「エコジョーズ」と「エコキュート」どっちを選ぶ?違い・特徴を比較

エコジョーズとエコキュートの写真

エコジョーズとエコキュートはどちらもお湯を沸かすことのできる機器です。どちらも同じようにお風呂やキッチンでお湯を利用できて名前も似ているため、混同してしまっている方もいるようですが、この2つは仕組みや費用・特徴も異なるまったくの別もの。光熱費の節約を考えて機器の買い替えを検討中の方は、ご家庭での利用状況に合わせて最適な機器を選ぶ必要があります。

エコジョーズとエコキュートの比較やどちらを選んだほうが良いか、そもそもエコジョーズとエコキュートがどんなものなのかご紹介しますので、ぜひご参考ください。

エコジョーズとは

イラスト:エコジョーズのしくみ

従来型の給湯器はバーナーで設定温度までお湯を沸かし供給します。エコジョーズもバーナーでお湯を沸かしますが、バーナーで沸かした際に出る排出熱を再利用して水を温めることで効率的にお湯を沸かすことができます。

その分ガスの使用量が減りますので、ガス代を10%前後も節約することができるのです。

省スペース&設置場所も選びやすい

エコジョーズは必要なときに必要な分だけお湯を沸かす瞬間型の給湯器です。事前にお湯を沸かして貯めておく貯湯ユニット等が不要なため、エコキュートと比べて場所をとりません。

種類やメーカーによって据置タイプや壁掛けタイプ、スリムタイプなどがあり、戸建住宅2階の壁面や集合住宅のドア横、室内などにも設置することができます。

ランニングコストを抑えられる

従来型の給湯器と比べてエコジョーズはガスの使用量を抑えられ、毎月のガス代を削減できます。

エコジョーズの本体価格は従来型よりも数万円高いですが、ガスの使用量が多いご家庭であればメリットが大きくなりお得になることが多く、エコキュートと比べて導入費用も掛かりません。

自治体によっては補助金が出る所もありますので、自分の住んでいる自治体の情報を確認して活用するのも良いでしょう。

エコキュートとは

イラスト:エコキュートのしくみ

エコキュートは少ないエネルギーで空気中の熱を取り込みお湯を沸かす「ヒートポンプ」という技術が使われています。

ガスではなく電気を動力とする上に使用するエネルギーが少なく、CO₂削減にも効果的。もちろん光熱費の削減にも効果的で、地球にもお財布にも優しいのです。

またエコキュートは、電気料金の安い夜間などにお湯を沸かして貯湯ユニットに貯めておき、お湯を使う時に設定温度に合わせて水と混ぜて供給する「貯湯式」ですので、災害時には貯めてあるお湯を非常用水としても利用できます。

貯水量の確認が大切

エコキュートに貯めておける貯水量は、基本的に300L・370L・460L・550Lのものがラインナップされています。

一気に貯水量以上のお湯を使うと、日中、急にお湯を沸かすことになりエコキュートの特徴である「光熱費を抑えられる」というメリットが薄まってしまい、最悪の場合湯切れを起こしてしまうことも。

エコキュートのメリットを最大限生かすためにも、生活で使用する湯量に見合った貯水量の商品を選びましょう。

エコキュートは導入費用がお高め

写真:初期費用・コストに悩む イメージ

エコキュートはエコジョーズに比べて本体価格が高く、貯水量や機能によって導入に約40~70万円ほどかかります。エコジョーズと比べてもかなりお高めですが、こちらも補助金が出る地域があるようですので、お住まいの自治体の情報を確認してできる限り活用するとよいでしょう。

また、高額な商品ですのでいくつかの業者から見積もりを取って検討する方が多いと思いますが、見積もりの書き方は業者によって様々で分かりづらい書式もあるようです。本体の購入から設置までやってもらえると思ったら、工事費用は別だった、なんてことも。

