プロパンガスと都市ガス、4人暮らしのガス代で比較!
4人暮らしのご家庭は、世帯人数が多い分ガス代も高くなりがち。その中でも、もしあなたが「戸建住宅を買って暮らし始めたらガス代が
高くなった」とお悩みだったら、それはプロパンガスが原因かもしれません。都市ガスと同じように利用した場合、プロパンガスのガス代はおよそ2倍と言われています。
でも4人暮らしの場合にいくらガス代に差ができるか、具体的にご存知の方は少ないはず。そこで実際に4人暮らしのご家庭で、プロパンガスと都市ガスではガス代がいくら差があるのか、プロパンガス・都市ガスの平均ガス代を基に比較してご紹介します。
4人暮らしのガス代の平均
プロパンガス | 都市ガス | |
---|---|---|
平均ガス代(税込) | 9,115円 | 4,989円 |
※プロパンガスのガス使用量は10㎥、都市ガスのガス使用量は10㎥×2.23で計算。プロパンガス料金はエネ研・石油情報センター「全国統計(令和6年10月末)」を、都市ガスの料金は東京ガス2024年12月検診分の料金表A表を基に試算。
4人暮らしで平均的なガス使用量の場合、都市ガスよりもプロパンガスの方が、ガス代が約1.8倍も高くなります。1人暮らしのご家庭よりは比較的割安ですが、やはりプロパンガスは高いことが分かります。
その主な原因は「従量料金」です。従量料金とはガスを使った分かかるガス料金なのですが、平均的なガス使用量の場合、プロパンガスの従量料金が約7,000円~8,000円であるのに対して、都市ガスの従量料金は約4,000円~4,500円と大きな差があります。基本料金も500円前後の差はあるものの、従量料金の差が最も大きいと言えます。
4人暮らしのプロパンガス代の平均はいくら?
お風呂の湯張り1回 | 追い焚き2回 | シャワー5分×4人 | コンロ強火10分 | |
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プロパンガス代 | 167円 | 66円 | 200円 | 10円 |
プロパンガスの一人暮らしの平均ガス代は月12,000円~18,000円程度です。上表はプロパンガスの利用シーンごとの目安料金ですが、追い焚きやシャワーも人数が多いと馬鹿にできない金額になってしまします。
毎日シャワー5分を4人が浴びるとその分のガス代は約6,000円、それに基本料金を足すとそれだけで約8,000円になりますし、追い焚きも毎日2回するとそれだけで1,200~1,300円のガス代になります。世帯人数が多いとちょっと追い焚きや足し湯をするだけでもガス代が高くなりやすいので気を付けましょう。
4人暮らしの都市ガス代の平均はいくら?
お風呂1回 | 追い焚き2回 | シャワー5分×4人 | コンロ強火10分 | |
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都市ガス代 | 103円 | 34円 | 124円 | 5.8円 |
都市ガスの4人暮らしの平均ガス代は月7,000円~12,000円程度です。プロパンガスと同様に、お湯を使うお風呂でガスが多く使われます。
従量単価も安いものの世帯人数が多いと、ちょっとしたシャワーや追い焚きが増えるだけでガス代が高くなりやすいので注意しましょう。調理や洗い物も量が多いと油断できませんね。
プロパンガスと都市ガスの年間ガス代の比較
プロパンガス | 都市ガス | |
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平均の年間ガス代(税込) | 109,380円 | 59,868円 |
月間の平均ガス代を12か月分にした簡易試算ですが、4人暮らしの場合のプロパンガスと都市ガスのガス代はおよそ年間6万円の差が出ました。家族が多いと洗い物や追い焚きがちょっと増えるだけでガス代も上がりやすく、戸建で暖房器具を使用した場合は、ガス代が急激に高くなりますので覚えておきましょう。
ガス代が高くなる原因とその対策
4人暮らしのプロパンガス代が特に高い理由は?
