プロパンガス料金が高い!?ガス代がおかしいと感じる原因と対策は?
毎月の請求を見て、プロパンガス代が高いと感じたことはありますか?プロパンガスは都市ガスより高いと聞いたことがあるかと思いますが、実は同じプロパンガスを利用していても相場より高くなっていることも。
なぜプロパンガスは高いのか、どうして相場よりも高くなってしまうのか、その理由を対策と合わせてまとめましたので、ガス代が高い・おかしいと感じたことがある方はぜひご確認ください。
プロパンガスが高い理由
プロパンガスが高い理由はいくつかありますが、プロパンガスを利用する方すべてに当てはまる理由と、一部の方に当てはまる理由に分かれます。それぞれ詳しく説明していきましょう。
配送コスト
プロパンガスはガスボンベに詰めた状態で供給するため、ガスボンベの配送コスト(人件費、ガソリン代等)がかかります。
都市ガスは地下に引かれた配管を通って各家庭へ供給するため配送コストはかかりませんので、プロパンガス代と都市ガス代に差が出る一因となっています。
ガスの従量単価が高い
従量単価とはガス1㎥当たりの料金で、従量単価に使用量を掛けた金額と基本料金を足したものがガス代になります。従量単価をいくらにするかはガス会社が自由に決められるため、料金設定が高くなってしまうことも。
さらに、同じガス会社と契約しているお隣さん同士でも単価が異なる場合があり、単価300円で利用している方もいれば、単価1000円の方もいらっしゃいます。ご自身の従量単価がわからない場合は、検針票やアプリなどで確認してみましょう。
ガス会社都合の値上げ
プロパンガスはガス会社が自由に値上げをすることができます。そのため「原油価格高騰のため」などの理由で値上げしている場合でも、実は他のガス会社は値上げしておらず、そのガス会社都合の不当な値上げであるケースも多く、プロパンガスが不当に高くなる原因になっています。
1回の値上げが小額でも何度も値上げされるとどんどん高くなって、気が付けば契約時の倍以上の高い料金設定になっていた、なんてことも多いので注意が必要です。
また、検針票には従量料金しか記載されておらず、値上げが分かりにくい状態になっているなんてこともあります。その際は、請求金額から基本料金を引いて、使用量で割れば従量単価が分かりますので、確認してみてくださいね。
貸与契約を結んでいる
「設備貸与契約」というのは、初期費用を掛けずに配管やガス器具が設置できる代わりに、契約期間の縛りや設備料金が発生する契約のことで、設備料金がかかるため毎月のガス代が高くなってしまいます。
契約期間は10年~15年程度との場合が多く、契約期間中の解約も可能ですが、残存期間に合わせて違約金が発生するので注意しましょう。
集合住宅(賃貸)に住んでいる
2024年の法改正で設備料金が分けられるまでは、賃貸物件では大家様とガス会社との間で設備貸与契約を結んでいて、設備費用分がガス料金に上乗せされて入居者のガス代が割高となることが多くありました。
また、貸与契約が無い場合でも、集合住宅は戸建住宅よりもやや割高なガス料金設定となっていることが多いのがプロパンガス業界の特徴です。アパート・マンションは一棟を一つのガス会社が供給するのが通常で、入居者の一存でガス会社を変更できないことも悩みの種になっています。
プロパンガスが相場より高い理由
同じプロパンガスを利用しているはずなのに、周りよりも自分の方がガス代が高い場合は、以下のような理由であることが多いので確認してみましょう。
同じプロパンガス会社を長期間利用し続けている
プロパンガスは、同じ会社を3年利用していれば1度は値上げされているといわれています。しかも、値上げは一度だけではないため、長く契約していればいれいるほど何度も値上げをされて、ガス代が相場よりも高くなってしまっている可能性があります。
ガス料金の値上げを見過ごしている
プロパンガスの値上げがあった時に、原油価格高騰の値上げなら仕方ないか、原油価格が落ち着けば下がるかな、と値上げを受け入れてしまっていませんか?
