一人暮らしのプロパンガス料金・地域相場は?安くする方法や悩み事例も
「一人暮らしなのにガス代の請求金額が8000円もきた!」
「一人暮らしなのに実家とほとんど同じ請求金額なのはなんで?」
そんなプロパンガスについての疑問がネット上やSNSで飛び交っています。
しかし、同じように思っている人がたくさんいるなら私のプロパンガス代は普通なのか…、なんて諦めてはいけません。平均価格より高いプロパンガス代を支払っている方が非常に多いので、ガス代を安くできる可能性があるんです!
自分は平均よりも高いガス代を支払っているのか気になる方のために、一人暮らしのプロパンガス代の平均相場や安くする方法、実際にプロパンガスユーザーが抱えている悩みなどをご紹介します。まずは自分のガス代が高すぎないかチェックしてみましょう。
【1人暮らし】プロパンガス料金の平均
地域 | ガス代 (5㎥使用時) |
基本料金 | 従量単価 |
---|---|---|---|
北海道 | 6,511円 | 2,155円 | 871円 |
東北 | 5,632円 | 1,900円 | 746円 |
関東甲信越 | 4,863円 | 1,795円 | 614円 |
中部 | 5,187円 | 1,890円 | 659円 |
近畿 | 5,117円 | 1,909円 | 642円 |
中国 | 5,559円 | 1,995円 | 713円 |
四国 | 5,115円 | 1,894円 | 644円 |
九州 | 5,263円 | 1,850円 | 683円 |
沖縄 | 5,313円 | 1,791円 | 704円 |
全国 | 5,231円 | 1,876円 | 671円 |
参考:石油情報センター「全国統計(令和4年2月末)」
※金額は全て税込です。また、基本料金ならびに全国平均のガス代・従量単価は二部料金制での平均値となります。
上記の表のとおり、一人暮らしの平均的なプロパンガス使用量は一か月で約5㎥、その場合の全国平均のガス代は5,231円となります。地域によって相場価格が異なるので、自分の地域の平均ガス代を参考にしましょう。
もし自分のガス代が平均より高い場合は、「ガスを使いすぎている」か「料金設定(基本料金・従量単価)が高すぎる」可能性があります。それを見極めるために、まずは「ガスの使用量」をチェックしましょう。
使用量が平均より多くて請求金額も平均より高い、という場合はガスの使いすぎが原因でガス代が高い可能性があり、その場合はガスの使用量を減らす=節約することでガス代を安くできます。
逆に使用量は平均より少ないけど請求金額は平均より高い、という場合は料金設定が高すぎるということになります。その場合は管理会社や大家様へ「安いガス会社に乗り換えてもらえないか」を相談してみましょう。
【一人暮らし】物件種別ごとの平均料金
※一人暮らしの平均使用量である5㎥あたりの平均値を掲載
参考:日本生活協同組合連合会「2017年8月分、わが家の電気・ガス料金しらべ」
物件種別ごとに、一人暮らしの平均プロパンガス代を比較すると、賃貸の集合住宅(アパートやマンション)が最も高い傾向にあります。
上記表は引用元となっている資料から抜粋した従量単価から計算していますが、賃貸住宅の場合は設備貸与契約などの設備費用を理由に、実際にはもっと高いガス代になっていることもあります。反面、分譲マンションは賃貸住宅とは異なり設備貸与となっているケースが少ない為、物件別でみると比較的ガス代が低い傾向にあるようです。
詳しくは後述の「1人暮らしのプロパンガス料金が高い原因」で詳しく解説していきます。
季節によっても金額が変わる
冬場は、水の温度が低いため沸かすのに多くガスを使用しなければいけなかったり、暖房器具などでガスをたくさん使っている方がいらっしゃいます。そのため、ガスの使用量が夏場に比べて増えている可能性があります。
冬場にガス代が高くなったと感じた人は、暖かい季節に比べて使用量が増えていないか確認してみると良いかもしれません。
一人暮らしのプロパンガス料金が高い原因
- ガス会社が高い料金設定をしている
- 無償貸与契約により、消費設備費用を負担している場合がある
①ガス会社が高い料金設定をしている
まず前提として、プロパンガスは自由料金制のため、料金はガス会社がいつでも自由に設定できます。
一人暮らしの場合はガス使用量が少ない為、単身者向けのワンルームなどは基本料金・単価が割高になる傾向にあります。さらに、気付かないうちに値上げをされるなど、ガス料金がいつのまにか高くなってしまうことも。
