前に対策しましょう。
急な寒さで凍結の危険があるときは蛇口から微量の水を出したままにする、出張や旅行などでお湯を長期間使わないときは給湯器の水抜きをする等で凍結防止になります。給湯器の水抜き方法はメーカーによって異なりますので、正しい手順を確認してから行いましょう。
ガス給湯器が故障かなと思ったら、まずどこへ連絡する?
お住まいが持ち家か賃貸かによって、連絡先は異なります。
持ち家でガス給湯器が故障してしまったら、メーカーなどガス給湯器の購入先に連絡をしましょう。業者が点検に来てくれたり、保証が付いていれば無償で交換などしてくれます。また、プロパンガスを利用中でしたら、契約しているガス会社に連絡すれば費用がかからずにガス給湯器を見てもらえることもあるので、ガス会社に相談してみても良いでしょう。
賃貸物件のガス給湯器が故障した場合は、まず管理会社か大家様に連絡して、修理・交換の対応をお願いしましょう。もし勝手に工事してしまうと、本来負担してもらえる費用を入居者が負担しなければいけなくなってしまう可能性もありますのでご注意ください。
給湯器の寿命を延ばすには「ガス給湯器の手入れ」も重要
ガス給湯器の排気口に溜まっているほこりやごみなどを掃除しておくと、不完全燃焼などの故障を防ぐことができます。ガス給湯器を少しでも長く使い続けたいと思ったらお手入れをしましょう。
本体の外装の汚れやフィルターを掃除など、自分でメンテナンスできる箇所は他にもありますが、部品を取り外して手入れする場合などは正しい方法を確認してから行い、部品の取り違え等で新たな故障を生まないよう十分に気をつけましょう。
実際にあった給湯器についての質問
ここからは、実際にあった給湯器についての質問・回答をご紹介します。給湯器の電源が入らない、引っ越してすぐの給湯器が壊れてしまった、など給湯器を利用していたら同じ事が起こるかもしれないトラブルの相談もありますので、いざという時に迅速に対応できるようにご参考ください。
Q1.ガス給湯器の電源が入らない!どうすればいいの!?
A.ガス給湯器の電源が入らない原因は下記の通り1つではありません。
リモコンの電源を付けたり、ブレーカーを上げるなど自分で復旧できるものもありますが、故障してしまっていて復旧できないものもありますので、その場合はメーカーや管理会社に相談しましょう。
給湯器の電源が入らない原因例
- リモコンの電源が切れていた
- 電源コンセントが抜けている
- ブレーカーが落ちている
- 落雷による影響
- リモコン本体や配線不具合
- 凍結して水の流れを感知できない
- 水の供給が止まっている
- ガスの供給が止まっている
- 水圧が低い
Q2.給湯器のエラーが出て連絡。「点火不良なのでガス栓が開いているか確認して」と言われたが、元栓は全部開いていた。でもガス給湯器が使えない…。
A.ガス栓と聞いたら、室内にある元栓を思い浮かべる方が多いと思いますが、実はガス給湯器の配管にもガス栓がついています。
点火不良の際に表示されるエラーコードは「11」ですが、このエラーコードは要因となる箇所が多いため、ガス栓やガスメーターでガスの供給に問題がないかを確認した上で、大雨や凍結、部品故障など、どこが問題かを明らかにしていく必要があります。
ガス給湯器にはガス栓以外にも水抜き栓がついているため、確認する際は間違えないようにしましょう。
Q3.引っ越してすぐガス給湯器が使えなくなった!どうすればいい?
A.賃貸物件は入退去のたびにガス給湯器を交換したりしないため、入居先のガス給湯器が古いガス給湯器だとすぐに壊れてしまうこともあります。あまり使っていないのに壊れてしまったら驚いて焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて管理会社や大家様に連絡して修理・交換して貰いましょう。
また、持ち家の方で引っ越した時点でガス給湯器が壊れていた場合、瑕疵としてガス給湯器交換をしてくれるケースもあるようです。まずは不動産会社に相談してみましょう。
Q4.給湯器の修理をお願いしたら、最初はざっと数万円って言われたのに、修理が終わったら倍くらい高い費用の請求が…。なんで?
A.ガス給湯器はどこを修理するかによって修理費が変わります。また、修理箇所が多いほど部品代や施工費用も掛かるため、修理業者が最初に想定していた施工内容と実際に施工した内容が異なった場合は、最初に聞いていた金額より高くなってしまうことはあり得るのかもしれません。
また、施工費用や部品代以外にも出張料・消費税が掛かるので、想定外の費用が掛かってしまわないように正式に見積もりを出してもらい、金額に納得してから依頼をしましょう。
Q5.夫とガス代が高いねという話になり節約したいが、簡単な節約方法を教えて欲しい
A.ガス給湯器の設定温度を下げるだけでも、ガス代の節約になります。洗い物を40度でしているなら、1〜2度下げれば数%ガスを節約することができます。また、お湯は手荒れの原因にもなるため、温度を下げるだけでガスの節約に加え手荒れ防止も期待できます。
設定温度を下げると水が冷たいからちょっと…。という方は、ゴム手袋ををつけて洗い物をすると冷たさも和らぎますよ。
Q6.給湯器のリモコンの電源は「都度消し」すると節約になる?
A.給湯器のリモコンの電源をこまめに消すと毎月十数円~数十円の節約になります。
給湯器は、水の流れが止まればガスも自動で止まるため、リモコンの電源がONのままでもガス代はかかりませんが、電化製品なのでお湯を使っていなくても待機電力が発生します。そのため、こまめに消すことで多少の節電ができます。
ただし、待機電力をもっと無くそうと給湯器本体のコンセントを抜くのはNG。抜いてしまうと、凍結防止機能も作動せず、給湯器本体・リモコンの不具合につながる可能性があるので注意しましょう。
ガスについてのご相談はぜひ「ガス屋の窓口」へ!
先程もご紹介した通り、ガス給湯器はガス会社変更と同時に交換するのがおすすめです。ガス給湯器をすぐに交換することは難しいですが、ガス会社と一緒にガス給湯器のお見積もりを出すことができますので、ぜひご相談ください。
ガス屋の窓口ではお客様のご要望に沿ったガス会社をご紹介していますので、ガス給湯器やプロパンガスについてはことはもちろん、ガス会社変更でお困りのことなどがありましたらいつでもお気軽にご相談ください。
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