- 都市ガスより従量料金が高い
- 追い焚き・足し湯・シャワーなどが多い
- 洗い物のすすぎでお湯を出しっぱなし
プロパンガスは都市ガスよりも従量料金が高く、ガス使用量が多い4人家族のご家庭ではガス使用量が多いので、従量料金の差が大きくなりやすいんです。
追い焚きや足し湯の回数も増えがちですし、洗い物も多いのですすぎでお湯を出しっぱなしにしたりすると、ガス使用量がぐっと増えてガス代が高くなります。
ガス代を節約するための具体的な方法
- 節水を心がける
- なるべく間をあけずに入浴する
- ガス会社の変更
ガス代節約の基本はガス使用量を減らすことなので、シャワーや洗い物の湯量を減らす工夫が効果的です。4人暮らしだと全員の入浴時間を合わせるのは難しいですが、できる限り追い焚き・足し湯をしなくていいよう、お風呂のお湯が冷めないうちに続けて入浴できると良いですね。
従量料金が高くなりやすい4人家族のご家庭で、とにかくガス代を安くしたい場合は安いガス会社に乗り換えるのがオススメ。戸建住宅であれば簡単&無料でプロパンガス会社を変更できて、ガス代も平均30%ほどお安くできますので、戸建住宅でプロパンガスを利用している場合はガス会社変更が最も効果的にガス代を削減できます。
都市ガスとプロパンガスは何が違う?
料金体系の違い
どちらのガスも、基本料金+従量料金でガス代が決まる点では同じですが、都市ガスが使用量に応じて基本料金が変わる(使用量が少ないと基本料金が安い)のに対して、プロパンガスは使用量に関わらず基本料金は一律なことが多いです。
また、どちらも自由料金ではあるものの、プロパンガスは会社によるガス料金の差が大きいことも特徴です。
供給エリアの違い
都市ガスは地中のガス管を通じてガスを供給するため、地中のガス管の無いエリアにはガスを供給できません。一方でプロパンガスはガスボンベを配送できるエリアであればどこでも使用することができます。ガスボンベを配送する分、都市ガスよりもガス料金が高くなりがちとも言えますね。
ガス自体の違い
どちらのガスも単位は㎥ですが、熱量が違うのでお風呂一杯のお湯を沸かすのにプロパンガスが1㎥必要だとしたら、都市ガスは2.2㎥必要となる計算です。また、プロパンガスは簡単に液化させられるのでボンベでの配送に向いています。原料もプロパンガスは原油(石油)、都市ガスは天然ガスと異なり、それらの要因によって従量単価も異なっています。
プロパンガスのメリット・デメリット
プロパンガスの メリット |
プロパンガスの デメリット |
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どこでも使える 災害に強い 火力が強い |
ボンベの設置が必要 料金が高い 料金が不透明 |
プロパンガスは、自宅にガスボンベを設置する点とガス料金が割高かつ不透明になりやすい点がデメリット。一方でメリットは、どこでも使えて地震などの際も復旧が早い点や、業務用器具であれば都市ガスよりも強火力が出せる点です。
都市ガスのメリット・デメリット
都市ガスの メリット |
都市ガスの デメリット |
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料金が安定して安い ガス管が地中にある |
災害時の復旧に時間がかかる場合がある 供給エリアが限られている |
都市ガスはガス料金が安いというのが最大のメリットですね。また、プロパンガスのようにボンベを置いて使用すると何となく心配になる……という人も、都市ガスはガス管が地中にありほとんど見えませんから安心です。デメリットも災害時の復旧に時間がかかる場合があることくらいですので、こだわりが無ければ都市ガスを選ぶ、という人も多いです。
4人暮らしの特徴を理解してガス代をお得に!
プロパンガス物件で4人暮らしの場合は戸建住宅にお住いの方の比率が多くなりますが、戸建住宅であっても賃貸住宅は基本料金・従量単価が高くなりやすいので覚えておきましょう。
また、ガスを一番使うのはお湯(お風呂や洗い物)ですので、4人暮らしで節約するならとにかく節水(節湯?)を心がけるのもオススメです。都市ガスの物件を選べれば良いですが、引越しできない理由もあるでしょう。
ガス会社を変えてもいい物件であれば、ガス代を最も安くできるのでガス会社を乗り換えてしまいましょう。当社では解約手続きなどもすべて代行しておりますので、いくら安くなるか気になる方はお気軽にお問い合わせください。