プロパンガスは値上げがあっても値下げはほとんど無いと言ってもいいくらいで、一回が数十円の値上げだとしても、そのままにしていると値上げが積み重なるとガス代が高くなってしまっています。値上げの通知が来たらそのままにせず、まずは他のガス会社が値上げしていないか確認しましょう。
プロパンガスが急に高くなる理由
普段どおりガスを利用しているはずなのに急にプロパンガス代が高くなってしまった場合は、以下のような理由が考えられます。理由に合わせた対策で、急にプロパンガスが高い!とならないようにしておきましょう。
ガス会社都合の値上げ
前述したガス会社都合の不当な値上げですが、実は一回の値上げ金額も、従量単価で10円から100円超まで大きな幅があります。当社のお客様でも一回の値上げで従量単価が120円上がった、とご相談いただいた方もいましたが、毎月のガス代で見ると1000~2000円の値上げとなっており、急にガス代が高くなったとお悩みになっていました。
値上げは必ずガス会社から事前通知がきますが、通知の仕方がガス会社ごとに異なりますので、利用中のガス会社がどのように事前通知をして来るか必ず知っておくようにしましょう。
急に寒くなった
寒くなると、お風呂やキッチンでお湯を利用する機会が増え、ガスの使用量が多くなることでガス代が高くなる場合があります。また、お湯の利用頻度が変わらない場合でも、寒くなると水温が下がり、同じようにお湯を使ってもガスを多く使用するためガス代は高くなります。
他にも、ガス暖房(ファンヒーター、ストーブ等)を利用すると一気にガス使用量が増えるため、ガス代が急に高くなるので覚えておきましょう。
ガス器具を交換した
ガス給湯器などをガス会社に交換してもらう際に、貸与契約を結んだことで毎月のガス代が高くなっている場合があります。ガス器具を交換する前後で基本料金・従量単価や設備料金が変わっていないかを確認して、もしガス会社からの説明と違う場合はガス会社に詳細を問い合わせましょう。
ガス会社がいつの間にかに替わっていた
ガス会社の廃業・統合・合併等によって、気が付いたらガス会社が変わっていた!という場合には、料金設定も今までと変わることがあります。
ガス会社が変わった後の料金設定が高い場合は、他のガス会社へ乗り換えることでガス代を安くできるので、急な会社変更・ガス料金変更の際はガス会社の乗り換えも検討してみましょう。
ガス代がおかしい!と感じたらココを確認
プロパンガス代がこんなに高いなんでおかしい!と感じたら、ガス使用量と従量単価に原因がある可能性が高いので、まず以下の2つを確認してガス代が高くなっている原因を突き止めましょう。
検針票(値上げ通知、従量単価)
まずは検針票やWEB明細・アプリなどで、最近「値上げ」の通知が来ていなかったか、また今の「従量単価」がいくらになっているのかを確認しましょう。
ガス代がおかしいと思ったタイミングと値上げのタイミングが一致していれば、その値上げがプロパンガス代がおかしい原因となります。最近の検針票しか持ってない方も、請求金額と使用量が分かれば以下から無料で料金診断ができますので、ご自身のガス料金設定が高いのかどうか確認してみてくださいね。
ガス使用量
値上げもないし従量単価も高くないよ!という場合は、ガスを使いすぎていないか「ガス使用量」を確認しましょう。過度な追い焚きや長時間のシャワー、ガス暖房の常用は、よくあるガスの使い過ぎの原因の一つです。
プロパンガス代がおかしいと感じたときのガス使用量と平均使用量を比較して、使いすぎていた場合はガスの使い方を見直してみましょう。
ガス代が高い!おかしい!そんな時の対策は?
プロパンガス代が高くてどうしようか悩んだ時、対策は「ガス使用量を減らす」か「ガス料金設定を安くするか」の2つに大きく分かれます。どんな対策があるのか、以下でオススメ順に説明していきます。
ガス会社を乗り換える
プロパンガス代を一番簡単かつ大幅に安くできる方法は、ずばりガス会社の乗り換えです。プロパンガスの料金設定はガス会社によって大幅に異なるため、適正料金のプロパンガス会社へ乗り換えるだけで、ガス代が平均より20~30%お安くできます。
でも、全国に16,000社あるガス会社から最適なガス会社を選ぶのは大変ですよね。そんな時は「ガス屋の窓口」にご相談いただければ、料金保証付きで適正料金のプロパンガス会社を紹介いたします。もちろん乗り換えまで無料でできますし、乗り換え後のアフターサポートも無料ですので、いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。
節約してガス使用量を減らす
ガス会社の乗り換えには及ばないものの、節約によってガス使用量を減らすことでガス代をお安くできます。
効果的な節約術は以下の記事でご紹介していますので、カンタンにできそう!と思ったものから生活に取り入れてみましょう。
ガス会社との値下げ交渉
契約中のガス会社へ交渉することで、料金設定が下がる可能性もあります。ただ基本的には断られることが多いので、その後のガス会社との関係性も踏まえて一応聞いてみる、程度に考えておきましょう。
戸建住宅にお住まいであれば、交渉するよりもガス会社を乗り換える方が間違いなくガス代が安くなりますのでオススメです。
都市ガスにする
都市ガスはプロパンガスよりもガス料金が安いため、都市ガスへ変更すればガス代を削減することができます。
ただし「都市ガスが利用できるエリア」で「ガス器具・ガス配管の費用が掛かる(プロパン用の物は使えない)」ことが前提です。都市ガスが利用できるエリアに住んでいて、たまたまガス器具が壊れて買い替えのタイミングであれば、都市ガスへの変更を検討しやすいかもしれませんね。
ガス代が高い!おかしい!と思ったら、まずは診断してみよう
ガス代の請求を見て高い!おかしい!と思ったら、自分でもガス代が高すぎるか確認できますが、検針票・請求明細がある場合はWEBで簡単にできる1年間の「料金シミュレーション」を試してみてはいかがでしょうか。
郵便番号と請求金額、ガス使用量を打ち込むだけなので、自分のガス代が適正か簡単に確認してみましょう。
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