適切に大家様や管理会社へ相談する為にも、定期的に自分のガス料金をチェックしましょう。
②無償貸与契約により、消費設備費用を負担している場合がある
無償貸与契約(貸付貸与契約、設備貸与契約)とは、消費設備*にあたる配管や給湯器などのガス器具を消費者の費用負担なしで設置する代わりに、毎月のガス代にその費用を上乗せする契約のことです。
*消費設備とは……ガスメーターよりも内側(物件側)にあるガスの配管、ガス器具(給湯器、コンロ、暖房器具等)など、消費者様に所有権がある設備のこと
入居する物件の大家様(または管理会社等)がガス会社と契約を交わしている場合、設備費用を加味した高い料金設定になることが多く、その分ガス代も高くなってしまいます。
不透明な料金を適正化するべく、2017年からは料金明細に料金の算出方法が分かるよう設備費用を明記するよう義務化されましたが、明記していないガス会社も多いのが実情です。
プロパンガスの契約について
一人暮らしのプロパンガス料金を安くする方法
- ガス会社を変更する
- 値下げ交渉をする
- 節約してガス使用量を削減
プロパンガスは以前から自由化しており、大家様の了承をもらい一棟全体のガス会社を乗り換えてもらうことでガス代を安くできます。
ガス会社の乗り換えが難しい場合は、プロパンガスを効率よく節約することでもガス代削減が可能。大家様によってはガス会社は変えないままで今のガス会社に値下げ交渉をしてもらえることもあるので、状況によって最適な方法でガス料金を安くしたいですね。
なぜ大家様の了承が必要なの?
賃貸物件の場合は通常、1つのガス会社が1棟全体にガスを供給する為、1部屋だけガス会社を変更することができず、1棟全体でのガス会社変更となります。
そのため賃貸の集合住宅でのガス会社変更は、必ず大家様の了承が必要となるのです。
もし、プロパンガス料金を安くしたいと思ったらまずは大家様(または管理会社)に相談をして、ガス会社を変更してもらえないか聞いてみましょう。
節約してガス使用量を削減する
節約のため見直したいポイント
- お風呂・シャワー
- 暖房機器
- キッチン・コンロ
見直したいポイントは主に3つ。節約術として最大のポイントはお風呂やシャワーなど「使うお湯の量を減らす」ことです。具体的なお湯の節約方法としては以下の5つがあります。
- 湯はり後は、熱が逃げないように浴槽にふたをする
- 必要以上に湯はりの量を増やさない
- 追い焚き機能を必要最小限に留める
- シャワーのお湯を不必要に流したままにしない
- 給湯温度を極力高くしない
その他、ガスファンヒーターはエアコンとの併用、ガスコンロは火力の適切な調整が節約に繋がります。
平均相場から計算すると、ガスの使用量を減らすことで1㎥あたり600円程度の節約となります。ガスの使用量が多い方であれば、毎月2,000円〜3,000円の節約できる可能性も。生活に無理のない範囲でガスの使い過ぎが無いように節約してみましょう。
シャワーのみの使用は節約に効果なし?
シャワー16分=お風呂一杯分
参考:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」
弊社へのご相談で「シャワーしか使っていないのにガス代が高い」というご意見が多いのですが、お風呂を沸かさずシャワーのみ使用だからといって節約につながるわけではありません。
その理由はシャワーのお湯の量が関係しています。一般的にシャワーは1分間に約12ℓのお湯が流れます。標準とされる浴槽のお湯の量は概ね160ℓ~200ℓですから、シャワーを約15分間使用するとお風呂を沸かしたのとガス使用量は大差ありません。
もしシャワーのみで節約を試みるのであれば、節水ヘッドや止水ボタン付きヘッドを使用するなど、使用量を抑えるために対策することが大切です。
単価が高いと節約してもガス代は高いまま
プロパンガスを使わないように節約してもガス代が高い……。それはプロパンガスの基本料金・単価が高いからです。検針票・請求書には通常、使用量や単価も書いてありますので、確認して自分の利用状況を把握しておきましょう。
せっかくがんばって節約までするのであれば、大家様や管理会社に相談して、できる限りガス代を安くできると嬉しいですね。
実際にあった!プロパンガス利用者のお悩みをご紹介
- 急にプロパンガスが使えなくなってしまったけどなぜ?
- しばらく使っていないのにガスが止まった!?
