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プロパンガスと都市ガス、一人暮らしのガス代で比較!

プロパンガスと都市ガス、一人暮らしのガス代を比較

一人暮らしなのにガス代が高い!と驚く方の多くが、都市ガスからプロパンガスに引っ越した方か、初めて一人暮らしをした方がほとんど。果たして実際にプロパンガスと都市ガスではどのくらいガス代に差が出るのでしょうか?プロパンガス・都市ガスの平均ガス代を基に、一人暮らしでのガス代の差を比較してご紹介します。

一人暮らしのガス代の平均

一人暮らしのガス代の平均

プロパンガス 都市ガス
平均ガス代(税込) 5,593円 2,734円

※プロパンガスのガス使用量は5㎥、都市ガスのガス使用量は5㎥×2.23で計算。プロパンガス料金はエネ研・石油情報センター「全国統計(令和6年10月末)」を、都市ガスの料金は東京ガス2024年12月検診分の料金表A表をそれぞれ参照。

一人暮らしなどガス使用量が少ない場合、都市ガスよりもプロパンガスの方がガス代が高くなる傾向にあり、その差はおよそ二倍にもなります。

その原因の一つは「基本料金」。例えば東京ガス(都市ガス)の基本料金は759円(税込)~ですが、プロパンガスの一人暮らし向けアパート・マンションだと基本料金が1760円~2200円(税込)となっていることが多く、基本料金だけでプロパンガスの方が1000円以上高くなるんです。さらにガスの従量単価もプロパンガスの方が高いことが多く、結果として一人暮らしのプロパンガス代はかなり割高になりやすいんです。

一人暮らしのプロパンガス代の平均はいくら?

お風呂の湯張り1回 シャワー5分 コンロ強火1分
プロパンガス代 167円 50円 1円

プロパンガスの一人暮らしの平均ガス代は月4,000円~7,000円程度です。上表はプロパンガスの利用シーンごとの目安料金ですが、お湯を使う時にガスが多く使われることが分かりますね。

毎日シャワーを5分浴びるとその分のガス代は約1500円、それに基本料金を足すとそれだけで約3500円です。浴槽にお湯はりはお湯を約200L使うため、一回でもかなりガスを使うので、節約する際には湯量を減らすなど工夫すると良いでしょう。

一人暮らしの都市ガス代の平均はいくら?

お風呂1回 シャワー5分 コンロ強火1分
プロパンガス代 103円 31円 0.58円

都市ガスの一人暮らしの平均ガス代は月2,000円~4,000円程度です。プロパンガスと同じで、お湯を使う時にガスが多く使われます。

従量単価が安い分、全体的にかかるガス代も安く、シャワーを長時間使用するなどが無ければ、毎月のガス代をお安く抑えやすいと言えますね。

プロパンガスと都市ガスの年間ガス代の比較

プロパンガス 都市ガス
平均の年間ガス代(税込) 67,116円 32,808円

月間の平均ガス代を12か月分にした簡易試算ですが、プロパンガスと都市ガスでは年間3万円以上もガス代に差が出ました。ガスの使用量が多い方は差額がもっと大きくなりますので、一人暮らしのプロパンガスが特に高いことが分かります。

ガス代が高くなる原因とその対策

ガス代が高くなる原因とその対策

一人暮らしのプロパンガス代が特に高い理由は?

  • 都市ガスより基本料金が高い
  • 一人暮らし向け集合住宅は基本料金・単価が高い
  • シャワーを長時間使用している

プロパンガスは戸建住宅より集合住宅の方が基本料金・従量単価ともに高いのですが、その中でも一人暮らし向けの集合住宅は特に割高な料金設定となる傾向にあります。基本料金はガスを使わない人ほどガス代を高く感じやすくするポイントです。

また、シャワーなどでお湯を長時間使用していると、都市ガス・プロパンガスに関わらずガス使用量がぐっと増えてガス代が高くなります。

ガス代を節約するための具体的な方法

  • 節水シャワーヘッドを使う
  • こまめにお湯を止める
  • ガス会社の変更

ガス代節約の基本はガス使用量を減らすことなので、節水シャワーヘッドを使うのも節約に効果的です。節水シャワーヘッドに止水ボタンが付いていると、シャワーをこまめに止めやすく、節約効果がさらにUPします。

基本料金・従量単価の安いガス会社に乗り換えるのも一つの方法ですが、アパート・マンションは一棟全体での変更が必要となる為、管理会社・大家さんの了承が必要です。「ガス会社変更を検討してもらえないか」とお願いしてみましょう。

都市ガスとプロパンガスは何が違う?