本体代以外にも工事費用や、撤去が必要な場合は撤去費などもかかりますので、もし見積もり内容がわかりづらいときは必ず見積もりに含まれる範囲を確認する必要があります。

ちなみに、見積もりだけでも出張費が掛かる場合もあります。見積もりをお願いする時に、どこから費用がかかるのかもしっかり確認しましょう。

エコジョーズ、エコキュートの特徴を比較

電気 ガス
燃料 ガス 電気
導入費用 15万~18万 40~70万円
浴槽一杯分の光熱費(200L) 84.2円 53.34円
安全性
設置タイプ 据え置き・壁掛け 据え置き
(各ユニットを設置するスペースが必要)
湯切れ なし 可能性あり

※料金単価:プロパンガスは関東エリア当社案内料金(税別300円)、電気は東京電力エナジーパートナー様のスマートライフプランの場合の料金
※光熱費の計算式:エコジョーズ・(40℃−8℃)×200L÷(95%×24.000kcal)×300円、エコキュート・1.5w×2h×17.78円

上記はここまでの情報をまとめた表ですが、ライフスタイルに適したものを選べばどちらもお得に利用できると言えます。光熱費は試算上のものなので利用環境等によって変わると思いますが、エコキュートの光熱費の安さはやはり魅力。ガスをあまり使わないよという世帯では、導入費用を抑えられるエコジョーズの方がお得になるでしょう。

エコジョーズや従来型などの給湯器について詳しく知りたい方は下記ページをご覧くださいませ。

ガス給湯器とエコキュートの違い

ガス給湯器は瞬間型の給湯器で、必要なときに必要な量のお湯を沸かすことができます。エコキュートは夜間の電気代が格安な時間にお湯を一気に沸かし、貯水タンクに貯めておくことで、ランニングコストを抑えることができます。

本体価格・工事費用はいずれもエコキュートの方がお高め。また、エコキュートは貯水ユニットも併設するため設置スペースが必要となりますので、利用環境や設置場所など希望に沿った機器を選びましょう。

エコジョーズとエコキュート、どっちがいいの?

写真:どっち? イメージ

エコジョーズとエコキュートは特徴が大きく異なり、お湯をどのように使うかによって向き不向きがあります。

従来型からの買い替えや新築・新設などで機器の導入を検討している方は、自分の生活スタイルに合う商品を選びましょう。

エコジョーズがオススメの人

  • お湯をたくさん使うご家庭の方
  • 設置場所にこだわりがある方
  • 初期費用を抑えたい

シャワーと台所など一度にたくさんお湯を利用するご家庭は、湯切れの心配がないエコジョーズが良いでしょう。

また、エコキュートは貯湯ユニットなどもあり大き目の設置場所が必要となりますので、2階の部分に給湯器を設置したい方など、設置場所の要望がある場合もエコジョーズが適しているといえます。

本体価格や工事費用は、エコキュートよりもエコジョーズの方が安いので、初期費用を抑えたい方にもエコジョーズがオススメです。

エコジョーズがオススメの人

  • オール電化の物件の方
  • 安全性重視の方
  • なるべく光熱費を節約したい方

既にオール電化の方や、これからオール電化にしたいと考えている方はエコキュートが良いでしょう。また、エコキュートは火やガスを使わないため一酸化炭素中毒など事故が起こる可能性がエコジョーズよりも低く、安心してご利用することができます。

また、エコキュートは夜間の格安な時間帯にお湯を沸かすため、エコジョーズや在来型よりも光熱費を節約することができるので、少しでも家計で節約したい方にはもってこいですね。

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ガス会社変更だけでもガス代を安くできる

写真:ガス代 イメージ

まだ給湯器は故障していないけれど、ガス代を節約したいからエコジョーズに買い換えようか悩んでいる方でプロパンガスをご利用の方は、ガス会社の見直しだけでも光熱費削減ができます。

プロパンガスはご家庭ごとに料金設定が異なります。そのため、お安いガス会社に乗り換えるだけでガス代を安くすることができるのです。

ガス会社変更はすぐにできてお金もかかりませんので、もし高いプロパンガス代でお困りでしたら、まずは無料の自動料金診断を試してみてくださいね。

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