- ガス切れしてしまったけれどどうすればいいの?
- ガス会社と電話が繋がらない!
- ガスと電気をセットにするとほんとに良いの?
一人暮らしだと契約や立会い、緊急時の対応などすべて一人で行わないといけません。そういわれても初めて一人暮らしをし始めた人はどうすればいいか分からなくて困ってしまいますよね。
ここからは、プロパンガスが使えなくなった! ガス会社と電話がつながらない! などといった、一人暮らしのプロパンガス利用者が実際に困ってしまったお悩みをご紹介していきます。
①急にプロパンガスが使えなくなってしまったけどなぜ?
プロパンガスは災害などの異変を感じたら自動で供給がストップすることがあります。ストップすることがあるんだとわかっても、プロパンガスが急に使えなくなったら、とても困るし焦りますよね。どんなことで止まってしまうのか、止まったらどうしたらよいのかを理解しておくことで止まった際に冷静に対応することができます。
ここからは、ガスが止まってしまう代表的な例を紹介しますので、プロパンガスが止まってしまう原因と対策を覚えておきましょう。
自動でガスが止まる機能がついている
ガスメーターには、異変を察知すると自動でガスの供給を停止する機能が付いています。ガスの使いっぱなしや地震などで停止しますが、ガスメーターは自分で復旧することができるので、ガス会社に確認の上で自分で復旧するとガス会社に来てもらわなくてもガスの利用を再開できます。
なぜガスが止まったのかわからない場合
理由もわからずガスが止まってしまった時は、まずはガスの臭いがしないか確認してください。ガス漏れしているとガスは止まります。ガス漏れは爆発・火災につながるとても危険なものですので、必ず換気をしてすぐにガス会社に連絡してください。
②しばらく使っていなかったらガスが止まった!?
長期間プロパンガスが全く利用されていない場合など、ガス会社が安全面を考慮してガスを閉栓することがあるようです。
また、初めて一人暮らしをした時に支払いを忘れてしまったり、何らかの理由で滞納してガスを止められた、なんて方も多いようですので気を付けてくださいね。
ガス代の支払い方法を選んでうっかり滞納を防ぐ
コンビニ払いなどよりは口座振替・クレジットカード払いの方が支払い忘れは減らせます。ポイ活をしている人だったら特定のカードに支払いをまとめるなど、自分に合った支払い方法を選ぶと尚よいでしょう。
④ガス会社と電話が繋がらない!
もしガス会社に連絡するときは受付時間を確認してから電話をしましょう。時間帯によっては回線が込み合っていることもあるため、時間を空けて再度連絡してみてください。
緊急の場合は24時間対応している緊急センターに連絡をしましょう。連絡先はメーターか、契約時にガス会社が教えてくれるはずなので必ず分かるようにしておくとよいでしょう。
⑤ガスと電気をセットにするとほんとに良いの?
ガスと電気をセットにすると安くなる!なんてよく聞きますよね。セットにすると100円〜300円ほど安くなりますが、プロパンガスはプロパンガス、電気は電気で最安の会社を探した方がお得なこともあるので、変更するとどのぐらい安くなるのかをしっかり確認する必要があります。
その他、ガスと電気の支払いをまとめたいなど、選んだ会社が自分の希望する内容を満たせるかも確認しましょう。
プロパンガスを使用して困ったことがあったらガス会社に相談してみよう
プロパンガスを使っていると、色々な悩み事や困りごとがでてきますが、分からないことがあったとき一人暮らしだと誰にも聞けなくて不安になってしまいますよね。
地震・火災や器具の破損など緊急の際はもちろん、お湯が出ない・コンロの火が付かないなどガスを使用する中で困ったことがあったら、ガス会社へ連絡しましょう。緊急時はガス会社が設けている24時間対応の緊急センターにすぐ電話するなど、不安・悩みを抱えこまないように気を付けたいところです。
ガス料金が高くて悩んでいたら、大家様や管理会社さんに安いガス会社に変更してもらえないか相談し、もし了承いただけたら、ガス会社変更の専門サービスへ相談しましょう。相談からガス会社変更まで一切無料でサポートし、ガス料金を安くした上で大家様へもメリットがある提案がもらえます。
ガスは一歩間違えれば大事故に繋がります。ガス漏れなど異変を感じたらすぐに相談できるように連絡先をまとめたり、安心してプロパンガスを使える環境を作りたいですね。
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