都市ガスとプロパンガスは何が違う?

料金体系の違い

どちらのガスも、基本料金+従量料金でガス代が決まる点では同じですが、都市ガスが使用量に応じて基本料金が変わる(使用量が少ないと基本料金が安い)のに対して、プロパンガスは使用量に関わらず基本料金は一律なことが多いです。

また、どちらも自由料金ではあるものの、プロパンガスは会社によるガス料金の差が大きいことも特徴です。

供給エリアの違い

都市ガスは地中のガス管を通じてガスを供給するため、地中のガス管の無いエリアにはガスを供給できません。一方でプロパンガスはガスボンベを配送できるエリアであればどこでも使用することができます。ガスボンベを配送する分、都市ガスよりもガス料金が高くなりがちとも言えますね。

ガス自体の違い

どちらのガスも単位は㎥ですが、熱量が違うのでお風呂一杯のお湯を沸かすのにプロパンガスが1㎥必要だとしたら、都市ガスは2.2㎥必要となる計算です。また、プロパンガスは簡単に液化させられるのでボンベでの配送に向いています。原料もプロパンガスは原油(石油)、都市ガスは天然ガスと異なり、それらの要因によって従量単価も異なっています。

プロパンガスのメリット・デメリット

プロパンガスの
メリット
プロパンガスの
デメリット
どこでも使える
災害に強い
火力が強い
ボンベの設置が必要
料金が高い
料金が不透明

プロパンガスは、自宅にガスボンベを設置する点とガス料金が割高かつ不透明になりやすい点がデメリット。一方でメリットは、どこでも使えて地震などの際も復旧が早い点や、業務用器具であれば都市ガスよりも強火力が出せる点です。

都市ガスのメリット・デメリット

都市ガスの
メリット
都市ガスの
デメリット
料金が安定して安い
ガス管が地中にある
災害時の復旧に時間がかかる場合がある
供給エリアが限られている

都市ガスはガス料金が安いというのが最大のメリットですね。また、プロパンガスのようにボンベを置いて使用すると何となく心配になる……という人も、都市ガスはガス管が地中にありほとんど見えませんから安心です。デメリットも災害時の復旧に時間がかかる場合があることくらいですので、こだわりが無ければ都市ガスを選ぶ、という人も多いです。

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一人暮らしの特徴を理解してガス代をお得に!

プロパンガス物件の一人暮らし向け集合住宅は基本料金・従量単価が高くなりやすい点は覚えておきたいポイント。2024年からの法改正によって今後は一人暮らし向け集合住宅のガス料金も安くなっていくと思われますが、まだまだ割高なガス料金であるのが実情です。

また、ガスを一番使うのはお湯(お風呂やシャワー)である点も、節約する際には是非参考にしてほしいところ。どうしてもガス代を安くしたい!という方は都市ガスの物件を選ぶというのもアリですね。

もしプロパンガスの集合住宅で、管理会社・大家さんの了承が得られた場合は、当社から一番お得なガス会社をご紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。

      監修者:
プロパンガス事業 統括本部長
斎藤 行雄
新卒で大手プロパンガス会社へ入社。液化石油ガス設備士などの資格を取得し、充填・配送・設備工事・営業を一通り行う。その後、プロパンガス自由化に伴い独立し、業界初のWEB状でのプロパンガス会社変更サービスを立ち上げ。
2014年に法人化しガス屋の窓口を展開。プロパンガスに約30年携わった知識とノウハウを活かして、催事やガス会社向けのセミナーなどを手掛け、現在は複数のガス会社の顧問も務めている。
執筆者 神八 徹
プロパンガスのマーケティング・セールスに10年以上携わった経験を活かして、ガス屋の窓口の記事ライティングを担当。マーケット調査や執筆・編集を行っている。
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